美術館巡りが趣味という方とお話をすると、
ほぼ間違いなく、 「都内のオススメの美術館は?」 という流れになります。
で、その時、多くの方が、その名前を挙げているのが、朝倉彫塑館です。
それだけに、一度朝倉彫塑館を訪れたいと思っていたのですが、
待てど暮らせど (?) 、2009年より着工したリニューアル工事が終わらず。。。
今年2013年10月29日に、ようやくリニューアルオープンいたしました。
ちなみに。
朝倉彫塑館は、 「東洋のロダン」 と称された彫刻家・朝倉文夫のアトリエ兼住居を改装した美術館です。
“彫塑 (ちょうそ)” という言葉は、朝倉文夫の先生である大村西崖が提唱したもので、
「彫刻」 と 「塑造 (=粘土などで造形する技法)」 を組み合わせた言葉なのだとか。
朝倉文夫は、この “彫塑” という言葉に強いこだわりを持っていたそうですが。
残念ながら、 “彫塑” という言葉は、日本には定着しなかったとのこと。残念。
ではでは、4年越しの朝倉彫塑館へ。
外観からして、独特のオーラを放っています。
なんと、この朝倉文夫のアトリエ兼住居だった建築を設計したのは、朝倉文夫本人。
今観ても、十分にインパクト大の建物ですが、
この外観に落ち着いたのは、なんとなんと昭和11年とのこと。
当時のご近所さんは、もっとインパクトを受けたに違いありません!
しかも、建物の上に人が!!
・・・・・あ、よく見たら、朝倉文夫の彫刻でした。
(びっくりさせやがって)
しかも、建物の脇には全裸の男が!!
・・・・・あ、こちらも、よく見たら、朝倉文夫の彫刻でした。
(びっくりさせやがって)
朝倉彫塑館に入る前に、いろいろと衝撃を受けてしまいましたが。
いよいよ中に入ってみることに。
そして、最初の展示空間で、またもや衝撃を受けることとなったのです。
( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
そこは、元々はアトリエだった場所。
驚くべきは、その天井高です。
なんと3階分まで吹き抜けになっており、8.5mもの高さがありました。
まさか、そんな巨大なスペースが現れると想像だにしていなかったので、その衝撃は尋常ではありませんでした。
思わず、口をあんぐりさせてしまったほどです。
ちなみに、こちらのスペースには、 《墓守》 や、
早稲田大学にある 《大隈重信侯像》 と同じものなど、
朝倉文夫の代表作の数々が常設展示されているようです。
いろいろと展示されている中で、僕が一番心を奪われたのが、
ネコ好きだったという朝倉文夫の会心作 《仔猫の群》 でした。
反則なくらいにカワイイです。
アトリエを観賞した後は、朝倉文夫の自宅部分を見学。
いちいち凝った建築なので、細部を見ているだけでも楽しいです。
さらには、朝倉文夫が構成した中庭も見どころの一つ。
彫刻家 (本人的には、彫塑家) というよりも、マルチな芸術家であった気がします。
そして、朝倉彫塑館の最大の目玉、屋上庭園へ。
こちらは写真撮影可能です。
今回のリニューアルオープンによって誕生したスペースかと思いきや、
なんと昭和11年から屋上庭園として機能していたそうです。
(一説には、日本で最初の屋上緑化だとか)
しかも、屋上庭園で一際異彩を放つ (?) オリーブの木も、当時から植わっているもののようです。
こちらの屋上庭園からは、スカイツリーがバッチリ望めます。
こんな彫刻作品越しの眺望も望めます。
最後は、東洋ランの温室であったサンルームを観賞。
現在は、東洋ランは無く、代わりに・・・
《吊された猫》 をはじめとする沢山のネコ作品が一堂に会す 「猫の間」 となっていました。
ネコ好きには、たまらない空間だと思います。はい。
僕も今後、 「都内のオススメの美術館は?」 と聞かれたなら、
その一つに、朝倉彫塑館を挙げることになるでしょう。
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朝倉彫塑館 リニューアルオープン
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