諏訪市にあるサンリツ服部美術館に行ってきました。
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-サンリツ服部美術館]()
ちなみに、美術館の目の前に広がるのは、雄大な諏訪湖の眺め。
抜群のロケーションです!
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-諏訪湖]()
ちなみにちなみに、美術館の隣には、広大なタケヤみそ。
信州らしさが感じられて、こちらも、ある意味で抜群のロケーションと言えましょう。
そんなサンリツ服部美術館は、服部時計店3代目社長の服部正次と、
その長男でセイコーエプソン社長であった服部一郎のコレクションを展示するために開館した美術館です。
そのコレクションは、ルノワールやシャガールといった西洋美術と、
国宝・重要文化財を含む茶道具や古書画などの古美術コレクションの2つに分かれています。
それだけに、展覧会も2つに分かれており (?)
現在、2つある展示室の一方では、
“色彩の解放 シャガールからクリストまで” という西洋美術の展覧会が。
![$アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-チラシ]()
もう一方の展示室で、 “名物裂を探る 織り込まれた歴史と美” という展覧会が開催中でした。
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-チラシ]()
デュフィの 《チェロ奏者たち》 をはじめ、
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-チェロ奏者たち]()
シャガールやピカソの作品、
さらには、現代アーティストのクリストの作品までもが紹介されている前者の展覧会は、良くも悪くも無難な印象。
想定内の展覧会という感じでした。
・・・・が、後者の展覧会に関しては、想定外も想定外。
想定外にもほどがあるマニアックな展覧会でした (笑)
重要美術品の 《唐物茄子茶入 銘 紹鴎茄子》 や、
《唐物肩衝茶入 銘 筑紫》 といった茶道具も展示されていましたが。
展示のメインは、茶道具・・・ではなく、それらの茶道具を包むための袋。
ランドセルの脇でぶらんぶらんしている給食袋のような袋が、たくさん並べられた展覧会でした。
なんとマニアックな。。。(笑)
もちろん、袋は袋でも、由緒ある袋。
室町時代から江戸時代中期にかけて、主に中国から渡来した染織品は、
“名物裂(めいぶつぎれ)” と呼ばれ、それはそれは珍重されたそうです。
そんな名物裂で作られた茶道具の袋の数々が、会場では、名称や由来とともに紹介されています。
布は布と思っていましたが (←かなり適当!)
[筒井金襴]
[万代屋緞子]
[鎌倉間道]
このように分類されてみると、その種類はさまざま。
種類によって、印象や表情もさまざまであることに気づかされました。
ただ、それ以上でも、それ以下でもなし (笑)
茶道具を観賞する楽しみ方は、ようやく掴んできた気がしましたが。
茶道具に付属した布を観賞する楽しみ方は、まだ掴みきれません。。。
数寄者への道は、まだ遠いようです。
![星]()
ちなみに。
こちらの名物裂の展覧会には、
サンリツ服部美術館を代表するコレクションである 《白楽茶碗 銘 不二山》 が特別出品されています。
(↑実は、こちらが訪問の目的)
![アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-白楽茶碗 銘 不二山]()
こちらは、本阿弥光悦が嫁に行く娘のために作ったとされる茶碗で、
国宝として指定されている2件の和物茶碗のうちの1つです。
一瞬、 「ん?どこが富士山??」 と思ってしまいましたが、
ちゃんと (?) 茶碗の内側に、富士山を感じることが出来ました。
外側は、長谷川等伯の 《松林図屏風》 を、どことなく彷彿とさせる深い霧が立ち込めた景色という印象。
内側が富士山ならば、外側は富士五湖といった感じでした。
先日、五島美術館の “光悦 -桃山の古典-” で、数々の光悦茶碗を観賞しましたが、
それらが束になっても、 《白楽茶碗 銘 不二山》 の魅力には適わないかも。
諏訪湖まで足を運んだ甲斐はありました。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在17位です
)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!

ちなみに、美術館の目の前に広がるのは、雄大な諏訪湖の眺め。
抜群のロケーションです!

ちなみにちなみに、美術館の隣には、広大なタケヤみそ。
信州らしさが感じられて、こちらも、ある意味で抜群のロケーションと言えましょう。
そんなサンリツ服部美術館は、服部時計店3代目社長の服部正次と、
その長男でセイコーエプソン社長であった服部一郎のコレクションを展示するために開館した美術館です。
そのコレクションは、ルノワールやシャガールといった西洋美術と、
国宝・重要文化財を含む茶道具や古書画などの古美術コレクションの2つに分かれています。
それだけに、展覧会も2つに分かれており (?)
現在、2つある展示室の一方では、
“色彩の解放 シャガールからクリストまで” という西洋美術の展覧会が。

もう一方の展示室で、 “名物裂を探る 織り込まれた歴史と美” という展覧会が開催中でした。

デュフィの 《チェロ奏者たち》 をはじめ、

シャガールやピカソの作品、
さらには、現代アーティストのクリストの作品までもが紹介されている前者の展覧会は、良くも悪くも無難な印象。
想定内の展覧会という感じでした。
・・・・が、後者の展覧会に関しては、想定外も想定外。
想定外にもほどがあるマニアックな展覧会でした (笑)
重要美術品の 《唐物茄子茶入 銘 紹鴎茄子》 や、
《唐物肩衝茶入 銘 筑紫》 といった茶道具も展示されていましたが。
展示のメインは、茶道具・・・ではなく、それらの茶道具を包むための袋。
ランドセルの脇でぶらんぶらんしている給食袋のような袋が、たくさん並べられた展覧会でした。
なんとマニアックな。。。(笑)
もちろん、袋は袋でも、由緒ある袋。
室町時代から江戸時代中期にかけて、主に中国から渡来した染織品は、
“名物裂(めいぶつぎれ)” と呼ばれ、それはそれは珍重されたそうです。
そんな名物裂で作られた茶道具の袋の数々が、会場では、名称や由来とともに紹介されています。
布は布と思っていましたが (←かなり適当!)



このように分類されてみると、その種類はさまざま。
種類によって、印象や表情もさまざまであることに気づかされました。
ただ、それ以上でも、それ以下でもなし (笑)
茶道具を観賞する楽しみ方は、ようやく掴んできた気がしましたが。
茶道具に付属した布を観賞する楽しみ方は、まだ掴みきれません。。。
数寄者への道は、まだ遠いようです。

ちなみに。
こちらの名物裂の展覧会には、
サンリツ服部美術館を代表するコレクションである 《白楽茶碗 銘 不二山》 が特別出品されています。
(↑実は、こちらが訪問の目的)

こちらは、本阿弥光悦が嫁に行く娘のために作ったとされる茶碗で、
国宝として指定されている2件の和物茶碗のうちの1つです。
一瞬、 「ん?どこが富士山??」 と思ってしまいましたが、
ちゃんと (?) 茶碗の内側に、富士山を感じることが出来ました。
外側は、長谷川等伯の 《松林図屏風》 を、どことなく彷彿とさせる深い霧が立ち込めた景色という印象。
内側が富士山ならば、外側は富士五湖といった感じでした。
先日、五島美術館の “光悦 -桃山の古典-” で、数々の光悦茶碗を観賞しましたが、
それらが束になっても、 《白楽茶碗 銘 不二山》 の魅力には適わないかも。
諏訪湖まで足を運んだ甲斐はありました。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在17位です

下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!

