損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の・・・
“日本赤十字社所蔵アート展” に行ってきました。
2月19日まで。
こちらは、日本赤十字社が所蔵する秘蔵の美術品の数々が観られる貴重な展覧会。
日本赤十字社の関係者でない限り、
普段は目にすることが出来ない作品ばかりが展示されています。
小磯良平の 《集い》 や、
東山魁夷の 《晴れゆく朝霧》
…といった有名どころの描いた逸品から、
こちらの 《博愛社救護所》 のように、
作者の詳細が不詳な作品まで、約50点が展示されています。
(ちなみに、上の絵の作者は、T.UCHINOというお名前だとか。ピンと来た方は、是非、お知らせくださいw)
まさに、玉石混交な展覧会。
普段の僕ならば、
「う~ん。こういうムラのある美術展で、観覧料500円は高くないか」
とかなんとか言うのでしょうが。
今回は、言いません。
というのも、今回の美術展の観覧料は、
すべて “東日本大震災で被災された方々の生活再建を願い、義援金として日赤に寄付” されるから。
こういう形のチャリティー企画は、大変意義があると思います。
今回展示されていた作品の中で、
一番印象的だったのは、東郷青児の 《ナース像》
僕の思い浮かべるナース像とは、ちょっと違いました。
ムフフな想像をしてはいけませんね (笑)
こちらは、戦時の救護服を着たナース像なのだとか。
日赤の依頼で描かれた絵なのですが、
東郷青児は、とある部分を、実際の救護服とは、違うように描いたそうです。
さて、それは一体どこでしょう??
正解は、スカート丈。
実際は、もっと長かったそうです。
なんだ、東郷青児もムフフな想像をしていたんじゃないか!
東郷青児と言えば、もう1点。
日本赤十字社の本社ビルのために描いた壁画 《ソルフェリーノの啓示》 です。
実際の作品は、とても大きな作品のため、
今回の美術展では、写真パネルの形で紹介されていました。
赤十字の創始者アンリー・デュナンが、
北イタリアのソルフェリーノでの戦争の惨状を見て、赤十字の創設を心に決める場面が描かれています。
それだけに、とっても敬虔な場面のはずなのですが・・・
ダチョウ倶楽部 (笑) ?
天使1 「俺が、赤十字創設するよ!」
天使2 「それだったら、俺が、赤十字創設するよ!」
デュナン 「じゃあ、俺が、赤十字創設するよ!」
天使全員 「どうぞどうぞどうぞ!」
最後に、もう1点。
日本赤十字社の創立100周年記念に、
梅原龍三郎が寄贈したというピカソの絵。
梅原本人は、新作を寄贈する気満々だったそうですが。
高齢と体調不良のため、新作が描けず、
せめてもの気持ちで、自分が大切に所蔵していたピカソの絵を寄贈していたのだとか。
梅原龍三郎、いい人だなぁ。
そうそう。ピカソと言えば、
1月29日 (日) に、ピカソを描いた演劇 『崖っぷちピカソ』 が公演されます。
・・・告知ですけども、何か (笑)
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日本赤十字社所蔵アート展
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