~前回までのあらすじ~
「日本にあるすべての国宝を観ることはできるかな。はてはてふふ~。」
そんな疑問を思いついてしまったばっかりに、
その疑問を自ら解決すべく、全国を巡ることになった国宝ハンター。
今年4月。国宝の寺社建築、仏像が多く存在する奈良に初めて足を踏み入れ、
たった2日間で100件以上の国宝を無事に目に焼き付けることに成功したが―
国宝ハンターは、怒っている!
とても怒っている!
激おこプンプン丸です!!
何をそんなに怒っているのか。
今日は、それを読者の皆様に聞いてもらおうと思います。
怒り① 今年も国宝が増えてるじゃねーか!
平成25年。
3件の重要文化財が、国宝に指定されてしまいました。
静岡の願成就院の 《木造阿弥陀如来坐像》 (ジャンル:彫刻) と、
京都の 《醍醐寺文書聖教》 (ジャンル:書跡・典籍) 、奈良の 《木造騎獅文殊菩薩及脇侍像》 です。
頼むから、これ以上増やさないで欲しい。
そっとしておいて欲しい。
巡る身にもなって欲しい。
・・・と思っていたら、
トーハクにて開催されていた “平成25年 新指定 国宝・重要文化財” で、
お披露目的に公開されることになって、ラッキーにもハンティングすることが出来ました。
ついでに、この日に、 《太刀〈銘備前国包平作(名物大包平)/〉》 (ジャンル:工芸品) もゲット。
怒り② 鎌倉国宝館、何度目だ?!
これまでに何度も何度も鎌倉国宝館に足を運んでいますが。
5月12日まで開催されていた “鎌倉の至宝” に、 《太刀〈銘正恒/〉》 (ジャンル:工芸品) が、
現在開催中の “常盤山文庫70周年記念名品展” に、 《馮子振墨蹟〈画跋/〉》 (ジャンル:書跡・典籍) が出品。
そのたびに、鎌倉国宝館に足を運ぶことに。
小出しにしやがって (泣)
怒り③ それ以上に、サントリー美術館に何度目だ?!
鎌倉国宝館以上に、国宝を小出しにしているのが、サントリー美術館。
“「もののあはれ」と日本の美” には、全部で4件の国宝が出展されているのですが。
何とそれぞれが、別の展示期間に展示されるとのこと!
つまり、
「全部の国宝を観たければ、美術展に4回通えばよかろう。ぶわっはっはっは」
ということ!!
(↑どんなキャラ?)
そのうちの1件 《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》 は、すでにゲットしていたとは言え。
《螺鈿時雨鞍》 (ジャンル:工芸品) 、
《紙本著色寝覚物語絵巻》 (ジャンル:絵画) 、
《紙本著色扇面法華経冊子(九十八葉)》 (ジャンル:絵画)
を観るため、結局3回もサントリー美術館に足を運びました。。。
いくらなんでも、アコギすぎる気がします
怒り④ 畠山記念館の国宝展示期間が短すぎ!
畠山記念館の “麗しの漆 ―蒔絵と螺鈿―” に、
国宝の 《蝶螺鈿蒔絵手箱》 (ジャンル:工芸品) が出展されていました。
・・・たった7日間だけ。
予定をやりくりして、なんとか観に行くことが出来ましたが。
見せるなら見せる。見せないなら見せない。
もう少し国宝ハンターの都合も考えて頂きたいものです。
怒り⑤ “国宝 大神社展” の後期で大量ゲットならず!
トーハクの “国宝 大神社展” の前期では、20件もの国宝をゲットしました。
“これは、後期も期待できるぞ。ウッシッシ…(≧w≦)”
と期待していたら、そうは問屋が卸してくれず。
後期でゲットできたのは、厳島神社の 《彩絵桧扇》 (ジャンル:工芸品) 、
青森の櫛引八幡宮の 《白絲威褄取鎧〈兜、大袖付/〉》 (ジャンル:工芸品) 、
そして、 《紙本著色北野天神縁起》 (ジャンル:絵画) の3点のみ。
なんとも、しょっぱい結果です。。。 (>_<)
怒りをエネルギーに変えながら、国宝ハンターは今日も国宝を求めて旅しています。
今現在の国宝ハンティング数 493/1088
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在9位です)
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第六十話 国宝ハンター、怒る!
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