新・無料で観れる 美術百選　《法明寺（東京都豊島区）》

JR池袋駅東口より歩くこと数分。
その途中で、トリックアートみたいなものが登場しますが、




とりあえず、それは無視して （笑）
さらに歩を進めます。
そうして到着したのが、こちらの法明寺。




法明寺というお寺の名前には、あまりピンと来ないかもしれません。
ただ、法明寺の境内にある鬼子母神堂の名前には、ピンと来るのではないでしょうか。
そう。こちらが、いわゆる雑司ケ谷の鬼子母神です。
（正しくは、 「鬼」 という漢字の角の部分が付いていません）




この鬼子母神堂の中には、ビッシリと奉納された絵馬が飾られているのですが。
その中に、こんな作品があります。




新・無料で観れる 美術百選　０１８　　
鳥山石燕 《板絵着色大森彦七図》


作者の鳥山石燕 （1712～1788） は、喜多川歌麿の師匠としてもお馴染みの人物。
さらに、妖怪の絵を多く残した絵師としてもお馴染みです。


（↑京極夏彦の京極堂シリーズに、ちょいちょい挿入される妖怪の絵を描いているのが、鳥山石燕です。）


さてさて。
今回の無料で観れる美術作品に描かれている大森彦七とは、
あの楠正成を敗死させたという伝説で知られる南北朝時代の武将。
その大森彦七が、ある日、美女と出会い、彼女を背負っていたら （←どういう流れで？）
いつの間にか・・・

美女が鬼女になっていた！ギャー！！楠正成の呪いー！！！

そんな背筋も凍るホラーシーンが、この絵馬には描かれています。
さすが、妖怪画に定評のある鳥山石燕。

・・・・・ただ、なんでまた、そんなシーンを、わざわざ絵馬に描いたのか。
そして、その絵馬を奉納したのかは不明。




＜無料で観れる美術 データ＞

法明寺

住所：東京都豊島区南池袋3-18-18

アクセス：○ＪＲ「池袋駅」東口より徒歩15分
　　　　　○都電荒川線「鬼子母神駅」下車
　　　　　○東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」より徒歩5分


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