前回お届けした “意外とゲスい美術用語ランキング” が、
意外と反響が大きかったため、今回は・・・
“意外とゲスいルネサンスの芸術家名”
を衝撃度順にランキング形式でご紹介いたします。
普段、何げなく呼んでいる (?) ルネサンスの芸術家の名前。
実は、その多くが、あだ名です。
例えば、エル・グレコは、 『ギリシャ人』 という意味のあだ名 (本名:ドメニコス・テオトコプーロス)
僕で言えば、 “日本人!” と呼ばれているようなものです。
また例えば、ティントレットは、 『染物屋の息子』 という意味のあだ名 (本名:ヤコポ・ロブスティ)
僕で言えば、 “印刷機械の修理工の息子!” と呼ばれているようなものです。
あぁ、アイデンティティよ、いずこへ・・・。
しかし、もっと悲しいルネサンスの芸術家名があるのです。
これからは、なるべく、本名で呼んであげたいですね。
第6位 チマブーエ (本名:チェンニ・ディ・ペーポ)
《聖母と天使たち》
正確には、ルネサンスの前段階に当たるゴシックの画家。
とっても性格が気難しい人だったそうで、
そのあたりから、 『雄牛の頭』 という意味のあだ名で呼ばれるようになったのだとか。
そんな風にあだ名したら、もっとこじれそうな気がするのですが。。。
第5位 アーニョロ・ブロンズィーノ
(本名:アーニョロ・ディ・コジモ・ディ・マリアーノ・トーリ)
《愛の勝利の寓意》
イタリア語で、 『青銅』 を意味する “ブロンゾ” に由来するあだ名。
彼の髪の毛の色が青銅色だったから・・・という説もあるそうですが。
いつも青銅のような青白い顔をしてたから・・・という説もあるそうです。
顔色悪すぎですね。
第4位 グエルチーノ (本名:ジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエーリ)
《自画像》
グエルチーノとは、 『やぶにらみ』 の意味。
彼が斜視だったことから、つけられたあだ名なのだとか。
身体的特徴を、あだ名にするのは、ダメ。ゼッタイ。
第3位 マザッチオ (本名:トンマーゾ・ディ・セル・ジョヴァンニ・ディ・モーネ・カッサーイ)
《楽園追放》
27歳という若さで夭折したルネサンスの天才画家・マザッチオ。
そのマザッチオという名前には、 『間抜け』 とか 『だらしない』 とか 『汚い』 の意味が含まれています (笑)
なんでも、絵のことしか興味がないので、
世俗のことを知らなければ、服にも無頓着だったのだとか。
ただ、本名のトンマーゾも、日本語の語感からすると、間抜けっぽいですけどね。
第2位 サンドロ・ボッティチェッリ
(本名:アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ)
《ヴィーナスの誕生》
《ヴィーナスの誕生》 や、 《春(プリマヴェーラ)》 など、優雅な神話画の世界を得意としたボッティチェッリ。
でも、その名前の意味は、 『小さな樽』 と、全く優雅ではありません。
なんでも、彼のお兄さんが、結構なおデブだったようで、
その弟ということで、ボッテチェッリのあだ名を頂戴したようです。
彼は、全然悪くない (笑)
第1位 ソドマ (本名:ジョヴァンニ・アントニオ・バッツィ)
《聖セバスティアヌスの殉教》
ソドマとは、 『ソドムの男』 、つまり、 『男色者』 という意味。
当時のイタリアの著名な芸術家と作品を集成したヴァザーリの 「美術家列伝」 には、
“特に少年を愛好したからである” と記載されているそうです。
本当に、男色者だったのですね・・・と思いきや!
ソドマとヴァザーリは、犬猿の仲だったようで、
ヴァザーリが悪意を持って、男色者と嘘を書き記した可能性もあるのだとか。
これぞ、まさしくゲスの極み。
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