小石川植物園の一角にある東京大学総合研究博物館小石川分館。
こちらは、日本では珍しい 『ヴンダーカマー』 を再現したミュージアムでした。
ヴンダーカマーとは、かつてヨーロッパで流行したという “珍奇なものを蒐集した驚異の部屋” のこと。
動物の標本や剥製、骨格模型などが雑然と並べられた、その空間こそがミュージアムの原型とされています。
そんな東京大学総合研究博物館小石川分館が、
リニューアル工事のために、休館してしまったのは、2012年秋のこと。
『ヴンダーカマー』 な空間が好きだったので、リニューアルオープンの日を指折り待ちわびていました。
そして、昨年の12月。
ついにリニューアルオープン。
帰ってきた東京大学総合研究博物館小石川分館は、なんと別人 (別博物館?) になっていました!
動物の標本も無ェ。
剥製も無ェ。骨格模型も無ェ。
そこにあったのは、たくさんの建築模型でした。
実は、東京大学総合研究博物館小石川分館は、
今回のリニューアルオープンに伴って、建築模型を中心とする博物館にキャラチェンジ。
名前も、建築ミュージアムへと改称されています。
以前の展示とはガラッと変わっていて、一瞬テンションが下がりましたが。
僕も建築には興味があるので、次から次へと現れる名建築の模型の数々にテンションが再浮上しました。
21世紀最大の話題作と言われた建築 《21世紀美術館》 の模型もあれば、
いつか訪れてみたいフランク・ロイドの 《落水荘》 の模型もあり、
《丹下健三自邸》 のような建物が現存していない建築の模型もありました。
建築ファンならば、いくらでも眺めていられるほど楽しさです。
反対に、建築に興味が無ければ、そうそうに飽きてしまう展示かもしれません (笑)
そういう意味では、建築模型に特化した分、かなりニッチな博物館に生まれ変わっていた気がします。
建築ミュージアムゆえ、展示のメインは、もちろん建築ですが。
一部、民俗学的な展示のコーナーもありました。
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