現在、江戸東京博物館では、開館20周年記念特別展として、
“明治のこころ モースが見た庶民の暮らし” が開催されています。
・・・・・・・って、あれあれ?
昨年のこの時期にも、江戸東京博物館では、開館20周年記念特別展が開催されていたような??
(昨年に開催されていた開館20周年記念特別展の記事は、こちらに)
ちなみに、気になって調べてみたところ、
来年3月18日~5月11日に開催予定の “大江戸と洛中” も、開館20周年記念特別展。
誤表示に関する報道が過熱している今、江戸東京博物館がやり玉に挙げられるのも時間の問題です (笑)
それはさておき。
現在開催中の “明治のこころ モースが見た庶民の暮らし” は、
大森貝塚を発見したことでお馴染みのエドワード・モース (写真左) が、
日本滞在時に集めては、アメリカに持ち帰っていたという品々を公開する展覧会。
それらのコレクションは、モース・コレクションと呼ばれ、
ピーボディー・エセックス博物館とボストン美術館に、それぞれ収蔵されているそうです。
今回の展覧会では、その両館のモース・コレクションから選び抜かれた約320点の品々が紹介されています。
伊藤若冲をはじめとする江戸絵画コレクションで知られるプライスコレクションに匹敵するくらいに、
よほど価値のある美術作品が里帰りしたのかと思いきや。。。
下駄屋の看板に、
うさぎ型の火鉢に、
瓶に入った砂糖菓子に。
とりたてて美術的な価値は無さそうなフツーの品ばかり。
そう、モース・コレクションとは、
当時の日本の庶民の暮らしに関わるフツーの品々のコレクションだったのです。
“なんでわざわざ日本の庶民の暮らしに関わるフツーの品々を観なきゃいけないんだ!?”
正直、そんな気持ちで観始めたのですが。
展覧会を観終えた頃には・・・
“何て素敵な展覧会なんだ。゚(T^T)゚。”
と、胸が熱くなっていました。
フツーの品々が展示されていただけなのに、
展覧会で受ける感動は、フツー以上のものがありました。
今回の展覧会の一番のポイントは、モースの日本愛。
こんなにも日本を好きな外国人がいたことを知って嬉しくなりましたし、
“日本人で良かった♪” と、何だか誇らしく思えました。
そんな彼が集めた品だけに、見た目はフツーでも、
そこに込められた愛情が、ひしひしと伝わってくるようでした。
また、会場には、モース・コレクションとともに、
モースの日本愛が伝わる彼の言葉が多数紹介されていました。
「この地球の表面に棲息する文明人で日本人ほど、自然のあらゆる形況を愛する国民はいない」
は、ともかくとして。
「私は世界じゅうに日本ほど赤坊のために尽くす国はなく、
また日本の赤坊ほどよい赤坊は世界中にないと確信する」
は、ちょっと言い過ぎかなと (笑)
「箸の使用法を覚え込んだ私は、
それを、およそ人間が思いついた最も簡単で且つ経済的な仕掛けとして、全世界に吹聴する」
に関しては、オーバーにもほどがあります。
そこまで、箸を持ち上げる必要はないです (笑)
ちなみに、印象的な言葉として、こんなのも↓
「我々からして見れば、日本人が彼等の熱い風呂の中で火傷して死なぬのが、不思議である」
モースが、熱湯コマーシャルを見たなら、卒倒するに違いありません。
ちなみに。
今回の展覧会の目玉として、ピーボディー・エセックス博物館所蔵の生き人形が展示されています。
生き人形とは、幕末から明治20年代にかけて見世物として流行したもの。
近くに寄って見ても、かなりリアルです。
ピーボディー・エセックス博物館に所蔵されている生き人形は、なんとモース自身が注文したものなのだとか。
よっぽど当時のアメリカ人にも生き人形を見せてあげたかったのですね。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在9位です)
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来年3月18日~5月11日に開催予定の “大江戸と洛中” も、開館20周年記念特別展。
誤表示に関する報道が過熱している今、江戸東京博物館がやり玉に挙げられるのも時間の問題です (笑)
それはさておき。
現在開催中の “明治のこころ モースが見た庶民の暮らし” は、
大森貝塚を発見したことでお馴染みのエドワード・モース (写真左) が、
日本滞在時に集めては、アメリカに持ち帰っていたという品々を公開する展覧会。
それらのコレクションは、モース・コレクションと呼ばれ、
ピーボディー・エセックス博物館とボストン美術館に、それぞれ収蔵されているそうです。
今回の展覧会では、その両館のモース・コレクションから選び抜かれた約320点の品々が紹介されています。
伊藤若冲をはじめとする江戸絵画コレクションで知られるプライスコレクションに匹敵するくらいに、
よほど価値のある美術作品が里帰りしたのかと思いきや。。。
下駄屋の看板に、
うさぎ型の火鉢に、
瓶に入った砂糖菓子に。
とりたてて美術的な価値は無さそうなフツーの品ばかり。
そう、モース・コレクションとは、
当時の日本の庶民の暮らしに関わるフツーの品々のコレクションだったのです。
“なんでわざわざ日本の庶民の暮らしに関わるフツーの品々を観なきゃいけないんだ!?”
正直、そんな気持ちで観始めたのですが。
展覧会を観終えた頃には・・・
“何て素敵な展覧会なんだ。゚(T^T)゚。”
と、胸が熱くなっていました。
フツーの品々が展示されていただけなのに、
展覧会で受ける感動は、フツー以上のものがありました。
今回の展覧会の一番のポイントは、モースの日本愛。
こんなにも日本を好きな外国人がいたことを知って嬉しくなりましたし、
“日本人で良かった♪” と、何だか誇らしく思えました。
そんな彼が集めた品だけに、見た目はフツーでも、
そこに込められた愛情が、ひしひしと伝わってくるようでした。
また、会場には、モース・コレクションとともに、
モースの日本愛が伝わる彼の言葉が多数紹介されていました。
「この地球の表面に棲息する文明人で日本人ほど、自然のあらゆる形況を愛する国民はいない」
は、ともかくとして。
「私は世界じゅうに日本ほど赤坊のために尽くす国はなく、
また日本の赤坊ほどよい赤坊は世界中にないと確信する」
は、ちょっと言い過ぎかなと (笑)
「箸の使用法を覚え込んだ私は、
それを、およそ人間が思いついた最も簡単で且つ経済的な仕掛けとして、全世界に吹聴する」
に関しては、オーバーにもほどがあります。
そこまで、箸を持ち上げる必要はないです (笑)
ちなみに、印象的な言葉として、こんなのも↓
「我々からして見れば、日本人が彼等の熱い風呂の中で火傷して死なぬのが、不思議である」
モースが、熱湯コマーシャルを見たなら、卒倒するに違いありません。
ちなみに。
今回の展覧会の目玉として、ピーボディー・エセックス博物館所蔵の生き人形が展示されています。
生き人形とは、幕末から明治20年代にかけて見世物として流行したもの。
近くに寄って見ても、かなりリアルです。
ピーボディー・エセックス博物館に所蔵されている生き人形は、なんとモース自身が注文したものなのだとか。
よっぽど当時のアメリカ人にも生き人形を見せてあげたかったのですね。
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