大阪市立美術館へ行ってまいりました。
“大阪府立” ではないですよ。 “大阪市立” です。
市立とは思えない立派すぎる建物に、思わず圧倒されてしまいました。
(東京には、大阪市立美術館に匹敵する区立美術館や市立美術館はないもんなァ・・・)
さてさて、そんな大阪市立美術館では、
12月8日まで、 “再発見!大阪の至宝” という美術展が開催されています。
こちらは、大阪市立美術館が所蔵する名品だけでなく、
大阪市の美術館・博物館が所蔵する主要な美術コレクションの数々を紹介する美術展です。
大阪市立美術館が所蔵する重要文化財の葛飾北斎の肉筆画 《潮干狩図》 や、
《潮干狩図》 江戸時代 19世紀 大阪市立美術館蔵(中島小一郎氏寄贈)
大阪市立東洋陶磁美術館が所蔵する国宝の 《油滴天目茶碗》 といった一級の美術品はもちろん、
(注:展示は、11/17までです)
《油滴天目茶碗》 南宋時代 大阪市立東洋陶磁美術館蔵(住友グループ寄贈、安宅コレクション)
大阪城天守閣が所蔵する豊臣秀吉の陣羽織や、
《富士御神火文黒黄羅紗陣羽織》 桃山時代 大阪城天守閣蔵
大阪自然史博物館が所蔵する蝶の標本など、
(美術館で目にするには) 珍しいコレクションまで展示されていました。
質・量にくわえ、幅の広さにも満足のいく美術展。
1つの美術展で、いろんな美術館・博物館を訪れたような気になれるお得な美術展でした。
質・量にくわえ、幅の広さにも満足のいく美術展。
1つの美術展で、いろんな美術館・博物館を訪れたような気になれるお得な美術展でした。
さらに、興味深かったのは、ただ、それらの美術コレクションを並べただけでなく。
それらのコレクションを寄贈したコレクターにスポットを当てていた点です。
大阪市立美術館のコレクションだけでも、
阿部コレクション、李秉昌コレクション、小野コレクション、山口コレクション・・・etc
と、実に多くのコレクターさんから寄贈・譲渡されていることが紹介されていました。
「大阪人=ケチ」 と、密かに勝手なイメージを抱いていましたが、どうやらそれは間違っていた模様。
大阪の人は、正しいお金の使い方をする人々のようです。
そんな大阪市民のコレクションから成り立つ今回の美術展を通じて、
大阪の文化力の高さや底力を、まざまざと痛感させられた気がします。
(東京のコレクターさんも、もっと頑張ってください!)
僕ら関東圏の人間にとっては、
「大阪には、こんな名品があるんだ!」 と、新発見がいっぱいの美術展ですが。
関西圏の人間にとっては、
「大阪にも、こんな名品があるんだ!」 と、再発見がいっぱいの美術展であるはず。
まだ行かれていない方は、是非、足を運ばれてみてくださいませ。
ちなみに。
個人的に一番印象に残っているのが、こちらの 《青銅鍍金銀 仙人》 です。
《青銅鍍金銀 仙人》 後漢時代 大阪市立美術館蔵(山口コレクション)
僕が、イメージする仙人とは、遠くかけ離れた姿をしていらっしゃいます。
実際に、本物の仙人は見たことがないですが。
本物の仙人は、きっとこんな姿をしていません。
これは、仙人というよりも、宇宙人です。
もしくは、鳥山明の漫画に登場する何者かです。
「これくらいの魚、釣ったんスよ。マジっスよ。」 とか言ってそう。
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再発見!大阪の至宝
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