東京都現代美術館で開催中の “吉岡徳仁―クリスタライズ” に行ってきました。
今回の美術展は、一部の展示スペースに限り、
携帯電話での写真撮影は可能とのことなので、僕のケータイで撮った写真を使用しています。
かなり古い機種のガラケーを使っているので、画像が鮮明でないことをご容赦くださいませ。
(きっと、美術展側は、スマホユーザーを想定しているのだろうなァ。。。)
さて、こちらの美術展は、日本を代表するデザイナー・吉岡徳仁さんの公立館初の大規模な個展です。
吉岡徳仁さんと言えば、ニューズウィーク日本版の誌上で、
『世界が尊敬する日本人100人』 の1人に選ばれているほどの人物。
ISSEY MIYAKEとのコラボや、
【正規品】 ISSEY MIYAKE 【イッセイミヤケ】 SILAS004 ”TO autom...
¥136,500
楽天
一世を風靡したau design projectの携帯電話 「MEDIA SKIN」 、
そして、リニューアルオープンしたオルセー美術館の展示室にも常設されているベンチ 《Water block》 など、
シンプル且つ透明感のあるデザインの作品を、次々に世に送り出しています。
今回の “吉岡徳仁―クリスタライズ” は、
そんな吉岡徳仁さんのデザイナーとしての面をフィーチャーしているわけでなく。
あくまで美術展として、吉岡徳仁さんのアートの魅力に迫っているのが何よりも特徴的です。
展示室に入って、まず待ち受けているのが、 《Tornado》 というインスタレーション作品。
自分でも引くくらいに、ケータイ写真では何にも伝わらないのですが (笑)
とにかく圧巻のインスタレーション作品です。
大量に積み上げられているのは、実は、ストロー。
接着剤を使わずに、大量のストローを積み上げ、
巨大な風やうねりを感じるかのようなインスタレーションに仕上げています。
圧倒的な量なのに、全く圧迫感を感じず、
むしろ軽やかさすら感じるのは、ストローという素材のせいでしょうか。
続いての部屋で待ち受けているのが、今回の美術展のための新作 《Swan Lake》 という絵画作品です。
(画像はありません。あしからず)
絵画作品と言っても、もちろん (?) 普通の絵画作品ではありません。
結晶を作る際に、チャイコフスキーの 『白鳥の湖』 を聴かせることで、
その曲の振動によって偶然生み出された結晶の形を、絵画に見立てた作品です。
こちらは、吉岡さんが2007年より取り組んでいるクリスタライズドプロジェクトの一つとして紹介されています。
まさに、結晶の結晶。
ちなみに、今回の美術展の一番の目玉は何と言っても、
高さ9メートルという巨大なステンドグラス作品 《Rainbow Church》 。
例によって、引くくらいに、ケータイ写真では何にも伝わらないのですが (笑)
こちらは、20代前半の時に、マティスが手掛けたロザリオ礼拝堂の圧倒的な光と色に衝撃を受けた吉岡さんが、
「自分もいつか光を全身で感じられる空間をつくりたい!」
との構想を抱き続け、ようやく2010年に形になり、発表した作品なのだそうです。
神々しいほどに美しい作品なのですが、作りは、いたってシンプル。
40cmのクリスタルプリズムを、500本積み上げているだけ。
なのに、何故、あんなにも光に包まれている感覚になるのでしょう?
感動度だけで言えば、今年に入って観た美術作品の中でも、1、2を争うのではないでしょうか。
この作品の魅力を味わうためには、晴れの日に行くのがベター。
行かれる際には、天気予報をチェックしておきましょう。
東京都現代美術館の白く天井の高い展示室には、あまり魅力を感じていないのですが。
シンプル且つ透明感のある吉岡徳仁さんの世界観には、ピッタシ合っていた気がします。
映像コーナーも含めて、素敵な現代アート展でした。
ただ、一つだけ欲を言うならば、もう少しだけ吉岡さんの世界に浸っていたかったです。
展示作品がそう多くないので、 「あれっ、これで展示終わり?!」 感は否めません。
展示の続きとして、吉岡さんが手がけたプロダクトの一部が、
ミュージアムショップの脇で紹介されていましたが、あの場所もどうかなと。。。
ボリュームは少ないとは言え、自信を持ってオススメ出来る美術展であることは確か。
他の美術展とハシゴしたり、何かのついでに立ち寄ったり。
フラッと訪れるのには最適の美術展ではないかと思われます。
なんとなく、クリスタライズ。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在11位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
↧
吉岡徳仁―クリスタライズ
↧