現在、森美術館では・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
“ミスター・ポップ・アート” ことアンディ・ウォーホルの日本最大の回顧展、
“アンディ・ウォーホル展:永遠の15分” が開催されています。
ちなみに、タイトルの 『永遠の15分』 とは、
「将来、誰でも15分は世界的な有名人になれるだろう」というウォーホルの名言 (?) に由来するものなのだとか。
今回の展示を構成するのは、ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館の所蔵コレクション。
その出展作品の総数は約400点と、圧巻です。
さすが日本最大のウォーホル回顧展と銘打たれているだけはあります。
ただ、今回のアンディ・ウォーホル展は、
量的なだけでなく、質的にも日本最大のウォーホル回顧展と言えましょう。
キャンベルスープ缶やマリリン・モンローをモチーフにした、いわゆるウォーホルらしい作品もありましたが。
単なるアンディ・ウォーホルの代表作を並べたアンディ・ウォーホル名作展には留まっておらず。
アーティストに転向する前の商業デザイナー時代のウォーホルの作品を紹介していたり、
日本未公開のものを含むウォーホルの実験映像約25本を紹介していたり、
彼が保管していた膨大な数の私物 (=タイムカプセル) を公開していたり・・・と。
まさに、アンディ・ウォーホルその人の全貌を明らかにする大回顧展となっていました。
アンディ・ウォーホルを取り上げた美術展は、
これまでにも開催されていますので、だいぶ手あかがついているような気がしていましたが。
いやいやまだまだ知られざる部分が多いアーティストだったのですね。
初めて出合うアーティストの美術展を観るくらいに新鮮な気持ちで楽しめました。
キュレーターのスキルの高さと展示スペースの広大さ、
その2つの武器を兼ね備えた森美術館にしかできないアンディ・ウォーホル展だったと思います。
ちなみに、今回のウォーホル展の最大の見どころは何と言っても、
ウォーホルのアートスタジオとして知られる “シルバー・ファクトリー” の再現。
パネル写真や模型で再現するのでなく、
ほぼ原寸大で再現してしまったところに、森美術館の本気度が感じられます。
個人的に印象に残っているのは、世界中のトップ・セレブリティのシルクスクリーン作品を紹介するコーナー。
マイケル・ジャクソン、ミック・ジャガー、アレクサンダー大王 (←!) に交じって、
坂本龍一さんの姿が。
さすが、世界のサカモト。
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アンディ・ウォーホル展:永遠の15分
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