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無料で観れる 美術百選 《城山トラストタワー (東京都港区) 》
テレビ東京の虎ノ門本社のすぐ近くに、
城山トラストタワーという地上37階の超高層ビルがあります。
その広場部分に、何だか励ましたい気分になる、
いや、反対に、励まされる気分になる?・・・そんな彫刻作品があります。
無料で観れる 美術百選 098 ジョエル・シャピロ 《無題》
作者は、アメリカ出身の彫刻家ジョエル・シャピロ。
角材のようなブロンズを組み合わせるだけで、人体を表現してしまう。
ミニマリズムを代表する彫刻家です。
この近くを通るたびに気になっていたのですが、
彼 (=彫刻作品) は、いつでも懸命に歩いています。
彫刻だけに、前に進めないのが、いじらしくなってしまうほどです。
もし世の中に魔法使いがいるのなら、
一度、彼に、自由に歩ける魔法をかけてあげて欲しいものです。
と、よく見ると、彼の足もとに、謎のグルグル巻きテープが。
おそらく、ブロンズの角材なので、
角っちょの部分が、人に当たって、ケガをしないようにしているのでしょうね。
心優しい彫刻です (彼自身がやったのかは不明ですが)
ともあれ、彼は、今日も虎ノ門で行進を続けています。
<無料で観れる美術 データ>
城山トラストタワー
住所:東京都港区虎ノ門4-3-1
アクセス:○東京メトロ日比谷線「神谷町」より徒歩2分
○東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」より徒歩5分
この美術室を盛り上げるワンクリックも、無料で出来てしまいます。
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アートアクアリウム展2012
暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
我が家では、壊れかけのクーラーを、騙し騙し使い続けてきましたが。
ついに、バカになってしまいました。
温風しか出てこなくなったのです。
・・・・・と、一昨日の記事と、全く一緒の書き出しで始めてみましたが。
今回こそは、ちゃんと (?) “涼” が取れる美術展をご紹介いたします。
やってきたのは、COREDO室町の・・・
4階にあります日本橋三井ホール。
現在、こちらでは、 “アートアクアリウム展2012” という展覧会が開催されています。
アートアクアリウムとは、文字通り、アートなアクアリウム。
日本人が江戸時代より親しんできた金魚が、
アートとコラボした水中空間 (アクアリウム) を、優雅に舞い泳ぐ姿を楽しむ展覧会です。
総合プロデューサーは、おそらく世界でただ一人のアートアクアリスト・木村英智さん。
六本木ヒルズでのスカイアクアリウム展をはじめ、
これまでに彼がプロデュースした展覧会には、のべ100万人が来場しているというほどの夏の人気アートイベントです。
というわけで、100万とんで1人目として (?) 、
その人気のアートアクアリウム展の会場へ初潜入。
まずは、
日本画風の 《Zen Aquarium(禅アクアリウム)》 と名付けられた水槽がお出迎えです。
もちろん、水槽の中では、本物の金魚たちが泳いでいます。
眺めているだけで、癒されますねぇ♪
そして、涼しくなりますねぇ♪
続いて現れたのは、
《Flower2 Aquarium(フラワーフラワーアクアリウム)》 というゴージャスな水槽。
水槽版仮屋崎省吾といった感じです (←?)
水槽の造形の美しさもさることながら、
ちゃんと、それに映える金魚を泳がせているのが、面白いです。
すでに、この時点で、すっかりアートアクアリウム展の虜になっていました。
これまで、100万人を動員した理由がわかる気がします。
さて、次に現れたのは、金魚そのものの美しさをフィーチャーした金魚コレクションのコーナー。
高価な金魚から、珍しい変わり種の金魚までが、勢ぞろいしています。
様々に紹介されている金魚の中で、
一番、目を奪われたのは、関取みたいな名前の東錦。
風格が漂っていました。
ひらひらと揺れる尾びれは、天女の羽衣のようでした。
衝撃的なビジュアルだったのが、ピンポンパールという金魚。
確かに、名前のごとく、ピンポン球のような体の金魚でした。
そして、名前が意味不明だった金魚が、こちらの・・・
日本オランダ。
金魚というか、サッカーのワールドカップ予選を連想してしまいます (笑)
では、いよいよメイン会場です。
目の前に広がる、その光景に・・・
「:*:・( ̄∀ ̄)・:*:」
言葉を失ってしまいました。
泳いでいたのは鯛やヒラメではなく金魚でしたが、
そこに広がっていたのは、間違いなく竜宮城の如き空間でした。
“夢を見ているかのよう” とは、こういう状況を指すのでしょうね。
“美” と “驚” と “涼” のトリプルパンチに、ノックアウト寸前になりました。
これまで一度もアートアクアリウム展に行かれていない方には、
是非、実際に足を運んで頂き、そして、その目で直に感動して頂きたいので。
正直、ここから先は、読まない方がいいです。
美術ブログのランキングにだけ、ご協力ください (笑)
どうしても知りたいという方のみ、続きのレポートにお付き合いくださいませ。
さて、僕が言葉を失ったほどのメイン会場は、こんな感じ↓
多面体の特殊なアクアリウムがあったり、
行燈のようなアクアリウム、略して、《Andonrium(アンドンリウム)》 があったり、
無数の金魚が泳ぐ様を、川の流れに見立てた 《Elegance Dance by gorgeous kingyo》 があったり。
極めつけは、1000匹以上の金魚が泳ぐ 《Oiran (花魁)》 という名の巨大金魚鉢。
ちなみに、おそらく世界最大級となる、この巨大金魚鉢は、
ライティングの変化によって、さまざまな表情を魅せます。
アートとアクアリウムの融合した世界を目で楽しめるだけでなく、
クラブのような音楽に、会場に漂う良い香りのアロマ効果も加わって、
五感で楽しめる空間となっていたのが印象的でした。
“出来ることなら、いつまでもこの空間にいたい。”
そう思ってしまった自分は、
気づかぬうちに、アートアクアリウム展という名の金魚鉢に閉じ込められてしまったのかもしれません。
(↑ホラー風?)
なんとかかんとか、この空間の呪縛から抜けた僕が (←?)
次に捉われてしまったのは、
《The Four Seasons Aquarium (水中四季絵巻)》 というアート作品。
実は、この作品は、背景に映像がプロジェクションされることで・・・
錦鯉が四季折々を泳ぐ姿を楽しむことが出来ます。
最新の技術を駆使しながらも、泳いでいるのはバーチャルではなく本物の錦鯉というアナログさ。
そして、斬新なアートながらも、和をテーマにした映像というこもあって。
なんとも不思議な心地のするアート作品でした。
良い意味での、違和感と言いますか。
ともあれ、映像を一通り観終わった時、思わず拍手をしてしまったほど素敵な作品でした。
この他にも、様々なアートなアクアリウムが展示されているだけでなく、
金魚をテーマにした浮世絵が展示されていたり、
金魚を題材にした片岡鶴太郎さんの絵が展示されていたり、
と、会場は、これでもかというくらいに金魚尽くし。
いたるところで、 “涼” を感じることが出来ました。
ちなみに、19時以降は、 “ナイトアクアリウム” として、
お酒を提供したり、日替わりでDJイベントがあったりと、
オシャレな大人の社交場として様変わりするようです。
余裕があったら、夜も一度訪れてみたいものです。
東海道五十三次の世界―広重と国貞
例えば、 『もしドラ』 。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/ダイヤモンド社
¥1,680
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270万部突破という近年稀にみる大ベストセラー作品になりました。
すると、各社から、
もし、かけだしカウンセラーが経営コンサルタントになったら/出版文化社
¥1,500
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金欠の高校生がバフェットから「お金持ちになる方法」を学んだら/PHP研究所
¥1,260
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もし無機物が人間になって恋をしたら (シトロンアンソロジ-) (シトロンアンソロジー)/リブレ出版
¥950
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・・・と、このように、類似の本が、
雨後の筍のよう、次々と書店に姿を現れました。
「ヒット作が生まれる→それに便乗した作品が次々に現れる」
出版界における、そんな公式は、実は江戸時代からありました。
江戸時代、最大の浮世絵ヒット作と言えば、
ご存じ、歌川広重の 《東海道五拾三次之内》 のシリーズ。
保永堂 (=当時の大手出版社) から出版された、このシリーズの人気を受け、
当の本人である歌川広重は、その後、続編と東海道モノを刊行したのだそうです。
(こちらは、保永堂版ではない、東海道シリーズ)
ちなみに、広重が、その後手がけた東海道ものは、10シリーズにも及ぶのだとか。
2匹目どころか、10匹目まで、ドジョウを狙っていたのですね (笑)
まぁ、本人は、ともかくとして。
他の浮世絵師だって、負けてはいません (←?)
広重と同門の歌川国貞も、東海道シリーズを発表しているのです。
こちらは、その一枚目となる 《東海道五十三次之内 江戸日本橋之図》
役者絵の名手だけあって、手前に人物が大きく描かれているのが特徴です。
そして、その後ろに、風景画が・・・・・って、ん??
僕の気のせいでしょうか。
広重の描いた日本橋の絵に、よく似ているような。。。
凧こそ描かれていませんが、
橋を描くアングル、木戸の開き加減に、櫓の位置まで。
縦書き・横書きの違いはあれ、瓜二つです。
いや、でも、たまたま似ているだけかもしれませんよね。
「夢は時間を裏切らない」 的な。
他の歌川国貞ver.の東海道シリーズを見てみましょう。
《東海道五十三次之内 箱根之図》
なるほど。箱根の山を越える女性の姿が描かれているのですね。
で、肝心の背景の風景画は??
広重の描いた箱根の絵は、こちらです。
「一緒やん!パ○リですやん!!」
時代が時代なら、訴訟沙汰になりかねません。
・・・ところが。
当の広重が、これに対して怒ったという記録はないそうで。
意外と、国貞と広重は、上手くやっていったのではないかとは、学芸員さんの談。
というのも、この数年後に、
歌川広重が背景を描いて、歌川国貞が人物画を描くという、
《双筆五十三次》 というシリーズが発表されるのです。
この発表の時、広重も豊國という師匠の名を継いだ国貞も、浮世絵界の大御所。
二大スターが、夢の競演。
香港映画で言うならば (←?) 、
ジャッキー・チェンとサモ・ハン・キンポーが競演を果たすようなものなのです。
では、実際に、その 《双筆五十三次》 を見てみましょう。
日本橋は、このような仕上がりになっています。
手前の子供が手に持っているのは、槍持ちの人形。
広重がヒットさせた保永堂版の日本橋では、大名行列が描かれています。
もちろん、先頭にいるのは、槍持ち。
そこで、国貞は、槍持ちを描くことで、
保永堂版の日本橋の絵を暗示させたのではないかとのことです。
「~ないかとのことです。」 と語尾が、なんとも曖昧なのは、
このシリーズについては、まだ謎が多く、かつ浮世絵の中にヒントが少ないので、
描かれている宿場と国貞が描いた人物との関連性が不明なものが多いのだそうです。
そのあたりは、
三代豊国・初代広重 双筆五十三次 (謎解き浮世絵叢書)/二玄社
¥2,100
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この本に詳しく書いてあるので、
気になった方は、お読みになってみてくださいませ。
ちなみに、 《双筆五十三次》 シリーズの中で、一番謎の一枚は、桑名だとか。
桑名に、描かれているのは、浦島太郎。
しかし、桑名には、浦島伝説はないそうです。
とりあえず、現在紹介されている説は、
桑名は焼き蛤で有名
→焼き蛤と言えば、蛤って、蜃気楼を見せるらしいよ。蜃気楼の 「蜃」 って字は、蛤のことなんだって。
→つまり、蛤が海の中から楼閣を見せるんだよね。それって、竜宮城?
→あぁ、だから、浦島太郎か!
と、かなり意訳してまとめると、こんな感じです (笑)
「いや、我こそは、本当の説を思いついた!」 という方は、こちらまでお気軽にお寄せくださいませ。
と、ここまで、東海道に関する浮世絵の話をしてきましたが。
ここに紹介した作品はすべて、
現在、太田記念美術館で開催中の “東海道五十三次の世界―広重と国貞” で観られるものばかり。
「今年の夏は、忙しくて、旅行に行けなかった・・・」 という方は、
是非、太田記念美術館で、江戸の人々の旅の様子を眺めて、旅した気分に浸ってみてはいかがでしょう?
さてさて、美術展の会場では、他にも、珍しい東海道シリーズが展示されています。
例えば、こちらは・・・
葛飾北斎による 《東海道五十三次 二 品川》 。
実は、広重よりも前に、東海道シリーズを発表していた北斎。
しかし、北斎版の東海道モノは、あまり売れなかったのだとか。トホホ。
広重の大ヒットには、心中穏やかでなかったに違いありません。
そして、歌川国芳も、実は、東海道シリーズを発表しています。
しかし、あの歌川国芳。
普通に、東海道シリーズを描くわけがありません (笑)
彼が、東海道を描くと、こうなります↓
「カメラ、引き過ぎwww」
《東海道五拾三駅四宿名所》 という作品。
タイトル通り、日本橋から神奈川まで四宿まとめて、一枚の浮世絵の中に描いてしまっています。
何という力業。
ちなみに、このシリーズは、ちゃんと京都まで続いているのだそうです。
皆様もきっとシリーズの他の作品も見たいでしょうから、もう一点ご紹介いたしましょう。
こちらには、六宿も描かれているそうです。
・・・・・ここまで、引かれた画だと、
旅の風情も何もあったものではないですが (笑)
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DOLL EXPO 2012
FNS歌謡祭の会場でお馴染み (?) のグランドプリンスホテル新高輪大宴会場 「飛天」 に行ってきました。
ここには、いつぞやの建築ツアーで訪れましたが。
その時には、当然、 「飛天」 の中に入れるわけもなく。
“あぁ、中は、どうなっているんだろうなぁ”
と、指をくわえながら、外観だけを眺めて帰った記憶があります。
しかし、本日は、この会場で開催中の “DOLL EXPO 2012” を観るという名目で、
堂々と中に入ることが叶いました (←展覧会よりも、建築がメイン?)
ずっと憧れていただけに、建物内に一歩足を踏み入れた瞬間・・・
「」
村野藤吾の建築に圧倒されてしまいました。
「このデロンとした天井は、何ですかっ?!」
「何だか天国のような空間があるんですけど!!」
「天井もシャンデリアも、超豪華!!」
展覧会を観る前から、村野建築で、もはやお腹いっぱい状態です (笑)
しかし、せっかく来たのですから、
一応 “DOLL EXPO 2012” も観ておきましょう。あくまで一応。
まず展覧会は、全部で3つのコーナーから構成される 『ドールギャラリー』 から始まります。
秋山信子さんや奥田小由女さんをはじめ、
国際的な評価も高い5人の作家の作品を展示する “特別招待作家展示” コーナーからスタート。
正直、ドールの世界に疎いので、ほとんどの作家さんを知りませんでしたが、
以前、松屋銀座での展覧会を観ていたこともあって、かろうじて与勇輝さんだけはわかりました。
ちなみに、出展されていた与勇輝さんの作品は、こちら↓
続いて、現代の創作人形界を代表する人気作家の作品を展示する “一般招待作家展示” コーナーが。
最初のコーナーに輪をかけて知らない人ばかりでしたが、
宇野亜喜良さんとムットーニさんは、存じ上げておりました。
ただ、名前は知らないものの (←失礼!) 、
さすがに招待作家さんだけあって、その出展作品は、当然に芸術的。
人形が “生きているよう” なのは、当然で、
さらに、それにプラスアルファが表現されている気がしました。
最後は、今回の展覧会に合わせた公募展により選出された “一般出展作品展示” のコーナー。
実に200点もの人形が並んでいる様は、圧巻です。
そして、このコーナーで、一般的な作品をたくさん目にしたことで、
ドールの世界に疎い僕でも、招待作家さんのドールが、どれだけ素晴らしいのか、
逆説的に、実感することが出来ました (笑)
・・・・・と、 “DOLL EXPO 2012” が、これだけで終わったのでしたら、
あまり一般ウケしない展覧会という気がしたので、星を付けなかったでしょうが。
(だって、入場料が2000円もするんですよ!)
“DOLL EXPO 2012” の後半戦 「広がる人形ワールド」 という展示が、とっても面白かったので、
(入場料が2000円でなかったら、2つ星ですよ!)
「広がる人形ワールド」 には、古今東西さまざまな人形が大集結しています。
エジプトの遺跡から発掘された人形から、
ハニワ、フランスのビスクドールに、現代の子供たちが遊ぶ人形まで。
もはや、一つの ‘人形ミュージアム’ と呼べるくらいに充実した内容です。
圧巻だったのは、リカちゃん人形の特集コーナー。
初代から4代目まで、歴代のリカちゃんが大集合していました。
こんなにもリカちゃんがいると、ちょっと怖いです (笑)
どの年代のリカちゃん人形を、食い入るように見つめるかで、
会場にいたお客さんの、だいたいの年齢がわかってしまいました。
年齢がバレたくない方は、上手いこと、このゾーンは切り抜けてくださいませ (笑)
リカちゃん人形があるならば、こちらの人形も負けてはいません。
タカラ生まれのジェニーです。
(リカちゃんは、トミー)
興味深かったのが、ジェニーちゃんで見るファッションの歴史の展示。
バブル期はボディコンを着てみたり、
浜崎あゆみの影響を受けてみたり、
ガングロにしてみたり、コギャルしてみたり、
ジェニーちゃんは、かなりファッションに敏感です (笑)
ちなみに、最新のジェニーちゃんのファッションは・・・
AKB48スタイル!
ドールの世界でもAKB旋風が巻き起こっていたなんて、知りませんでした。
女の子のドールで、もう一つ忘れてはいけないのが、アメリカ生まれのバービー。
さんざんリカちゃんやジェニーちゃんを見てしまった後に、バービーを見ると・・・
その顔立ちの濃さに、多少胸焼けがしました。。。(笑)
日本人には、あまりウケないような気が。。。
「そろそろ着せ替え人形は、ご遠慮願いたいなぁ」 (←?) と思っていたところに、現れたのが、
ご存じ、テディベア。
その生みの親であるマルガレーテ・シュタイフが、
最初に作ったとされるぬいぐるみのレプリカも、テディベアと一緒に並んでいました。
ちなみに、この象のぬいぐるみは、
マルガレーテ・シュタイフが最初に作ったぬいいぐるみであると同時に、
世界初のぬいぐるみでもあるのだとか。
ぬいぐるみ第一号は、意外にも、象だったのですね。
リカちゃん人形、ジェニー、バービー、テディベア・・・
と、女の子向けなドールが続いた後は、いよいよ (←) 男の子向けゾーン!
懐かしのブリキのおもちゃから、
ウルトラマンや仮面ライダーといったヒーローもの、
男の子が大好きな合体ロボットに、
ガンダム、スラムダンク、キン消し (=キン肉マン消しゴム) まで。
まさに、おもちゃ箱のような展示に、大興奮 (笑) !!
いやぁ、よくぞこれだけ集めたものです。
ちなみに、ここに展示されていたおもちゃの中で一番衝撃だったのが、これ↓
“帰ってきたウルトラマンバイク” って(笑)
冷静に考えて、ウルトラマンが乗れるバイクって、どれくらいの大きさなのでしょう??
地球では乗り回して欲しくないものです。
さて、この展示のあとには、世界の人形たちの展示。
続いて、最新の人形として、
AKB48のドールが紹介されていました。
ドールの世界で巻き起こるAKB旋風、再び、です!
一流作家によるドール作品だけでなく、
人形の歴史がわかる展示があったり、僕たちが慣れ親しんだ人形が多数展示されていたり。
「“DOLL EXPO”(= “人形の博覧会”) の名に偽りなし。」 の
充実の内容でした。
しかも、展示だけでなく、人形づくりワークショップや、
日替わりで、人形劇やからくり人形師のパフォーマンスが行われるなど、イベントも充実。
8月19日には、なんとパペットマペットのお笑いライブもあったそうです (笑)
確かに、人形ですけどね。
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素晴らしきミュージアムショップの世界 商品番号67
今回は、 “館長庵野秀明 特撮博物館” の特設ショップで見つけた…
『ウルトラセブン』 に関する、とあるグッズをご紹介いたします。
それは、ウルトラセブン ウルトラアイマスク。
ウルトラセブンに登場するウルトラアイをモチーフにしたアイマスクです。
・・・って、言わずもがなですね。
夜型人間のため、昼に仮眠を取ることがある自分。
暗い所でしか眠れないため、アイマスクは必需品です。
これまでは、普通のアイマスクを使っていましたが、
これからは、少年の夢が詰まったアイマスクで、お昼寝をすることが出来ます。
「シュワッチ!(=早速、装着してみました)」
「シュワッチ!(=それでは、おやすみなさい)」
3分以上経過
「シュワッチ・・・(=よく寝ました・・・)」
ただ、一つ気になったのは、
ウルトラアイを模しているため、アイマスクとしては、かなり幅が狭いということ。。。
そのせいで、光が多少漏れてきます。
まさに、 「ウルトラアイでスパーク!」 という感じです。
数回使ってみた率直な感想としては、
「ウルトラアイマスクよりも普通のアイマスクのが、使い勝手はイイよね」
です (笑)
本末転倒この上なしです。
ちなみに。
気になるお値段は・・・
777円 (税込) 也。
価格設定にまで、ウルトラセブンにこだわった逸品です (笑)
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ペリーの顔・貌・カオ -「黒船」の使者の虚像と実像-
神奈川県立歴史博物館に行ってきました。
横浜には、何度も訪れているのですが、
この博物館を訪れるのは、実は、今回が初めて。
近くを通るたびに、
「なんだか立派な建物だなぁ~」
と、気にはなっていたのですが、
今回の訪問では、元は、横浜正金銀行本店の建物であったことが判明。
ちなみに、竣工は、明治37年 (1904) とのこと。
銀行から博物館へと、中身は変わりましたが、
100年以上も、この地に構え続けているのは、立派な限りです。
さて、そんな神奈川県立歴史博物館では、特別展として、
“ペリーの顔・貌・カオ -「黒船」の使者の虚像と実像-” が、8月26日まで開催中。
こちらは、日本人なら誰でも知っているペリーを取り上げた展覧会。
ペリー来航時の様子を描いた資料に、
幕末期に描かれた多種多様なペリー像など、
会場は、ペリーに関するもので埋め尽くされています。
ペリーファンには、垂涎の展覧会と言えましょう。 (←日本に何人いるのか?!)
ペリーファンでなければ、 “ペリー疲れ” してしまう展覧会と言えましょう。
僕は、そこまでペリーに思い入れがないので、ペリー疲れしました。
おそらく、今日で一生分のペリーを観た気がします。
当面の間は、ペリーは結構です (笑)
さてさて、何よりも驚かされるのは、
今回の展覧会に、ペリー関連の展示品が約100点も出展されていること。
その中には、国宝や重要文化財も含まれています。
自前のコレクションだけに留まらず、
日本各地から展示品を集めてきたその努力は、とても素晴らしいと思いました。
・・・・・・・・・が。
観シュランガイド的には、 (星なし) です。
この展覧会は、努力はしていたものの、努力の方向性が完全に間違っていた気がします (笑)
ぶっちゃけてしまえば、
「ペリーだけの展覧会に、700円は高すぎる!!」
ペリーばかりで700円。
ペリーって、そんなに人気のある人物でしたっけ?
しかも、その700円では、常設展は観れません。
もはや黒船ショックです。
確かに、当時の日本人によって。
こんな顔や、
こんな顔や、
こんな顔や、
こんな顔で、
ペリーが描かれていたのは、面白かったには面白かったですが。
さすがに、何パターンも、
“幕末の人は、こんな変にペリーの顔を描いていたんですよw” と紹介されても、飽きます (笑)
また、後期に行ってしまったため、
お目当ての展示品である国宝の 《島津家文書アメリカ使節ペリー他肖像》 は、
こちらのペリーの肖像は展示されておらず、
ペリー他3人の肖像の方が展示されていました。
「そこは、ペリー出そうよ (笑) !!」
展覧会の全体を通して、一番印象に残ったのは、
今回のポスターにも使われている 《黒船の図》 。
“想像力だけで黒船を描いたら、こんなのが出来上がっちゃいましたw” な一枚です。
ただ、悲しいかな。
後期は、実物ではなく、写真パネルでのみの展示。
《島津家文書アメリカ使節ペリー他肖像》 しかり、
《黒船の図》 しかり、前期に力を入れすぎな展覧会でした。
ちなみに。
ミュージアムショップでは、たくさんのペリーグッズが発売されていました。
ペリーって、そんなに人気のある人物でしたっけ? (本日2回目)
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アラブ・エクスプレス展
今、世界が注目するアートエリア。
それは、意外にも、アラブ。
ここ数年、ヨーロッパの美術館で、アラブ現代アートを紹介する美術展が数多く開催されたり、
アラブ自体にも、続々と、新しい美術館がオープンしているのだとか。
さらに、アラブ首長国連邦の首都アブダビには、
ルーブル美術館とグッゲンハイム美術館が建設中とのこと。
今後、ますますアラブのアートに、熱い注目が寄せられることでしょう。
そんな急速に (=エクスプレス) 成長を遂げるアラブのアート事情を、
日本で初めて本格的に紹介しようというのが、森美術館で開催中の “アラブ・エクスプレス展” です。
会場には、アラビア半島を中心としたアラブ諸国のアーティスト34組の作品が大集結。
これまで目にしたことがないようなアート作品が、続々登場!
“欧米や日本の作家の現代アートには、そろそろ食指気味で・・・ (苦笑)”
という現代アート通には、うってつけの美術展です。
反対に、現代アートに、そこまで慣れ親しんでいない人にとっては、
メッセージ性や社会性の強い作品が多く、頭を空っぽにして楽しめる作品の割合が少ないので、
あまり気軽には楽しめないのではないかな、という印象を受けました。
これまでありそうでなかったアラブの現代アートを取り上げた展覧会ということで、
「これは、きっと新しい発見・体験が、たくさん待っているに違いない!」
と、個人的は、とっても期待していたのですが。
率直な意見としては、そこまで心に響く作品には出会えず、
ちょっと消化不良な感が否めませんでした。
歴史や今抱えている問題や情勢など、アラブに対する予備知識を持ち合わせていたら、
おそらくもっと他の作品にも関心を持てただろうなぁ、という気はしています。
アラブを知っていて、この美術展を観るのと、
アラブに対して無知で、この美術展を観るのでは、美術展の理解度は大きく違うはず。
こんなことなら、池上彰さんの番組なり本なりを、ちゃんと読んでおくべきでした (汗)
「自己責任」 という言葉の重みを、図らずも実感した美術展でした (笑)
ただ、美術展としては、とても意義のある内容だったことは確かなので。
定期的に、 “アラブ・エキスプレス展” を開催して頂けることを熱望します。
さてさて、 「そこまで心に響く作品には出会えず」 とは、言いましたが。
ちゃんと心に響く作品にも、数点出うことが出来ました。
ここからは、それらの作品を紹介して参りたいと思います。
今回の美術展は、写真撮影が可能ですので、会場写真を交えて紹介いたします。
まずは、イスラムの文化圏に今なお残る結婚の風習をテーマにした 《結婚の思い出》 シリーズから。
作家:ハサン・ミール
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
アラブの一部の地域では、近代化された現代でも、結婚相手を家族によって決められ、
式の当日になって初めて顔を合わせるという慣習が残されているのだとか。
上の二人のように、上手くいくパターンもありますが (たぶん上手くいってますよね?)
作家:ハサン・ミール
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
こんな風に、完全に、女性のテンションが下がってしまうパターンも!
さらに、この女性は・・・
作家:ハサン・ミール
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
テンションが下に振り切れてしまいました!
女性も可哀そうですが、男性も可哀そうです。
他の文化圏の風習をとやかく言うつもりはありませんが、
こと結婚相手を自由に選べることに関しては、日本人で良かったなぁ、と思いました (笑)
(結婚相手が見つかるかどうかは別として)
続いては、アラブ女性が身に着けるヴェールをテーマにした、
ミーラ・フレイズという23歳の若手アーティストの作品をご紹介。
《グラディエーター》 や、
作家:ミーラ・フレイズ
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
《ダンス・ウィズ・ウルブス》
作家:ミーラ・フレイズ
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
といった具合に、かなり斬新なヴェールを生み出しています。
一番衝撃だったのヴェールが、 《マドンナ》
作家:ミーラ・フレイズ
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
もはやヴェールでもなんでもないです (笑)
《マドンナ》 も思わず、笑ってしまいましたが。
今回の美術展で一番ニヤリとさせられたのが、
シャリーフ・ワーキドによる 《次回へ続く》 という映像作品。
作家:シャリーフ・ワーキド
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
画面の中で、物騒な恰好をした男性が、淡々と何かを読み上げています。
「もしや、テロの声明文?!」
と思いきや、実は、こちらの男性は、本国では有名な俳優さんだそうで、
読み上げているのは、子供から大人まで慣れ親しんでいる 『千夜一夜物語』 とのこと。
つまり、日本で言えば、テロの声明文を読み上げていると見せかけて、
抑揚をつけずに、 『桃太郎』 を読み上げているような感じでしょうか (笑)
この他にも、磁石に砂鉄が集まる様を、
メッカに集まるイスラム人に見立てた 《マグネティズムⅣ》 という作品や、
作家:アハマド・マーテル
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
自由に動かせる中東の地図の中で、パレスチナだけ動かせない 《(より)新しい中東》
作家:オライブ・トゥーカーン
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
・・・など、笑いは笑いでも、クールな笑いが多かったのが、アラブの特徴である気がしました。
意外と、アラブの気候と違って、カラっとしていないと言いますか。
おバカなことをする文化圏ではないのでしょうね。
笑える作品とは別に、印象に残った作品としては、
ハリーム・アル・カリームの 《無題 1(「都会の目撃者」シリーズより)》 でしょうか。
作家:ハリーム・アル・カリーム
この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1日本」ライセンスでライセンスされています。
輪郭がぼやけた女性像ながら、目だけは、こちらを射抜くようにクッキリとしています。
ガムテープで口が塞がれているものの、
それを超える言葉が、彼女の目から発せられている気がしました。
これまでに、アート作品の前で、思わず “立ち止まった” ことは数多くありますが、
“立ちすくんでしまった” のは、この作品が初めてです。
それと、もう一つ印象に残っているのが、
マハ・ムスタファによる 《ブラック・ファウンテン》 という作品。
作家:マハ・ムスタファ
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噴水から吹き上げられ続ける黒い液体を見て、石油を連想したのは、僕だけはないはず。
その石油のバックに、六本木ヒルズから見下ろす東京の街並みがあることに、
何だか罪悪感のようなものを覚えてしまいました。
石油を湯水のように使うことで、僕ら日本人の生活が成り立っているのではなかろうか。
「ダババババ!」 と音を立て続ける 《ブラック・ファウンテン》 に、そう責められている気がしてなりませんでした。
最後に紹介したいのが、アーデル・アービディーンの 《アイム・ソーリー》 という作品。
作家:アーデル・アービディーン
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何だか、歌舞伎町っぽいネオンですが、歌舞伎町は関係ありません (笑)
イラク出身の作者が、アメリカで、イラク出身であることを話すと、
決まって、 「アイム・ソーリー」 と言われ、複雑な心境になってしまった経験を、作品にしたものだとか。
ちなみに、この作品の横には、一人一個自由に貰えるアイム・ソーリー飴が。
さて、気になる、そのお味は・・・
期待するほどは美味しくなかったです (笑)
正直に味を伝えてしまって、アイム・ソーリー。
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自然の鉛筆 技法と表現
前回の “光の造形~操作された写真~” に引き続き、
平成24年度東京都写真美術館コレクション展 “自然の鉛筆 技法と表現” に行ってきました。
一言で、 『写真』 と言っても、その技法は様々。
カロタイプに、タゲレオタイプに、ゼラチン・シルバー・プリントに、フォトグラビア印刷に。
他にも、ウッドバリータイプに、アンブロタイプに、拡散方式転写印画に・・・
と、キリがないので、このくらいにしておきます。
ともあれ、1839年に写真術が発表されて以来、
写真は、常に、 “化学” の進歩ととともに、表現の幅を広げてきました。
今回の美術展では、そんな写真における “化学” に焦点が当てられ、
写真技法の変遷に沿って、東京都写真美術館のコレクションが展示されていました。
会場を歩くだけで、写真技法の進化の歴史がわかる内容となっています。
何と言っても、今回の美術展の特徴は、
写真の知識がない人でも楽しく写真の基礎知識が身に付けることが出来る点。
写真観賞ビギナーにはもってこいの美術展です。
会場にあったキャプションに関しては、
“正直、もう少しわかりやすくして欲しいなァ…”
と、若干不満は残りましたが。
会場で配布されている観賞ワークシートは、かなりの出来です!
というのも、わかりやすい上に、 (いい意味で) ふざけてるのです (笑)!
何ですか、ネガ子とポジ子ってwww
しかも、写真技術の先駆者の一人W・H・F・タルボットの似顔絵に関しては・・・
頭頂部に悪意がアリアリです (笑) !!
(あくまで、いい意味で) ふざけてでも、
『写真』 というアートの分野に対する苦手意識を取り除こうとする東京都写真美術館のその姿勢。
とても立派だと思います。
あとは、それを、会場でも発揮して欲しいっ!
さてさて、今回の美術展は、ただ単に、ワークシートを頑張っただけの美術展ではありません。
出展されているのは、東京都写真美術館が誇る珠玉の名品180点ばかり。
貴重なコレクションの数々が、惜しげもなく (?) 展示されています。
今回の展示の白眉は、似顔絵ではハゲを強調されてしまったタルボットの 《植物の葉》
こちらは、美術展のタイトルにもなっている 「自然の鉛筆」 という写真集のうちの一枚。
会場には、 《植物の葉》 以外にも、
「自然の鉛筆」 に収録されている写真が展示されていますし、
何より、 「自然の鉛筆」 そのものもガラスケースに入れられて展示されているのですが。
実は、この 「自然の鉛筆」 は、世界初の写真集で、現存15部しか確認されていない超貴重なもの。
普通の写真集とは違う意味で (←?) 、興奮してしまうことでしょう。
そして、もう一点貴重な写真が展示されています。
それは、ルイ・デュコ・デュ・オーロンの 《アジャンの風景、木と水の流れ》
実は、こちらは、世界初のカラー写真。
今のカラー写真とは違って、カラーの層を3層重ねているのだとか。
当時の苦労が偲ばれます。
他にも、写真史における名作が、たくさん展示されていますので、
写真ビギナーの方だけでなく、写真大好きな方も必見のプログラムと言えましょう。
最後に。
僕的に、印象に残った作品を、2点ご紹介。
まずは、アービング・ペンの 《鼻マスクをしたソール・スタインバーグ》
何でしょう?このとぼけた感じの人物は (笑) ?!
見れば見るほど、このユーモラスな空気に、和んでしまいます。
東京都写真美術館で、彼をモチーフにしたミュージアムグッズを作って頂きたいものです。
そして、もう1点が、
ジャック=アンリ・ラルティーグの 《スザンヌ・ラングラン、ニース》
「なんでそーなるの?」 という跳びっぷり。
欽ちゃん以外で、こんな跳び方をする人を見たことがありません (笑)
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【告知】 現在募集中のアートツアー 【告知】
現在募集中のアートツアーです。
アートや建築に興味のない方でも楽しんで頂ける企画となっておりますので、
どうぞお気軽にご参加くださいませ
定員になり次第、募集は〆切らせて頂きますので、よろしくお願いします。
・9/8(土) ニューオープンの美術館の旅。
(このツアーは、おかげさまで定員に達しました。ただ今、キャンセル待ちでの受け付けとなっております)
都内には、たくさんの美術館があります。
しかも、毎年その数は増えています(いろんな事情で減る場合もありますがw)
そこで、今回のアートツアーでは、
開館してまだ1年経っていない、出来立てホヤホヤの美術館を巡ります。
話題のニュー美術館から、オープンしたのに、ほとんどその存在が知られていない美術館まで(笑)
都内の最新ミュージアム事情を、どうぞご堪能くださいませ♪
ちなみに、基本的には、今回のツアーはミステリーツアーとなりますが。
一か所だけ訪れる美術館をご紹介いたします。
それは、昨年10月にオープンした東洋文庫ミュージアム。
現在、こちらでは、 “ア!教科書で見たゾ” というオモシロそうな美術展が開催中。
杉田玄白訳『解体新書』、マルコ・ポーロ『東方見聞録』など、
教科書で見たお馴染みの品ばかりが展示されているそうです。
(ちなみに、実際に教科書に載せられているのは、本当に東洋文庫のものなのだとか)
ちなみに、今回のツアーでは特別に、
この展覧会を、学芸員さんのガイド付きで案内してもらえることになりました
さらに、この日、東洋文庫ミュージアムにはスペシャルなゲストが来館。
学芸員さんの配慮で、特別に、そのゲストとの写真撮影も可能とのこと。
スペシャルゲストに、あまり期待しすぎない程度に期待していてくださいませ(笑)
アートツアーでは、この東洋文庫ミュージアム以外に、2つのニューオープン美術館を巡ります。
時間は、10時から17時までの予定。(途中ランチ休憩を含みます)
定員は、12名とさせて頂きます。
基本的にミステリーツアーですが、
参加者の中で希望される方は、具体的な行程をメッセージにてお知らせします。
準備代として、入館料とは別に、お一人様300円だけ負担して頂けたら幸いです。
(ちなみに、入館料は、3館合わせて、1330円。移動の交通費は、約500円となります。)
・9/9(日) 帰ってきた“江戸川アートミュージアムツアー”
江戸川競艇場の中にある知る人ぞ知るアートスポット。
それが・・・
江戸川アートミュージアム
競艇の開催日だけしか開いておらず、
さらに1日限定10名までという激レアなアートスポットです。
こちらの江戸川アートミュージアムでは、
様々な現代アートや水木しげるさんの原画や昭和のレトログッズなどなどが、
優しい女性ガイドさんのアテンド付きで楽しむことが出来ます♪
「競艇場って、行ったことないから…」
と、特に女性の方には、微妙なイメージもあるでしょうが。
アートテラーの自分が、自信を持って、
“東京一楽しい!” と断言できるほど楽しい美術館で、
最終的には、むしろ女性の参加者さんのが楽しんでいる気がします (笑)
そんな江戸川アートミュージアムですが。
このたび、半年にも及ぶ工事が終わり、リニューアルオープンいたしました!
http://www.edogawa-art.jp/index.html
実はこれまでは、江戸川競艇場内にあるアート作品の数々を巡るツアーのことを、
便宜上(?)、江戸川アートミュージアムと呼んでいたのですが(笑)
今回の大々的なリニューアルによって、本当に美術館スペースが誕生してしまったのです。
競艇場内にある美術館は、日本で唯一。おそらく世界でも唯一です。
そこで、そのリニューアルオープンを記念して、
江戸川アートミュージアムさんの全面バックアップの元、
特別に45人枠での江戸川アートミュージアムツアーを開催いたします!!
それに伴い、普段でもプレミアムなツアーが、もっとプレミアムに。
『選手のユニフォームを着て記念写真を撮ってみよう!』(希望者のみ)
という超貴重な体験や、他にもコンテンツを企画してくださっているそうです。
それは、当日のお楽しみに♪
(通常のツアーでは、このオプションはありません!)
現代アートを楽しめ、ランチも楽しめ、
そして、毎回大好評 (?) の特別な競艇レースも楽しめてしまう、そんなプレミアムなアートツアー。
これで、参加費は、たったの1500円です
時間は、11時から16時までの予定です。
それでは、是非是非、皆様のご参加をお待ちしております。
・9/22(土) 自宅をミュージアムにしてしまったミュージアムの旅。
(このツアーは、おかげさまで定員に達しました。ただ今、キャンセル待ちでの受け付けとなっております)
都内には、たくさんの知られざるミュージアムがあります。
これまでに、そんなミュージアムの数々を、
“無料で行ける美術館の旅。” や、 “平日は開いていない美術館の旅” “画家のアトリエを巡る旅。”
・・・などなど、様々なくくり (←アメトーーク的な) のアートツアーで紹介してきました。
その最新版となるのが、 “自宅をミュージアムにしてしまったミュージアムの旅。”
こちらは、館長の美術への愛が高じて、
自宅をミュージアムに変えてしまったミュージアムばかりを巡るツアーです。
アートツアー史上もっともマニアックで、
アートツアー史上もっとも美術愛を感じられるツアーです (笑)
ツアーで巡るのは、3つのミュージアム。
そのうちの一つが、6月の記事でも紹介したアクセサリーミュージアムです。
記事で紹介したところ、大変反響が大きかった、こちらのミュージアムが、
今回のアートツアーで、満を持して登場いたします。 (館長さん自ら解説頂ける予定です♪)
この他、僕の隠し玉とも言えるミュージアムを、2つご紹介。
(おそらく、かなりの美術ファンでも、その存在を知らないであろう超レアなミュージアムです)
ミステリーツアーのため、どこへ行くのかは当日のお楽しみ。
時間は、10時~17時。
定員は、10名。
参加費は、3館の入館料&体験料を合わせて、2800円となります。
展示されている品だけでなく、
館長さんの並々ならぬこだわりも垣間見え、
なおかつ、貴重な体験も出来る、盛り沢山な内容のアートツアーです。
・9/23(日) プレミアムTOKYOアートツアー
~東京スカイツリーを観光で見るか?アートで見るか?~
“東京ほど、面白いアートの街はない!”
をコンセプトに、毎回いろんな切り口で、
東京ならではの特別なアートツアーを提案する企画。
それが、プレミアムTOKYOアートツアーです。
東京という街を一つの美術館に見立て、
ギャラリーツアーのようにガイドを交えながら、
アートテラーが、都内のアートスポットを数か所案内いたします。
第4弾のテーマは、開業100日を迎えたばかりの 『東京スカイツリー』 です。
一時期ほどの過熱ぶりはないものの、
ほぼ毎日、テレビや雑誌で特集が組まれ、
もはや、やり尽くされた感が否めない東京スカイツリーの周辺情報ですが。
まだアートな面は、紹介されていないように思います。
例えば、東京藝術大学が中心となったプロジェクトで、
東京スカイツリーを眺めるビューポイントとなる環境アート作品を設置しているのは、ご存知でしょうか?
http://gts-sap.jp/modules/pj_aep/index.php?content_id=1
例えば、東京スカイツリーの周辺に、小さなミュージアムがいくつもあるのをご存知でしょうか?
そんな東京スカイツリーに関する最新アート事情を、たっぷりご紹介いたします。
もちろん、今回のツアーでも、恒例の “アートがなんとなくわかる” 紙芝居ネタも披露します。
今回は、葛飾北斎の魅力をアートテラー流でご紹介します。
果たして、東京スカイツリーと葛飾北斎の関係とは?
東京スカイツリーには登りませんが (笑)
東京スカイツリー周辺を、
みんなでぶらぶらとお散歩気分で巡り、行楽気分も味わえちゃうアートツアーです♪
時間は、10時~17時。
定員は、12名。
参加費は、入館料込みで、1500円となります。
また、東京スカイツリーを眺めながら楽しめるアートスポットでランチ休憩を取ります。
その食事代は、各自負担となりますので、ご了承くださいませm(__)m
新たなツアー企画は、内容が決まり次第、随時こちらの記事を更新してお伝えいたします。
参加希望の方は、こちらのメールフォームよりお知らせください。
http://homepage3.nifty.com/art-teller/tony_contact.htm
Book:10 『ダ・ヴィンチの愛人 』
これまで、何冊も芸術家を主人公した小説を紹介してきましたが。
いよいよ、今回で、祝10冊目。
ということで (?) 、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチに登場願いました。
ダ・ヴィンチの愛人 (集英社文庫)/集英社
¥860
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■ダ・ヴィンチの愛人
作者:藤本ひとみ
出版社:集英社
発売日:2008/7/18
ページ数:504ページ
15世紀、ルネサンスの街フィレンツェを支配するメディチ家とそれを狙うローマ教皇庁。
工房に入った若き天才ダ・ヴィンチは、
豪華王と呼ばれるロレンツォの弟、美貌のジュリアーノに魅せられた。
兄弟子ボッティチェルリと争いながら、恋と芸術に没頭する日日に忍び寄る陰謀の影。
ダ・ヴィンチの才能を花開かせた殺戮とは。
モナ・リザを持って逃れたダ・ヴィンチが語る恋と復讐の物語。
(「BOOK」データベースより)
「レオナルドの人生には、空白期間があった。
16歳~30歳まで、彼はフィレンツェで何をしていたのか。
老いたレオナルドが、その空白期間を、
弟子に語って聞かせようとするところから物語は始まります。
しかし、それを話すことは、神が禁じた男色について、赤裸々に告白することになる。
その罪には耐えられない。
そこで、天才レオナルドは、一計を案じます。
アンジェラという少女の話として、語ることに。
というわけで、物語に登場するのは、若きレオナルド…ではなく、アンジェラ。
ややこしいですが、アンジェラは、レオナルドであると頭の片隅において、読み進めました。
さてさて、物語の最初で、いきなりレオナル…ではなく、アンジェラが、
メディチ家の貴公子ジュリアーノ・ディ・ピエロ・デ・メディチに恋をします。
それをきっかけに、ロレンツォ・ディ・メディチやレオーネ十世など、
メディチ家の面々が登場し、物語は、レオナ…ではなく、アンジェラを差し置いて、
メディチ家の物語を中心に展開していきます。
あれ?
レオ…ではなくて、アンジェラの画家修行も描かれることは描かれますが。
いかんせん、物語全体の中での割合が、思ったよりも少なめ。
『坂の上の雲』 における正岡子規くらいの扱いです (←この例えで、伝わります?)
師匠のヴェロッキオとのエピソードは、ともかくも。
兄弟子ボッティチェリ (物語では、ボッティチェルリ) とは、関係を持ってしまう展開に。
ヌード画のモデルとなったアンジェラの裸体に、
ボッティチェリが惹かれて・・・というのは、わからなくもないのですが。
アンジェラは、実際、レオナルドなわけで (←この設定、ややこしい!)
ということは、ボッティチェリも、そっち系というわけで。
ボッティチェリに、メディチ家の面々が、
アンジェラ、すなわち、レオナルドを巡って、恋する物語。
なんだ、ただのルネサンスのボーイズラブものか。
後半に近づくにつれ、さらに、アンジェラの出番が少なくなります。
物語の主題は、メディチ家の当主を巡る経済戦争。
『ダ・ヴィンチの愛人』 というタイトルなのに、
“ダ・ヴィンチ” も “愛人” も、ほとんど関係ない。
で、驚くことに、そのまま、エンディングを迎えてしまいました。
ダ・ヴィンチは (怒) ??
そんな僕の怒りをあざ笑うかのように、
一番最後のページに、衝撃の一言が待ち構えていたのです。
「この作品は一九九六年十一月、新潮文庫として刊行された
『逆光のメディチ家』を改題したものです。」
メディチ家が、主人公やないか~い
ルネッサ~ンス
(↑もはや、時代遅れのギャグで、怒りをやり過ごすしかない)
こんなにタイトルを変えてはいけません。
これは、もはや詐欺のレベル。
この企画始まって以来初の、評価がマイナス。
―(星-1つ)」
~小説に登場する名画~
《春》
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元素のふしぎ
「水兵リーベ僕の舟」
皆様も、こんな語呂合わせで、元素を暗記したのではないでしょうか。
ちなみに、僕は、高校の科学の先生に、
この続きの語呂合わせを、「シップはすぐ来らぁ。かかあ」 と教わりました。(←フレーズの意味が分からない!)
・・・と、何で、いきなり元素の話から始まったかと言えば、
本日ご紹介する展覧会が、国立科学博物館で開催中の “元素のふしぎ” であるからに他なりません。
大学は、文系だったこともあり、ほとんどなじみのない元素の世界。
だからと言って、知りたくないわけではありません。
生活に役立つでしょうし、むしろ知りたいくらい。
でも、本を読んでみても、チンプンカンプン・・・。
そんな僕みたいな人に、うってつけなのが、この展覧会なのです。
では、早速、会場に入ってみましょう。
まずは、
パネルを使って、太陽をはじめ、海や空、人などが、
どんな元素で構成されているのかを学ぶところから、展覧会は始まります。
この辺りの展示は、わりとマジメな感じで、ちょっぴり退屈な印象は否めません。
続いて、元素の歴史を知るコーナー。
元素の歴史にまつわる様々なエピソードが、やはりパネルを中心に紹介されています。
ちなみに。
こちらは、約90年前の周期表。
現代から見ると、ところどころ間違っているらしいです。
展示の冒頭から、ここまで、
パネルでの展示が多いため、情報量は多く、結構頭がパンパンになります (笑)
ここまでの展示で、僕が唯一食いついたのが、こちら↓
並べて展示されているのは、たくさんの切手。
“何で、元素の展覧会で、切手??” と、戸惑っていたら・・・
すべて、元素にまつわる切手とのこと。
で、僕が、一番食いついてしまったのは、このパネルの赤線を引いた部分↓
「協力:化学切手同好会」 とは、いかなる同好会?!
切手好きな方も、まぁまぁ、マジョリティだとは思いますが、
さらに、その中でも、化学に関する切手だけを好む方がいるということなのでしょうか。
どんだけマジョリティなのでしょう。。。
どういう同好会なのか、興味津々です。
(決して、僕は、化学切手に興味があるわけではないのですが)
さて、展覧会の約4分の1を観終わって、
いまだ化学切手同好会にしか、関心を示せていない僕。
“このまま、パッとしないまま、展覧会は終わってしまうのだろうか・・・”
と、少々不安になり始めたのですが。
今回の展覧会のハイライトでもある 「すべての元素」 ゾーンに突入した途端、
そんな不安は、一気に吹っ飛んでしまいました。
「これこれ!こういう展覧会を期待していたんだよ♪」
現在、知られている元素の数は、118種類。
こちらのゾーンでは、その118種類すべての元素を、
それぞれの元素の純粋な単体や、その元素からできている製品などを交えて紹介しているのです。
(但し、放射性元素など実物展示が難しいものは除く)
例えば、原子番号1番の水素。
それぞれの元素に関する詳細なデータを、パネルで紹介しているだけでなく。
水素を燃料とするロケットの模型や、
水素エンジンを搭載した車など、水素を利用しているものも紹介されています。
また、例えば、ホウ素。
あまり馴染みがない元素のような気がしますが、
実は、ゴキブリ団子に使われていたり、
「キターーー!」 でおなじみ (?) の目薬にも使われているのだとか。
ゴキブリ団子と目薬に同じ元素が使われていたとは、知りませんでした。
勉強になります (この場合は、知らない方が幸せだった気もしますがw)
ともあれ、このように、目に見えない “元素” の世界を、
パネルや実社会での使われ方の例を用いることで可視化して、
なおかつ、わかりやすく見せてくれているのは、化学オンチの身には有りがたい限り。
楽しく学べる展覧会です。
夏休みも、あと残りわずかですが、宿題に困っている子供にもピッタリな展覧会です。
ちなみに、こちらの118種類すべての元素を紹介するゾーン。
かなりのボリュームですから、お時間には余裕を持っていかれてくださいませ。
僕の場合、元素を一つずつ、ゆっくり勉強したところ、
1時間経過しても、まだ元素番号33のヒ素のあたりにいました (笑)
とは言え、元素番号が増えるにつれて・・・
どんどんとパネルとパネルの間隔が狭くなっていきます。
(=使用例が少なくなっていくので)
もはや最後の方になると、
主な用途が、 “研究上の興味だけで、用途はない” の一言でバッサリ片づけられてしまっています。
そういう意味では、元素番号の順番的に、仕方のないことでありますが、
展覧会が終わりに近づけば近づくほど、失速していく展覧会とも言えます (笑)
また、この展覧会では、ところどころに、
コーナー展示や、さまざまな体験型の展示も用意されていて、
最後まで飽きさせない工夫がなされていました。
面白かったものを、いくつか紹介しますと・・・
こちらは、世にも珍しい元素体重計。
この体重計で量れるのは、自分の体重・・・ではなく。
自分の体に占める酸素や炭素、窒素などの元素の重さ。
ちなみに、僕の体には、酸素が約35kg含まれているそうです。
それから、こちらの人だかりが出来ているコーナーは、
金属の重さを量り比べることが出来るコーナー。
庶民の憧れ (?) である金の延べ棒を持つことが出来ちゃいます。
正直、想像していた以上に重い!
同じ大きさのアルミニウムの延べ棒と持ち比べてみると、約10倍の重さ。
あんなに重いなら、僕は金は要らないですね (←庶民のやせ我慢)
展覧会の最後では、来場者の投票によって決まる人気元素が紹介されていました。
まさに、 “GNS118(=元素)選抜総選挙” といった感じ。
現時点でのセンター候補は、
やはり…というかなんというか、 “金” でした。
ちなみに、8月下旬現在で、
129票も獲得している原子番号113番のウンウントリウム (Uut) とは・・・
日本人が発見した元素で、
もしかしたら、日本で発見された初めての元素として認定される可能性のある元素とのこと。
日本人として、かなり期待してしまいます。うんうん。
しかし、この総選挙。
金やウンウントリウム以外にも、票がきちんと割れているのが面白いです。
皆様、どういう理由で、マイナーな元素に投票したのでしょうか。
「そんなことはどうでもイットリウム!」
そんなアカデミックなギャグは、僕の母校では全く流行っていませんでした (笑)
ちなみに、その下の “メンデレビウム” に、
「ツンデレっぽいから!」 という理由で投票した方もツワモノです。
原子番号52のテルルを選んだ方の理由も、独創的でした。
「ケロロ軍曹のキャラっぽいから」
・・・確かにw
原子番号110の元素で、元素記号はDsのダームスタチウムに投票した32歳の男性の方。
その理由は、こちら↓
いやいやいや、そのDSじゃないですからwww
この方は、展覧会を通じて何を得たのでしょうか。
ランキングへのご協力をお願いします。
武将の美学 威厳の極致
本日は、ディスカバリーミュージアムに行ってきました。
羽田空港内にある美術館だけあって、
来館者は、明らかに旅行客とわかる方ばかり。
皆様、フライトの待ち時間に、ラウンジとして利用しているようです。
・・・・・・ちなみに、僕は、旅行の前に立ち寄ったわけではなく、
現在開催中の美術展を観たくて、ディスカバリーミュージアムに寄ったのです。
観終わったら、帰りますけど、何か?(←この夏、特に旅行の予定もなく、卑屈になっている)
(気を静めつつ) 現在、こちらで開催されているのは・・・
“武将の美学 威厳の極致” という美術展。
戦国武将と美。
一見、結びつかないような気がしますが、実は、そんなことはなく。
戦場においては、絢爛な衣装や装身具を身に着けることで、
“美” をもって臣下に対してカリスマ性・威厳を表しました。
また、太平の世においては、江戸城への登城や大名間の社交場で、
“美” を自らに施すことで、武将としての格式を示したのです。
そんな武将たちの美学がつまった品々を、
永世文庫のコレクションの中から、厳選して紹介しているのが、今回の美術展。
戦国好きには、たまらない美術展と言えましょう。
しかも、写真撮影可能!
さらに、入場無料なのですから、他に言うことはありません!
今回の美術展での一番のお目当てが、こちら↓
細川忠興が関ヶ原の戦いで用いたとされる 《山鳥頭立越中頭形兜》 です。
てっぺんに乗っているのは、黒塗りのベンツを綺麗にするヤツ…ではなく、山鳥の尾羽です。
それまでの兜には、金属製の前立てが使われていましたが、
山鳥の尾羽という斬新な前立てにしたことで、華やかさをアップするとともに軽量化にも成功!
他藩の武将たちが、こぞって真似たという、当時、大流行したファッショナブルな兜なのです。
もう一つのお目当てが、刀の鐔 (つば) のコレクション。
たかが、鐔。
されど、鐔。
《鶴丸文透鐔》 に、
《桐紋透唐草象嵌鐔》 など、
極限にまでそぎ落とされた透かしは、もはやアートです。
ちなみに、僕が一番気に入った鐔は、 《武蔵野図 銘 楽寿》
この小さい中に、三日月まで表現されていて、なんとも風情のある鐔です。
それ以外に、気になった展示品を、いくつかご紹介。
まずは、こちらの細川忠興が所有したとされる采配↓
“あれ、何で、2つもあるの??”
実は、こちらは、天気によって使い分けたとされる 《晴雨の采配》 。
晴れの時は、上の方に展示されている白い絹の采配を。
雨の時には、下側に展示されているヤクの毛の采配を使っていたそうです。
天気によって、どちらの采配を使うのか。
その采配も振るっていたのですね。
続いては、細川12代斉護所有の 《弽》
『弽』 と書いて、 「ゆばり」 と読みます。
矢を射る際に、弦で手指を傷つけないように用いる手袋です。
美術展では、 この 《弽》 にまつわる、ある言葉が紹介されていました。
戦の際に、弓を落とさないよう薬根 (くすね) という薬剤を用いて、
《弽》 と弓を接着させたのだそうです。
転じて、十分な姿勢で待ち構えることを、
「手ぐすねを引いて待つ」 と言うようになったのだとか。
勉強になりました。
最後は、細川14代護久所有の 《朱塗網代騎射笠》
流鏑馬用の竹笠とのことですが・・・。
「萩原流行じゃん (笑) !!」
テンガロンハットみたいな被り物は、江戸時代からあったのですね。
これまた勉強になりました。
美術ブログのランキングにご協力をお願いしたく候。
二条城展
江戸東京博物館で開催中の “二条城展” に行ってきました。
美術館の外に設置されている看板を、よく見ると・・・
“まったか将軍” なる謎のキャラより、二条城クイズが出題されていました。
「答えは会場で!」 とのことなので、皆様も一緒にお考えくださいませ。
(ちなみに、まったか将軍の公式ツイッターアカウントは、こちら)
この美術展は、 「江戸東京博物館 開館20周年記念」 と銘打たれているだけあって。
修学旅行のメッカとしてもお馴染みの二条城より、
本物の障壁画の数々や瓦・唐門欄間の彫刻・装飾具などを持ってきて展示している途方もない美術展。
かなり気合いが入っています。
ちなみに、 “二条城の障壁画がこれだけまとまって京都以外で公開されるのは初めてのこと” なのだとか。
さてさて、そんな二条城展を鑑賞しまして。
観終わった後の僕の率直な第一声は、
「そうだ やっぱり京都、行こう。」
でした (笑)
確かに、二条城の障壁画が東京の博物館で公開されているという事実は、純粋にスゴいと思いました。
《二の丸御殿 遠侍二の間 竹林群虎図》 に。
《二の丸御殿 黒書院四の間 菊図》 に。
そして、 《二の丸御殿 大広間四の間 松鷹図》 に。
もちろん全部本物です。
ただ、あくまで二条城に所蔵されている3000面の障壁画のごく一部。
障壁画は障壁画であるから、素晴らしいのであって、
その一部を展示されていても、本来の素晴らしさの一部しか感じられない気がします。
例えるなら、AKB48のうちの3、4人だけがテレビ出演しているようなもの。
(しかも、その全員が神7入りしているわけではない)
やっぱり、まとまったゴージャスな状態で観たいならば、
「二条城に行くしかない (AKB48で言うならば、AKB48劇場に行くしかない)」 と実感させられました。
また、僕は、これらの障壁画が、
二条城の内部を再現したセットのようなところに展示されているのかと、勝手に思っていたのですが。
そういう演出はなく、障壁画たちが、ガラスケースに並べられて展示してあるだけでした。
なので、実際、二条城では、どのように配置されているのかは、
自分の想像力をフル活用させるより仕方ありません。 (CG再現映像もありましたが)
二条城より貴重な障壁画の数々を、わざわざ持って来て頂いたのになんですが。
「障壁画は、あるべき場所で観るのが、何よりも好ましい。」 という真理に気づかされた美術展だったと言えましょう。
正直なところ、実際の二条城展よりも、
京浜東北線の車内などで放送されている二条城展のCMの方がよっぽど面白い気がしました。
あのCMは、抜群にセンスがあるのに。
ちなみに、障壁画だけでは、美術展の会場は、埋まらないので (?)
二条城が描かれている絵 (《洛中洛外図屏風(左隻)》) や、
二条城を作らせた徳川家に関する資料や、
二条城が舞台となった歴史的事件・大政奉還に関する資料なども展示されていました。
前回の江戸博での “日本橋展” は、かなりニッチな美術展だと思いましたが。
今回は、それに輪をかけて、ニッチな美術展だったなぁという印象です。
自分で自分の首を絞めないで、
もっと広げられそうなテーマの美術展を開催してみてはいかがでしょうか??
最後に、一つだけ、 「おっ!」 と思わされた展示をご紹介。
それは、二条城に関する音として紹介されていた、二条城の鴬張りの音。
音を展示するというのは、とても面白い試み。
ただ、二条城の鴬張りの音が聞こえる場所周辺は、
実際の江戸博の床も、歩くたびに、ギシギシと音を立てていました (鴬張りでもなんでもなくw)
開館して20年ですからね。。。
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第三十二話 国宝ハンター、今年の夏を振り返る!
~前回までのあらすじ~
知らない間に、国宝の建造物が増えていたという事実を突き付けられた国宝ハンター。
国宝の総数が増えれば、その分だけ、ゴールが遠のいていく。。。
終わらなき国宝ハンティングの旅に、国宝ハンターは、一度はやる気を失ってしまう。
しかし、自分の国宝ハンティングしたいという気持ちに嘘はつけない。
「安西先生・・・!!国宝ハンティングがしたいです・・・」
(・・・って、安西先生って、誰だよ!)
今年の夏は、いっぱい国宝ハンティングをしました。
東村山市にある 《正福寺地蔵堂》 (第三十話) と、
いつの間にか国宝に指定されていた 《歓喜院聖天堂》 (第三十一話) の2つの国宝建造物を観に行きました。
この他にも、美術館や博物館で、僕はたくさんの国宝を観ました。
まずは、東京国立博物館に行った時のことです。
いつも国宝が展示されている国宝室には、
日本で初めての医学書の 《医心方(半井家本)》 (ジャンル:書跡・典籍) を観ました。
何が書かれているのか、サッパリでしたが、
よく漢字を見ると、医学用語っぽいものが、チラホラと出てきているのはわかりました。
僕は、スゴいなぁと思いました。
屏風がいろいろと展示されている部屋では、
《紙本淡彩納涼図〈久隅守景筆/二曲屏風〉》 (ジャンル:絵画) を観ました。
夏らしく、とっても涼しげな絵でした。
確かに、この家は、夏には快適な涼しそうな家ですが、
「冬はどうするのかなぁ?」 とか 「雨の日とか風の強い日は大丈夫かなぁ?」 と僕は心配になりました。
でも、ここに住んでいる家族が、僕の気も知らないで、
のほほんとしているので、心配するだけ損をしたなぁと思いました。
刀がたくさん展示されている部屋では、
《刀〈無銘正宗(名物観世正宗)/〉》 (ジャンル:工芸品) を観ました。
もともとは、能楽の観世家が所持していたのを、
徳川家康が取り上げて、息子の秀忠に上げちゃったのだそうです。
徳川家康は、悪いヤツだなぁと思いました。
本館を観終わった後は、法隆寺宝物館に行きました。
ここでは、 《竹厨子〈(行信大僧都奉納)/(法隆寺献納)〉》 (ジャンル:工芸品) を観ました。
僕は、靴箱なのかなぁと思ったのですが、
この竹の厨子の中には、たくさんの経典が納められていたのだそうです。
それから、別の日に、
サントリー美術館の “おもしろびじゅつワンダーランド展” に行きました。
ここには、 《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》 (ジャンル:工芸品) が展示されていました。
蓋の中が、とても綺麗なようなので、
出来たら、蓋が開いた状態で、観たかったです。
蓋が閉まった 《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》 は、わりと地味でした。
大倉集古館で開催されている “国宝 古今和歌集序と日本の書” では、2つの国宝を観ました。
《元暦校本万葉集》 (ジャンル:書跡・典籍) と、
《古今和歌集序(彩牋三十三枚)》 (ジャンル:書跡・典籍) です。
僕は、これまでに、 《古今和歌集(彩牋)(元永本)》 と、 《古今和歌集巻第八(高野切本)》 を観ているので、
この 《古今和歌集序(彩牋三十三枚)》 で、国宝の “古今和歌集” は、3つ目となるのですが。
調べたら、あと5つも国宝の “古今和歌集” があるみたいです。
一つにまとめておいて欲しいなぁと思います。
今年の夏は、神奈川県立歴史博物館にも行きました。
“ペリーの顔・貌・カオ” という展覧会で、こんな国宝を観ました。
これは、 《島津家文書(一万五千百三十三通)》 (ジャンル:古文書) のうちの一つだそうです。
15133通全部を観るのは、スゴく大変そうなので、
「全体のうちの一部を観ただけでも、国宝を観たことになる」
というルールを、最初に決めておいてよかったなぁと思いました。
最後に行ったのは江戸東京博物館です。
ここでは、 “二条城展” が開催されていました。
二条城に関するものが、いっぱい展示されている中に、
大広間の花熨斗形釘隠とか、黒書院の花熨斗形釘隠とか、
全部で4点の二の丸御殿の飾金具展示されていました。
これは、国宝指定されている 《二条城》 (ジャンル:建造物)の一部として登録されているそうです。
だから、 《二条城》 を観たことになりました。
とてもラッキーです。
なので、今年の夏は、 《正福寺地蔵堂》 と 《歓喜院聖天堂》 を合わせると、
僕は、全部で11件も国宝を観たことになります。
自分でも、よく頑張ったなぁと思いました。
font color="#FF0000">今現在の国宝ハンティング数 237/1084
国宝ハンターは、ランキングにも挑戦中