~前回までのあらすじ~
日本の国宝1089件をすべて目にするべく活動を続ける国宝ハンターに、ついに、その時がやってきました。
545件もの国宝と出合い、ゴールの1089件目へ向けて、折り返すこととなったのです。
初めて、自分で自分をほめたいと思います。
そして、国宝ハンターは今日も走り続ける―
このブログの1企画として、 『国宝ハンター』 を連載し続けて、早2年と3ヶ月。
国宝ハンター本人が一番驚いた衝撃的なオファーが、舞い込んだのです。
それは、江東区古石場文化センターでの講演の依頼。
それも、国宝ハンターとしての講演の依頼です。
アートテラーとして講演の依頼を受けることは、ぼちぼちありますが。
国宝ハンターとしての講演依頼は、初めて。
戸惑いは隠せません。
しかも、 “美術でめぐる京都・洛中洛外” という全6回の講座で、
年内ラストの回 (12/9) を、 「国宝ハンターが行く!京都の国宝紹介」 という内容で担当とのこと。
今だから言えますが、このオファーを頂いた時、
文面を見て、自分の目を疑いましたが、それ以上に、主催者さんの正気を疑いました (笑)
ともあれ、国宝ハンターとしての初のオフィシャルなお仕事。
受講者さんに楽しんで頂けるよう、全99ページに及ぶパワポを持参して、精一杯講演をしてまいりました。
「国宝ハンターをしている ‘アートテラーのとに~’ こと大山敦士です。」
という自己紹介には、おそらく全員ポカンとしていましたが。 (←こればかりは仕方がない!)
1時間半の講演自体は、受講者の皆様に楽しんで頂けたのではないかと自負しております。
アートテラーですら、まだまだ知名度が低いのに、
さらに知名度が劣る国宝ハンターの話を、真剣に聞き入ってくださる皆様の姿に、とても感銘を受けました。
月曜の夜にわざわざ国宝の話を受講しようとする、受講者さんたちの旺盛な学習意欲。
それこそ、国の宝なのではないかと思いました (←綺麗にまとめたつもり)
さてさて、もちろん大阪より帰京して、講座を担当するまでにも、
国宝ハンターの本分である国宝ハンティング活動は、地道に続けておりました。
以下は、その記録です。
まずは、金沢文庫の “東大寺―鎌倉再建と華厳興隆―” にて、
《木造俊乗上人坐像(俊乗堂安置)》(ジャンル:彫刻) や、
《紙本著色華厳五十五所絵巻》(ジャンル:絵画) 、
さらには、《東大寺文書》(ジャンル:古文書) と、計
3件の国宝をゲット。
続いて、根津美術館の “井戸茶碗 戦国武将が憧れたうつわ” では、
《井戸茶碗〈銘喜左衛門/〉》(ジャンル:工芸品) と、
《絹本著色鶉図》(ジャンル:絵画) をゲット。
そして、サントリー美術館の “天上の舞 飛天の美” では、
メインの阿弥陀如来様を目にしたわけではないのですが・・・
そのバック (=光背) で踊る飛天が展示されていために、
自動的に、 《木造阿弥陀如来坐像〈定朝作/(鳳凰堂安置)〉》(ジャンル:彫刻) を見たことに。
(国宝ハンタールール:一部でも見れば、OK)
他にも、 《紺紙金字一切経〈(内十五巻 金銀交書経)/〉》(ジャンル:書跡・典籍) 、
《中尊寺金色堂堂内具》(ジャンル:工芸品) 、《牛皮華鬘》(ジャンル:工芸品) をゲット。
ちなみに、 《牛皮華鬘》 の “華鬘 (けまん)” とは、
仏堂の長押などに飾る団扇状の装飾のこと。
牛皮 (ごひ) というだけあって、もちろん牛の皮で作られてます。
国宝としては、唯一のレザークラフト。
ダンディズム (←?)
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