現在、東日本大震災復興支援の特別展として、
プライスさんの江戸絵画コレクションが東北3県を巡回する “若冲が来てくれました” が開催されています。
それに対抗して?それとも、たまたま被って?
現在、江戸東京博物館では、ロバート・ファインバーグさんの日本美術コレクションを紹介する・・・
“ファインバーグ・コレクション展 ―江戸絵画の奇跡―” が開催中です。
紹介されているのは、アメリカ人実業家ロバート・ファインバーグさん自慢の日本美術コレクション。
通称ファインバーグ・コレクション。
これらが、このようにまとまった形で凱旋帰国したのは、今回が初めてのことなのだそうです。
今回の美術展を通して、その全貌が初めて明らかになったファインバーグ・コレクション。
そのラインナップは、尾形光琳に、
《虎図》
円山応挙に、
《孔雀牡丹図》
伊藤若冲に、
《松図》
葛飾北斎に、
《源頼政の鵺退治図》
酒井抱一に、曽我蕭白に、池大雅に、エトセトラに・・・と、とっても豪華な顔ぶれです。
プライスコレクションと比べても遜色はありません。
が、しかし!
肝心の作品そのものは、良品ではあるものの、ほとんどが及第点の作品だったと言いましょうか。
(注:あくまで、僕が感じた印象です)
佳作というか、 “置きに行ってる” ような作品が多かった気がします。
プライスコレクションにおける伊藤若冲の 《鳥獣花木図屏風》 のように、
「何で、こんな名品が海外に?!」 と驚くほどの作品には出合えませんでした。
さらに、今回出展されていた作品の中で個人的に一番グッと来たのが、
3幅からなる伊藤若冲の 《菊図》 の中央に位置する作品だったのですが。
(注:画像はありません。あしからず)
キャプションを読むに、左右の2幅の 《菊図》 が、ファインバーグ・コレクションで、
中央の 《菊図》 は、今回の来日に合わせて、所蔵している日本人コレクターさんが特別に出展したものとのこと。
まさか、ファインバーグ・コレクション展を訪れて、
ファインバーグさんのコレクションでない作品に一番惹かれるとは思ってもみませんでした (笑)
それでも、普段は目にすることが出来ない貴重なプライベートコレクションであることには変わりなく。
「へぇ~、こんな作品もあるんだ( ・∀・)」 というプチ感動は沢山味わえました。
例えば、曽我蕭白の 《宇治川合戦図屏風》 。
↑画像が小さいので、上手く伝わらなくて恐縮ですが。
馬の口元の描写が、 「これでもか!」 というくらいに気持ち悪くて衝撃でした (笑)
こんなグロテスクな口元の馬の絵は、今まで観たことがありません。
それから、鈴木其一の 《群鶴図屏風》 。
こちらは、鶴の脚がグロテスク!
特に左隻の3羽の鶴の脚が密集しているところなんか・・・鳥肌が立ちました(T▽T;)
最後は、谷文晁の 《秋夜名月図》 。
実物は、液晶テレビのアクオスくらいのサイズがある (←?) 大きな作品。
それだけに、落款の大きさが気になって気になって仕方がありません。
おそらく落款風に筆で描いたものなのでしょうが、
もしかしたら、それだけ大きな落款が実際にはあったのかも。
ともあれ、落款が目立ちすぎです。
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ファインバーグ・コレクション展 ―江戸絵画の奇跡―
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