56回目の開催となる世界報道写真コンテストが、今年もアムステルダムで開催されたそうです。
応募者・・・5666人 (124の国と地域) 。
応募総数・・・10万3481点。
その中から、栄えある世界報道写真大賞2012に耀いたのは、
スウェーデンのポール・ハンセンがパレスチナのガザ地区で撮影した写真でした。
(画像は、こちらに)
そんな世界報道写真大賞2012を受賞した写真を筆頭に、
入選した全写真作品を一挙に紹介する “世界報道写真展2013” が、東京都写真美術館で開催中です。
(2012年?2013年??ややこしいですよね)
ニュースというと、写真 (新聞、雑誌) よりも、
映像 (テレビ、ネットニュース) で目にすることが多いので。
なんとなく、自分の中では、
「映像>>>写真」
というヒエラルキーが出来上がっていましたが。
今回の展覧会を通じ、世界トップクラスの報道写真の数々を観たことで、
その認識が間違っていたことを実感させられました。
優れた報道写真は、どんな報道映像よりも、雄弁で、かつ “伝える力” があります。
確かに、映像の方が、写真よりも圧倒的に情報量が多い分、
伝えたい出来事を正確に伝えることは出来るでしょう。
ただ、その一方で、情報量が多い分、
受け取る側が、よっぽど真剣に向き合っていない限り、右から左に流れていってしまうのも事実。
その点、報道写真は、写真家が伝えたいことが明確なので、ストレートに受け取ることが出来ます。
報道映像は、伝えたいことを頭で受け取り、
報道写真は、伝えたいことを心で受け取る。
報道のメディアとしては、全く別物であるということに気づかされました。はい。
そのことを学んだという意味では、まぁ、行って良かった気もするのですが。。。
人にオススメ出来るかというと・・・う~ん。
というのも、今回紹介されている報道写真は、
スポーツの1シーンや自然を捉えたものもありますが、
その多くは、戦争や震災、残忍な事件を捉えたもの。
暴力的な場面、傷ついた人、時には、死体までが、ありのままに写されています。
正直なところ、お金を払ってまで観たい写真ではありません。
(報道写真家を目指す人ならば、お金を払ってでも観るべきでしょうが)
また、それ以前に・・・。
第56回世界報道写真コンテストの入賞作品は、
コンテストを主催している世界報道写真財団の公式HP上の特集ページで観ることが出来るのです。
美術館に展示されているのは、それらを大きく引き伸ばしてパネル化したもの。
特に、写真家本人が現像した写真作品というわけではありませんでした。
「じゃあ、お金を払ってまで、美術館で観なくていいじゃん!」
という気がしてしまうのは、僕だけでしょうか。
正直、こんなことをブログを使ってまで発信するか悩んだのですが。
報道写真の数々に感化されたので、あえて本心をありのままに伝えてみます。
(星なし)
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世界報道写真展2013
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