先日、銀座を歩いていると・・・
紫色のバナーが、目に飛び込んできました。
「ん?Ikko?どんな展覧会だ??」
気になって、近づいてみると、
Ikkoは、Ikkoでも、日本グラフィックデザイン界の巨星・田中一光の展覧会でした。
どんだけ~。
今年2012年は、田中一光の没後10年という節目の年。
それを記念して、ギンザ・グラフィック・ギャラリーでは、
所蔵する田中一光のポスターのうち約150点を紹介する展覧会を開催しています。
“DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵品展IV 田中一光ポスター1980-2002” は、2月25日まで。
入場料は無料です。
この展覧会で展示されているのは、
1980年から亡くなる2002年までの後半期の代表作ばかり。
この頃の田中一光は、もはや名実ともに世界屈指のポスター作家。
脂の乗り切った時代に手掛けられたポスターの数々は、今なお新鮮に感じられました。
特に印象に残っているポスターを、いくつかご紹介いたしましょう。
まずは、 《Nihon Buyo》
“日本舞踊=古典的・伝統的” というイメージが強いですが。
田中一光の手にかかると、こんなにもモダンなデザインに!
ちなみに、このグラフィックは、
全体を3×4のマスに分け、それぞれのマスの中も、
丸や幾何学的な図形だけで構成したところがポイントとのこと。
なるほど。
続いて、 《JAPAN》
“この鹿・・・どこかで目にしたような?”
と思った貴方は、かなりの国宝ツウ。
この鹿は、
国宝 《平家納経》 に描かれている鹿がモチーフ。
美術に、かなり造詣が深かった田中一光氏。
ポスターのイメージソースの一つとして、
さまざまな美術をモチーフにすることもあったのだとか。
画像はありませんが、 《明石》 というポスターも印象的。
おそらく瀬戸内海をイメージした青のグラデーションの上に、
瀬戸内海に浮かぶ島の名前が、無数に配置されているポスター。
発想は、ものすごくシンプルなのに、
絶対的なくらいに完璧な配置・構成力。
デザインの凄味のようなものを感じてしまいました。
そして、今回の目玉とされているのが、
田中一光の代表作 《サルヴァトーレ・フェラガモ展:華麗なる靴》
こちらもやっぱりシンプルなのに、完璧。
他の答えは考えられない (…と思わされてしまう) 絶対的なデザインである気がします。
このポスターもそうですが、田中一光のポスターは、
どれも、一目見て、パッと印象に残るような衝撃はありません。
しかし、そのポスターから離れて、しばらく経っても、
目をつむれば、先ほどのポスターのデザインが、ちゃんと頭に浮かんでくるのです。
あら不思議。
これこそまさに、究極のポスターなのでしょう。
もし、自分がグラフィックデザイナーだったなら、
この展覧会を観て、きっと引退を覚悟したと思います (笑)
それくらいデザイン力がスゴい。
素人目でわかるくらいにスゴい。
ふらっと立ち寄ったのに、相当に満足度の高い展覧会でした。
美術ブログのランキングに協力をお願いします。どんだけ~
紫色のバナーが、目に飛び込んできました。
「ん?Ikko?どんな展覧会だ??」
気になって、近づいてみると、
Ikkoは、Ikkoでも、日本グラフィックデザイン界の巨星・田中一光の展覧会でした。
どんだけ~。
今年2012年は、田中一光の没後10年という節目の年。
それを記念して、ギンザ・グラフィック・ギャラリーでは、
所蔵する田中一光のポスターのうち約150点を紹介する展覧会を開催しています。
“DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵品展IV 田中一光ポスター1980-2002” は、2月25日まで。
入場料は無料です。
この展覧会で展示されているのは、
1980年から亡くなる2002年までの後半期の代表作ばかり。
この頃の田中一光は、もはや名実ともに世界屈指のポスター作家。
脂の乗り切った時代に手掛けられたポスターの数々は、今なお新鮮に感じられました。
特に印象に残っているポスターを、いくつかご紹介いたしましょう。
まずは、 《Nihon Buyo》
“日本舞踊=古典的・伝統的” というイメージが強いですが。
田中一光の手にかかると、こんなにもモダンなデザインに!
ちなみに、このグラフィックは、
全体を3×4のマスに分け、それぞれのマスの中も、
丸や幾何学的な図形だけで構成したところがポイントとのこと。
なるほど。
続いて、 《JAPAN》
“この鹿・・・どこかで目にしたような?”
と思った貴方は、かなりの国宝ツウ。
この鹿は、
国宝 《平家納経》 に描かれている鹿がモチーフ。
美術に、かなり造詣が深かった田中一光氏。
ポスターのイメージソースの一つとして、
さまざまな美術をモチーフにすることもあったのだとか。
画像はありませんが、 《明石》 というポスターも印象的。
おそらく瀬戸内海をイメージした青のグラデーションの上に、
瀬戸内海に浮かぶ島の名前が、無数に配置されているポスター。
発想は、ものすごくシンプルなのに、
絶対的なくらいに完璧な配置・構成力。
デザインの凄味のようなものを感じてしまいました。
そして、今回の目玉とされているのが、
田中一光の代表作 《サルヴァトーレ・フェラガモ展:華麗なる靴》
こちらもやっぱりシンプルなのに、完璧。
他の答えは考えられない (…と思わされてしまう) 絶対的なデザインである気がします。
このポスターもそうですが、田中一光のポスターは、
どれも、一目見て、パッと印象に残るような衝撃はありません。
しかし、そのポスターから離れて、しばらく経っても、
目をつむれば、先ほどのポスターのデザインが、ちゃんと頭に浮かんでくるのです。
あら不思議。
これこそまさに、究極のポスターなのでしょう。
もし、自分がグラフィックデザイナーだったなら、
この展覧会を観て、きっと引退を覚悟したと思います (笑)
それくらいデザイン力がスゴい。
素人目でわかるくらいにスゴい。
ふらっと立ち寄ったのに、相当に満足度の高い展覧会でした。
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