ポーラ ミュージアム アネックスで開催中の “福井利佐「LIFE-SIZED」” へ行ってきました。
不勉強ながら、存じ上げなかったのですが。
福井利佐さんは、現在人気急上昇中の気鋭の切り絵アーティストとのこと。
Reebokとのコラボレーションスニーカーや、
手塚治虫×福井利佐byUNIQULOでのTシャツデザイン、
さらには、桐野夏生氏の小説への挿画や装丁など、多方面で活躍中なのだとか。
“いやぁ、でも、切り絵は切り絵でしょ・・・(^-^;)”
と、あまり期待はしていませんでした。
僕がイメージする切り絵は、
着物姿のオジサンが体を揺らしながら、挟みをチョキチョキさせるアレです。
あくまで演芸であって、アートではありません。
ポーラ ミュージアム アネックスの入り口を抜けると、ビルのガラス面に早速、切り絵を発見。
う~ん、イメージした切り絵そのものという感じ。。。
綺麗ではありますが、まぁまぁ普通です。
特に、人気を得る理由がわかりません。
・・・・・と思いながら後ろを振り向いた瞬間です。
そこには、確かに見たことのない切り絵がありました。
「あ、これは、スゴイ!」
一目見ただけで、人気急上昇中なのが納得しました。
それくらいに強いインパクトがある切り絵です。
何よりもの特徴は、デッサンのような線が多数重ねられていること。
もちろん、これは書かれた線ではなく、紙を切ることで生まれた線です。
無数の線によって構成された福井利佐さんの切り絵は、繊細にして大胆。
そんな相反する2つの要素が、矛盾することなく共存していました。
とにもかくにも、これまで僕が知っていた切り絵とは、全く別次元のものであることは確か。
新時代の切り絵という感じでしょうか。
今回の展覧会には、福井さんとしては初の試みとなる白をベースにした新作が、10点ほど展示されていました。
切り絵が10点と聞くと、少ないような気がしますが。
1点1点が緻密に作られているので、実物を目にしてみると、少なさを感じることはありません。
むしろ、 「10点もあるのかぁ\(゜□゜)/」 という印象。
それらの新作を抜けた先には、こんなインスタレーション作品も↓
まだまだ暑い季節にピッタリの目にも涼やかな作品です。
空中を泳ぎ回る紙の魚たちの姿に癒されました♪
「白をベースにした新作の切り絵も観たし、魚たちも観たし、さて帰ろう!」
・・・・・と思いながら後ろを振り向いた瞬間です。
本日2度目の衝撃がありました。
「あ、裏側もスゴイ!」
なんと白をベースにした切り絵には、表と裏があり、裏側には色が付いていたのです。
白の世界から、急にカラフルな世界へ。
予想の斜め上を行く光景に、思わぬ感動を受けました。
個人的には、白の切り絵よりも、
色がある切り絵の方が、線に意識がより向けられる気がしました。
また、色のある切り絵の方が、繊細さと大胆さの対比が強調されていた気もします。
たかが切り絵。されど切り絵。
今までに見たことのない切り絵の世界を切り開いた福井利佐さんの今後の活躍に目が離せません!
入場無料なので、銀座の近くに立ち寄った際は是非!
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在11位です)
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福井利佐「LIFE-SIZED」
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