先日は、21_21 DESIGN SIGHTで開催されている “カラーハンティング展 色からはじめるデザイン” へ。
こちらは、 『カラーハンティング』 をテーマにした展覧会で、
ディレクターを、元ISSEY MIYAKEのクリエイティブディレクター藤原大さんが務めています。
・・・・・・・・・・でも、 『カラーハンティング』 って何??
『カラーハンティング』 とは、藤原大さんが、デザインリサーチの中から生み出した手法だそうで。
自然や都市に存在する現実の色を、自ら水彩絵具を調合して、
その場で紙片にハンティング (=写し取っていく) 行為のことなのだとか。
今回の展覧会では、藤原さんが世界各地で “ハンティング” した色をもとに、
さまざまな協力者との協同から生み出されたプロダクトやプロジェクトが紹介されています。
例えば。
アフリカのセレンゲティ公園では、ライオンの色をカラーハント!
その色をもとに作られているのが、ライオンシューズ。
なんとライオンのごとく (?) 、縦横無尽に動きます。
ちなみに、このライオンシューズが走る台の色は、
マサイ族の住む大地の土の色をハンティングしたカラーが使われているそうです。
他にも、佐渡市立新穂小学校の小学生41人が朱鷺の色をハントしたプロジェクトだったり、
365日分の空の色をカラーハンティングして並べたり、
さまざまなカラーの 『カラーハンティング』 作品が紹介されていました。
(↑ややこしい言い回し!)
『色』 をテーマにした展覧会は、珍しくないですが。
自ら見つけた 『色』 をもとに、新たな作品を制作するというコンセプトが、非常に面白かったです。
写真撮影も可能ですし、 《遊ぼう!カラーシューティング》 のような体験型作品も多いので、
夏休みにピッタリな展覧会と言えそうです。
2つ星。
個人的に印象的だったのは、JINSとコラボした 《肌色メガネ》 です。
モデルの肌の色をハンティングし、その色のフレームのメガネを制作しています。
究極の 「肌に馴染むメガネ」 です。
会場には、展示用だけでなく、試着用の肌色メガネが多数用意されています。
自分の肌の色に近いものを選んで、試着してみました。
・・・・・違和感アリアリですね (笑)
結果的に、笑福亭笑瓶みたいな感じになっちゃいました。
日本各地の49種の水を採取し、
水質により染色の異なる49枚のハンカチを作成した 《みずいろハンカチ》 も興味深いプロジェクトでした。
無色透明で同じように見える水も、染めてみることで、微妙な色の違いが現れます。
例えば、左列の上から3枚のハンカチは・・・
それぞれ、岩手の龍泉洞の水、東京都墨田区の水道水、元荒川の川水となっています。
違いといっても、本当にビミョーな違いなので、
「龍泉洞の水も水道水も、ほとんど一緒なんだなァ」 と思ってしまいましたが (笑)
それから、女子美大の学生のアンケートをもとに、
ことばと色の関係性を読み解いた 《カラーボキャブラリ(カラボキャ!)》 も印象的でした。
言われてみれば、ことばには色はないですが、固有の色のイメージというものはあります。
個人的に、 「テント」 は黄色のイメージなのですが、
「リオ・デ・ジャネイロ」 や 「山形」 が緑というのは納得です。
今話題のあの人もカラーチャートに登場。
確かに、 「壇蜜」 は、黒ですよね (笑)
で、これらのことばと色の関係性を可視化したものが、
インスタレーション作品として仕上げられています。
壇蜜は、ここにいます (笑)
まさか、21_21 DESIGN SIGHTで壇蜜に出会える日が来ようとは。
ある意味、ハァハァしてしまいました (笑)
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在5位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
↧
カラーハンティング展 色からはじめるデザイン
↧