新年明けましておめでとうございます。
2014年も、
“美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。”
をモットーに、皆様に楽しんで頂ける美術ブログをお届けしますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、新年一発目に紹介するのは、
「これ以上おめでたい美術展はないのでは?」 という美術展。
日本橋三越で開催中の “心の美「富士山」を描く名画展” です。
昨年6月に世界遺産に登録された富士山。
これまでに、実に多くの日本の芸術家が、その姿に魅了され、富士山を描いてきました。
「富士を描くということは、つまり己を描くことである。
己が貧しければ、そこに描かれた富士も貧しい。」 by横山大観
《日本心神》
「骨を埋めるまで富士山を描こうと思ったの。」 by片岡球子
《赤富士に春来る》
富士山を尊敬し、未熟なうちは富士山を描かないと決めていた奥村土牛は、
「いままでたくさんの富士山を描かれているが、一番のお気に入りはどれですか?」 という質問に対し、
「全部不満だ。次に描くのが一番いい。」 と答えたのだとか。
《富士越え龍》
それぞれの画家の想いが詰まった富士山の絵だけに、
同じ画題ながらも、一つとして似たような作品が無かったのが何より印象的な美術展でした。
上に紹介したのは、くしくも日本画ばかりでしたが。
会場では、版画作品や、
川瀬巴水 《山中湖不動坂》
洋画作品も紹介されています。
五姓田義松 《清水の富士》
(↑ちなみに、僕が一番気に入った作品です)
さらには、河口湖美術館が主催する富士山写真大賞受賞作品も紹介されていました。
とても良い写真が多かったですが。
個人的な意見としては、蛇足だったような。
たくさんの富士山 (の名画) を愛でることが出来て、おめでたいことこの上なしな美術展です。
新年一発目の美術展としては悪くありません。
ただ、 「おめでたい」 とか 「新年だから」 というフィルターを通さなかったら、
富士山ばかりで、ちょっと飽きがくる美術展だった感は否めません (笑)
出口を抜けた後のミュージアムグッズコーナーも、富士山だらけ。
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心の美「富士山」を描く名画展
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