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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵

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千葉県が世界に誇るホキ美術館。
人呼んで、“写実絵画の殿堂” 。
世界でも類を見ない写実絵画専門美術館として、2010年に開館した美術館です。

そんなホキ美術館が悲劇に襲われたのは、昨年10月のこと。
豪雨による水害で、地下2階にある電気設備や収蔵庫、展示室の一部が浸水。
さらに、コレクションのうち約100点の作品も浸水してしまいました。
それにより、復旧が済むまで、休館を余儀なくされています。
なお、現時点で再開時期は未定とのこと。
“ホキ美術館親善大使” としては、いち早い再開を願っております。
出来れば、開館記念日の11月3日には間に合いますように。



さて、そんな中、以前より開催が決定していた、
Bunkamura ザ・ミュージアムでの “超写実絵画の襲来 ホキ美術館所蔵” が、3月18日より開幕。
久しぶりに、ホキ美術館の写実絵画と会える!



・・・・・・・・・・・・・・はずだったのですが。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開幕を見合わせることに。
まさに、踏んだり蹴ったりのホキ美術館でしたが、
なんとか2日遅れで、展覧会を開幕することが出来ました。




オープン日は、3月20日。
くしくも、僕の誕生日。
自分で言うのもなんですが、さすが、ホキ美術館親善大使です (笑)。


出展作品は、約70点。
上皇ご夫妻の肖像画を描き話題となった野田弘志さんの作品や、


野田弘志 《聖なるもの THE-Ⅳ》 2013年 油彩・パネル・キャンバス


ホキ美術館きっての人気写実画家・五味文彦さんの作品、


五味文彦 《いにしえの王は語る》 2018年 油彩・パネル


「このモデルは一体誰?」 という問い合わせが少なくないという生島浩さんの 《5:55》 をはじめ、


生島浩 《5:55》 2007~2010年 油彩・キャンバス


ホキ美術館コレクションの中でも、特に人気の高い作品の数々が集結していました。
その中には、伝説のあの作品も。


石黒賢一郎 《存在の在処》 2001~2011年 油彩・パネル・綿布


石黒賢一郎さんの 《存在の在処》 です。
黒板の描写があまりにリアルなため、触ろうとする人が続出。
そのため、アクリルで覆わざるを得なくなったというエピソードを持つ作品です。
エピソードとしては、興味深いですが。
よくよく考えたら、せっかく剥き出しの状態で観れてたものが、
アクリル越しでの鑑賞となってしまったことは、鑑賞する側としては残念な限り。
誰ですか、触ろうとした人は?!
もちろん黒板もチョークも油彩で描かれているわけですが、
仮にチョークで描かれていたからといって、そもそも作品に触るのはNGです。


また、ホキ美術館にとって最も重要な画家、
森本草介さんの作品ももちろん出展されていました。


森本草介 《未来》 2011年 油彩・キャンバス


こちらの 《未来》 は、2011年3月11日の大震災の時に、ちょうど制作中だったという一枚。
他の描きかけの作品は、イーゼルから落ちてカンヴァスが破れてしまったそうですが、
この作品は、パレットの上に倒れるも、絵の具がべったりと付いただけで済んだとのこと。
震災を耐えたことから、《未来》 というタイトルが付けられたのだそうです。
なお、展覧会には、森本草介さんの 《横になるポーズ》 も出展されていました。
実は、この絵は、ホキ美術館コレクション第一号となった記念すべき作品。
ホキ美術館の創設者、保木将夫さんが写実絵画に魅了されるきっかけとなった作品です。
もし、この絵との出逢いがなかったら、ホキ美術館は存在していなかったかもしれません。


さてさて、これは完全に僕の推測でしかないのですが。
おそらく、当初予定されていた出展作品から変更があったのではなかろうか?
そう考えざるを得ないほど、ベストofベストの名品が揃い踏みでした。
昨年の水害が無ければ、今頃、ホキ美術館は普通に開館していたはず。
これほどまでに名品がまとまった形で外部に貸し出されていたら、
ホキ美術館を訪れた人が、あれも無いこれも無いとガッカリしてしまっていたことでしょう。
しかし、残念ながら、ホキ美術館は現在臨時休館中。
そこで、急遽、当初の予定よりももっと一軍メンバーを、
Bunkamura ザ・ミュージアムに送り込んでくれたような気がします。

何はともあれ、千葉よりはアクセスしやすい渋谷の地で、
ホキ美術館のベストofベストコレクションが観られるのは、奇跡としか言いようがありません!
是非、この機会をお見逃しなく。
星星星

そして、ホキ美術館が無事に再オープンした暁には、
千葉にあるホキ美術館のほうにも、足を運んで頂けたら幸いです。


 ┃会期:2020年3月20日(金・祝)〜5月11日(月・祝)
 ┃会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
 ┃
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_choshajitsu/





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箱根美術館

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彫刻の森美術館、ポーラ美術館、岡田美術館、箱根ラリック美術館・・・etc
箱根には、たくさんの美術館がありますが、
それらの中で最も古くから箱根にあるのが、こちらの美術館↓




その名も、ズバリ箱根美術館
開館したのは、なんと昭和27年。
今年で開館68年目を迎える老舗中の老舗です。

そんな箱根美術館の見どころの一つとなるのが、苔庭。
約130種類ものコケが密生しているそうです。


(残念ながら、僕が訪れた日はちょうど苔の張り替え作業中でした)


それから、期間限定で公開されるという 「石楽園」。
巨岩の石組みを中心とした珍しい庭園です。




これらの庭園を含む箱根美術館の敷地内は、
平成25年に国の登録記念物に登録されているのだそう。
苔好き、庭好きなら、是非とも抑えておきたい美術館です。


ところで、こちらの箱根美術館。
実は、熱海にあるMOA美術館の姉妹館にあたります。
それゆえ、敷地内にある休憩スポットには、
MOA美術館でしか見たことが無いオリジナルドリンクの自動販売機がありました。




さてさて、箱根美術館もMOA美術館も、
世界救世教の教祖・岡田茂吉が蒐集した日本・東洋の古美術品を母体としていますが、
箱根美術館は、特に 「日本のやきもの」 を中心に展示しているようです。

庭園も写真撮影OKですが、展示室も写真撮影OK!
最初の展示室では、箱根美術館のコレクションの中から、
伊万里や鍋島といった日本各地のやきものが紹介されています。




MOA美術館のコレクションのほうには、
国宝にも指定されている野々村仁清の 《色絵藤花文茶壺》 がありますが。
箱根美術館にも、野々村仁清作のやきものがありました。
それが、こちらの 《褐釉瓢箪文茶碗》 です。




「轆轤の名手」 の異名を持つ野々村仁清。
その腕を遺憾なく発揮し、さすがに茶碗のフォルムは完璧も完璧でした。
が、文様の瓢箪は、ビックリするくらいにフリーハンド感満載。
そもそも、瓢箪なのかも怪しかったです。


フリーハンドといえば、伊万里の 《色絵赤玉龍文鉢》 も。




まぁ、大目に見て、龍の表現に関しては、これで良しとしましょう。
しかし、周囲に描かれた鳳凰の表現が。。。




一体、首はどうなっているのか?
なぜ、羽が櫛みたいなことになっているのか?
尻尾が長すぎやしないか?
観れば観るほど、不安になってくるものがありました。

そんな 《色絵赤玉龍文鉢》 と同じくらいに、
見れば見るほど不安がよぎってきたのが、こちらのお皿↓




赤い渦巻きは、もはやカニカマ (チーズinのタイプ) にしか見えなかったのですが。
タイトルは、《色絵カニカマ文皿》 ではなく、《色絵薔薇文皿》 とのこと。
どうやら、あのグルグルは薔薇をイメージしているようです。
・・・・・・・・あれっ?薔薇って何だっけ??
もはや概念から覆されてしまいました。


さて、続く2階の展示室では、
備前や丹波といった六古窯の大きな瓶や壺が中心に展示されています。




それらの中にはもちろん、
『スカーレット』 でお馴染みの信楽焼も。




さらには、六古窯よりも古い 「日本のやきもの」、
つまり、縄文土器やハニワといった古代のやきものも展示されていました。




個人的にもっとも印象に残ったのは、
ほぼ出土例が知られていないという兎の埴輪。




前脚と後脚が太いのは愛嬌ですが、
顔はキュートな仕上がりとなっています。
特に、口元。
どことなく、あのキャラクターを彷彿とさせるものがありました。
弥生のミッフィー。
グッズ化希望です。
星


なお、「日本のやきもの」 以外にも、
朝鮮や中国といった東洋のやきものも紹介されていました。




その昔、技術や文化が日本よりもはるかに進んでいた中国。
日本のやきもののような “ユルさ” は無いだろうと思っていたのですが。
中には、ユルいテイストのやきものもありました。




牛をモチーフにした斬新なデザイン。
これが本当の牛皿です。




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彫刻の森美術館

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注:彫刻の森美術館は3月28日、29日の2日間は臨時休館しています。
  東京、神奈川、埼玉県の皆さま、週末は家でゴロゴロして過ごしましょう!



コロナウィルスのせいで、日本だけでなく、
世界各国の主要な美術館が大変なことになっています。
こんな状況の中で、いや、こんな状況だからこそ、
比較的多くのお客さんで賑わっている美術館があります。
それは、彫刻の森美術館




日本初、世界でも珍しいオープンエアミュージアム (野外美術館)。
箱根の山を望む7万㎡の広大な敷地に、
ロダンやムーアといった彫刻家の作品が120点ほど展示されています。




オープンエアゆえに、いわゆる 『3密』 の心配はご無用。
「換気の悪い密閉空間」、「多くの人の密集する場所」 という条件は余裕でクリア。
強いて言えば、ファミリーやカップルで訪れる際は、
「密接した会話を避ける」 だけ、十分にお気をつけくださいませ。


さてさて、彫刻の森美術館の数ある作品の中で、
特に人気が高いのが、ガブリエル・ロアールの 《幸せをよぶシンフォニー彫刻》 です。




外観は、なんとも地味ですが、
こう見えて、何を隠そう、国内屈指の “映える” アート作品。
18mの高さを誇る塔の内部が、まるまるステンドグラスとなっているのです。
定期点検のため、今年に入ってからしばらく閉鎖していたようですが、3月中旬より再開。





塔全体を1975年に制作された時の色に近けたようで、
ステンドグラスがよりカラフルに見えるようになったのだそうです。
さらに、“映える” こと間違いなしですよ!


また、綺麗になったと言えば、昨年の台風以来、
土砂が積もり、ややざんない感じになっていた池が綺麗になったそう。
テレ東の番組の力を借りず (?)、
池の水をぜんぶ抜いて、土砂を除き、元の姿を取り戻しました。
併せて、池に浮かぶマルタ・パンの 《浮かぶ彫刻 3》 も修復したとのこと。




1969年に制作された作品とは思えないほどの色鮮やかさです。
新品同様の 《浮かぶ彫刻 3》 を観るなら、今がチャンスですよ。


また、マルタといえば、つい先日、
The Hakone Open-Air Museum Caféの2階に新たな休憩スペースが誕生しました。




その名も、丸太広場 キトキ(KI TO KI)。
箱根の木を使った休憩スペースで、飲食可となっています (持ち込み可)。
さらに、嬉しいことに、充電も可!
もし、スマホで写真を撮り過ぎてしまっても、これからは一安心です。
彫刻の森美術館は、絶えずアップデートし続けています。
星星星


ちなみに。
現在、彫刻の森美術館の本館ギャラリーでは、




“開館50年の歩み 「名作コレクション」展” が特別開催されています。




彫刻の森美術館がコレクションしているのは、
野外に設置できる大型彫刻作品だけではありません。
小型、中型の彫刻作品や、ルノワールやシャガールといった絵画作品も所蔵しています。
それらの隠れた (普段は収蔵庫にしまってある) 名作を一挙公開するスペシャルな展覧会です。



(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)


最後に、妙に気になった彫刻作品をご紹介。
新谷琇紀の 《アルバ》 です。




実に複雑なポーズを取っています。
帰宅後、これと同じポーズを取ってみたところ、
身体の筋という筋が、ピキピキと音を立てました。
あれ以来、股関節の調子が今一つです。

それと、もう一つ気になったのが、
ケネス・アーミテージの 《両腕》 という作品。




完全に 『いっせーの』 の手の形。
「いっせーの、1!」
「いっせーの、2!」
「いっせーの、0!って言ったのに、指あげちゃったよ!」
余談ですが、僕の地元、千葉県八千代市では、
このゲームの掛け声は、『ちゅんちゅん』 でした。
「ちゅんちゅん、1!」




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鶉って、サイズのわりに卵小さくない?

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スズメに、サギに、ニワトリに。
美術の世界には、実にたくさんの鳥が登場します。
それら鳥にまつわるアート作品に関して抱いている疑問を、
これまでに何度もトークショーでタッグを組んだ鳥博士・高橋雅雄君に解決してもらおうという企画。
それが、「高橋君に聞いてみないとネ」 です。

そんな高橋君は、今年の4月より岩手県立博物館の学芸員となります。
おめでとう!
ということで、今回は、学芸員になる前のラストの <「高橋君に聞いてみないとネ」 をお送りいたします。




<プロフィール>
高橋雅雄 
1982年青森県八戸市生まれ。
小学4年生から野鳥の追っかけを始める。
金沢大学理学部、立教大学理学研究科博士課程を経て、
青森県仏沼のオオセッカの繁殖生態の研究を行う。
2013年3月に博士課程を修了し、博士号 (理学) を取得。
2013年9月より新潟大学朱鷺・自然再生学研究センターの特任助手として佐渡島に赴任。
トキの野生復帰の研究プロジェクトに参加。
2016年4月より日本学術振興会の特別研究員PDとなり、
水田や耕作放棄地に生息する野鳥の環境利用の研究を行う。
2020年4月より岩手県立博物館の鳥獣担当の学芸員を務める。

大学1年より美術館に通い始める。
2009年1月に開催されたアートテラー・とに~氏主催の記念すべき第1回アートツアー@渋谷に参加。
その縁により、とに~氏と 「鳥とアート」 をテーマにしたトークショーを不定期に開催。
加島美術HPにて、『鳥博士高橋の鳥舌技巧!』 を連載中。

未婚



まずは東京富士美術館で開催中の展覧会、
“上村松園・松篁・淳之三代展” に出展されていたこちらの作品に関する疑問から。




Q ゆるキャラみたいなビジュアルだけど、本当にこんな鳥いるの?

~高橋君による見解~

「この鳥は実際にいて、コウカンチョウ (英名:Red-crested Cardinal) というホオジロ科の小鳥です。




 主に南アメリカに生息し、ハワイに人為移入されています。
 本来、カーディナルはキリスト教カトリックの枢機卿のこと。
 枢機卿は全身紅色の衣装を着ていることから、
 北アメリカのショウジョウコウカンチョウ (全身真っ赤な小鳥) の名前にも使われました。


(↑MBLのカーディナルスはこの小鳥から名付けられています)

 そのショウジョウコウカンチョウに似ていたので、この鳥もカーディナルの名前が付けられました。」


続いても、同じく “上村松園・松篁・淳之三代展” に出展されていた作品に関する疑問です。





Q この鳥のくちばし、先端がやや下に曲がってるけど、どうしてなの?

~高橋君による見解~

「この鳥はシギ科のシャクシギの仲間です。

 


 シャクシギは下に曲がった長い嘴を持つ仲間で、
 その長い嘴を杓 (柄杓や茶杓など、柄が長くて物をすくう道具) に見立てられて名付けられました。
 日本には、大きい順にホウロクシギ、ダイシャクシギ、
 チュウシャクシギ、コシャクシギなどがいて、互いに姿や色が似ています。
 この絵に描かれた2羽は、種判別の決め手に欠けているんだけど、
 嘴が長くて、腰や尾は白くないので、ホウロクシギが一番近いかなあと思います。




 シャクシギは、下に曲がった長い嘴を巧みに使って、
 水中や土中のカニやミミズなどを探り当てて食べます。」


続いては、鶉を描いた絵画を観ていた際に、ふと頭に浮かんだ疑問です。




Q 鶉って、サイズのわりに卵小さくない?

~高橋君による見解~

「どちらかと言うと、ウズラは体のサイズの割には卵は大きいほうです。
 ウズラの体重が90gあるのに対して卵の重さは10gあります。
 現存する世界最大鳥であるダチョウは体重100kgに対して卵1.5kg。
 スズメは体重24gで卵2g。
 ハシボソガラスは体重530gで卵20g。
 ニワトリは体重1800gに対して、卵の重さは60gです。
 卵の重さ/親の体重を計算すると、ウズラは0.111。
 ダチョウが0.015、スズメが0.083、ハシボソガラスが0.037、ニワトリが0.033となります。
 つまり、体のサイズの割りに大きな卵を産む順番は、
 『ウズラ>スズメ>ハシボソガラス>ニワトリ>ダチョウ』 となります。
 ちなみに、この卵の重さ/親の体重が最も大きいのは、ニュージーランドに住むキーウィ。




 体重1800gに対して、卵は450g。その割合は、0.25。
 卵の重さは親鳥の体重の1/4に相当します。」


最後は、縁起が良いとされる絵画に関する疑問です。




Q 鶴は長寿を象徴するけど、実際どれくらい生きるの?
 ちなみに、一番長生きする鳥は何なの?


~高橋君による見解~

「寿命は調べることが難しくて、どの鳥もあまりよく分かっていません。
 しかし、体の大きな種類ほど長寿命である傾向があるようです。
 また、野生個体よりも飼育個体の方が寿命が長い傾向もあります。
 ツルの仲間については、種類によって違うようですが、
 例えばタンチョウでは、平均30年、最長65年くらいと言われています。
 ちなみに、鳥の中の最長寿命記録は、飼育されていたキバタン(大きな白いオウムの仲間)。




 その記録は、120年だそうです。」



さてさて、この 「高橋君に聞いてみないとネ」 では、
読者の皆様からも、アート作品の鳥にまつわる疑問を広く募集しております!
見事、疑問が採用された方には、
何かしらの美術展ペアチケットをプレゼントしますので、ふるってご応募ください。
コメント欄に書き込むか、以下のメールフォームによろしくお願いいたします。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/




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エントリーNo.0006 DIVISION(スーラ シニャック)

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もしも、芸術家たちが漫才をしたら・・・

こんな感じのネタを披露するのかもしれません。
それでは、皆様、どうぞ芸術漫才をお楽しみください!




スーラ 「いえーーー!スーラ [1] と・・・」

シニャック 「シニャック [2] で・・・」

スーラ 「DIVISIONです。シクヨロです」

シニャック「ヨロタノです」

スーラ 「あのさー」

シニャック「どうしたどうした?」

スーラ 「印象派 [3] ってあんじゃん?」

シニャック 「あー、あのマブい絵描くグループね」

スーラ 「あれよりもさらにマブい絵を描けたら、
    ムーブメントを起こせるんじゃねぇかと思う今日この頃の俺だ」

シニャック 「いえーーー!」

スーラ 「早速だけど、お前、光の三原色って知ってる?」

シニャック 「シルバーにシャンパンゴールドに」

スーラ 「違ぇよ!レッド、ブルー・・・」

シニャック 「翼を授ける?」

スーラ 「エナジードリンク関係ねぇし!レッド、ブルー、グリーンな」

シニャック 「それな」

スーラ 「じゃあ、その3つを混ぜるとどうなるよ?」

シニャック 「スムージーの完成なり」

スーラ 「どんな混ぜ方してんだよ!白になんだよ」




シニャック 「なるほどバシカメラ」

スーラ 「んじゃさ、色の三原色は?」

シニャック 「やっぱレッド、ブルー、グリーンじゃねぇの?」

スーラ 「じゃなくて、シアン、マゼンタ、イエローなんだわ」

シニャック 「なんかイエローだけ浮いてね?」
    
スーラ 「お前のその感覚よくわかんねぇけど。とりま、この3つを混ぜるとどうなるよ?」

シニャック 「スムージーの完成なり」

スーラ 「いい加減スムージーから離れろよ。黒になんだよ」




シニャック 「えっ?ちょい待ち。俺スゲぇことに気づいちゃったんだけど」

スーラ 「何だよ?」

シニャック 「てことは、マブい光の色を再現しようとして、
      絵の具をガンガン混ぜると、白じゃなくて黒になっちゃう的なテキーラ?」

スーラ 「間違いナイトプール」

シニャック 「それじゃ、光を絵の具で表現するなんて、やばたにえんのムーリー春雨じゃね?」

スーラ 「いや、それを解決したのが、印象派のパイセンたちなわけよ。
    色をパレットで混ぜずに、原色のままキャンバスにオンしたわけ [4]




シニャック 「やべぇ!これなら脳内で色が混ざるから、めちゃマブいじゃん!」

スーラ 「で、俺は思い付いちゃったんだけど」

シニャック 「何なに?」

スーラ 「印象派のパイセンたちよりも、筆触をもっとDIVISION、
    つまり、分割しちゃえば、さらに画面がマブくなるんじゃねぇの?って」

シニャック 「マジ天才じゃね?」

スーラ 「そうと決まったら、ひたすら点を描いてくしかないっしょ」

シニャック 「点をpon pon pon!」

スーラ 「で、完成したのが、この絵 [5] よ。めちゃめちゃマブくね?」




シニャック 「バイブスいと上がりけり!」

スーラ 「だべ?」

シニャック 「印象派を超えて、ネオ印象派 [6] を名乗っちゃおうぜ」

スーラ 「それ、最&高!」

シニャック 「ところで。この絵をるっきんぐしたピーポーは、やっぱ 「いいね!」 したわけ?」

スーラ 「別にインスタにあげてねぇし!
    てか、褒められるどころか炎上なうだし。
    『下手くそwww』 とか 『でけぇだけでチャラい絵だ』 とか」

シニャック 「それはアチャーだな。原因はあれじゃね?」

スーラ 「何だよ?」

シニャック 「描くなら、《グランド・ジャット島の金曜日の深夜》 のが良かったんじゃね?
      ぜってーオールのが盛り上がるっしょ?」

スーラ 「パリピかよ!そんなわけねぇだろ!」

シニャック 「そんじゃ、何が原因だったんだよ?」

スーラ 「カフェの1室に展示したんだけど、スペースが広くなくて」

シニャック 「狭スギ薬局」

スーラ 「絵と距離を置いて鑑賞できねぇから、マジよくわかんなかったらしい」

シニャック 「近くで観ると、ただの点だもんな。
      距離が必要だったなんて、盲点だったべ。点だけに」

スーラ 「お後がHere we go!」

2人 「あざましたー!」


[1] ジョルジュ・スーラ (1859~1891)
印象派の絵画の技法に光学的理論を取り入れて、点描で絵を描く手法を完成させた人物。
31歳という若さでこの世を去っているが、死因は謎。
謎といえば、秘密主義を貫いていたようで、私生活を他人に話すことはなかったそう。
実の母親でさえも、スーラと内縁関係にあった女性との間に生まれた子どものことはしばらく知らなかったとか。

[2] ポール・シニャック (1863~1935)
短命だったスーラに代わり、彼の点描主義を発展させた人物。
1909年から25年に渡ってアンダパンダン展の会長を務めるなど、美術界に大きな貢献を残した。

[3] 1860年代半ばにフランスで起きた芸術運動。超ざっくり言うと、光や空気の変化を表現しようとした芸術運動。

[4] この技法を、「筆触分割」 と呼ぶ。または、「色彩分割」 とも。

[5] 《グランド・ジャット島の日曜日の午後》
パリのセーヌ川に浮かぶ中州グランド・ジャット島で夏の一日を過ごす人々を描いた傑作。
大きさは、縦約2m×横約3m。スーラは完成までに約2年を費やした。

[6] 英語では、neo-impressionism。日本語では一般的に、「新印象派」 と訳される。





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繊細な色味を味わう 春の南桂子展 あの木の向こうがわ

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現在、ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションで開催されているのは、
“繊細な色味を味わう 春の南桂子展 あの木の向こうがわ” という展覧会。


(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)


20世紀を代表する銅版画家の一人、浜口陽三の妻で、
帝国ホテルの全客室に飾られたり、ユニセフのカードに採用されたり、
と、国内外で人気が高い銅版画家・南桂子にスポットを当てた展覧会です。

展覧会のテーマは、ズバリ 「春」。
《春》《花と蝶》 のように、春を題材にした作品もあれば、




春らしいカラーリングの作品も出展されています。




その数、実に約60点。
これまでにも、ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでは、
南桂子をフィーチャーした展覧会は幾度なく開催されてきましたが。
おそらく過去最大規模の出展数を誇っております。




まさに、春満開な展覧会!
心がウキウキする展覧会です。
星星


さて、今回改めて、まとまった数の南桂子作品を観て、
新たに発見したことや気づいたことが、多々ありました。
まず何と言っても驚かされたのが、彼女の技法の多彩さ。
例えば、こちらの 《羊》 という作品。




そのキャプションに目を向けると・・・・・




エッチングの他に、ソフトグランドエッチングと、
サンドペーパーという技法が使われていることがわかります。

また例えば、こちらの 《細い木》 という作品。





エッチング、サンドペーパーとともに、
ドライポイントとスピットバイトという技法が使われているようです。

ここ最近、ロックダウンやオーバーシュート、クラスターなど、
聞き慣れないカタカナ語を覚えたばかりの “頭が春” の自分としては、
正直なところ、それらの技法が何なのかちゃんとわかった自信はないですが。
何はともあれ、1点の作品にさまざまな技法が施されていることだけはわかりました。
決して、ただ可愛いだけの作品ではないようです。


さらに、今回もう一つ驚かされたのが、
南桂子の作品が実に多くの書籍や雑誌の装丁に採用されていたこと。





みんなのみな実・・・ではなく、みんなの南。
幅広い層から支持を集めていたのですね。

なお、会場の一部には、南桂子作品が装丁された書籍と、
その装丁に採用された実際の作品を見比べられるコーナーも。




どの書籍とは言いませんが、装丁によっては、
実物が持つ繊細な色味が激減してしまっているものもありました。
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションの床には、特に線は引かれていません。
是非、出来るだけ近づいて、繊細な色味を味わってみてくださいませ。


そうそう、気づいたことといえば、
南桂子が描く少女に関して、個人的にスッキリしたことがありました。




以前より、南桂子の作品に登場する少女が、
誰かに似てるんだよなぁ、とモヤモヤしていたのですが。
ついに、その答えにたどり着きました。




川口春奈




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没後10年 瀬川康男 坦雲亭日乗-絵と物語の間

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注:ちひろ美術館・東京は、3月31日より当面のあいだ、
  新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休館することになりました。
  今後の開館については、改めて美術館の公式サイトや、
  ツイッター、フェイスブックなどでお知らせするそうです。
  なお、この記事は、3月27日に書かれたものです。



先日は、ちひろ美術館・東京に行ってきました。
なんだかんだで半年ぶりの訪問。
久しぶりに訪れたら、絵本カフェのレイアウトが少し変わっていました。


(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)


これは、新型コロナウイルスの感染症予防対策のためとのこと。
席と席の間を、十分に設けているのだそうです。

また、もう一つ変わっていたのが、
デジタルガイドが導入されていたこと。




こちらは、いわさきちひろの作品や美術館についての、多言語解説の無料配信サービス。
スマホの端末でちひろ美術館・東京のWi-Fiにアクセスした上で、
館内にあるQRコードを読み込むと、音声と文字による解説を楽しむことができるようです。




さてさて、そんなちひろ美術館・東京で、
現在開催されているのは、“没後10年 瀬川康男 坦雲亭日乗-絵と物語の間” という展覧会。




今年2020年に、没後10周年を迎える、
“絵本界の鬼才” こと瀬川康男 (1932〜2010) にスポットを当てた展覧会です。
ちなみに、タイトルにある 『坦雲亭日乗』 とは、
長野県にある古い大きな家に移り住んだ瀬川康男が、
その家を 「坦雲亭」と名付け、そこでの日々を書き記した日記のこと。




1983年の夏から、2010年に亡くなるまで、
入院中の日を除き、毎日欠かさず書き続けたそうです。
その数、実に102冊。
今展では、この 『坦雲亭日乗』 に綴られた言葉とともに、
絵本の原画やスケッチなどの瀬川作品約80点が紹介されています。




なお、サブタイトルにある “絵と物語の間” という言葉も、
『坦雲亭日乗』 に登場するこんな文章から採用されているようです。




さてさて、もし、川康男という名前にピンと来なくとも、
彼が児童文学作家の松谷みよ子と手掛けた絵本は、どこかで一度は目にしたことがあるはず。




そう、『いないいないばあ』 です。
発行部数は、680万部以上!
日本で一番売れている絵本です。
その絵を描いた人物という印象が強かったので、
なんとなく、可愛いほっこり系の展覧会を想像していたのですが・・・・・・・




いい意味で、裏切られました!!

キッチュでグロテスク。
おどろおどろしくて、かつシュールです。
一度目にしただけで、即、網膜にこびり付くような圧倒的なパワーがありました。

ちなみに、こちらは、瀬川康男のアトリエを再現したコーナー。




これまでいろんな画家のアトリエを拝見してきましたが、
瀬川康男のアトリエは、それらの中でもとりわけぶっ飛んでいた印象がありました。
圧とクセがスゴいです。

さて、そんなアトリエの再現も見どころの一つですが。
もう一つ見逃せないのが、瀬川がもっとも魂を込めた、
と言っても過言ではない 『絵巻平家物語』 シリーズの原画の数々です。




『絵巻平家物語』 は、1983年から1990年まで取り組んだ全9巻に及ぶ超大作。
平清盛や源義経など、『平家物語』 の登場人物の人生を描いたものです。
膨大な資料と取材をもとに、構想に構想を重ねたのだそう。
彼は、こんな言葉を残しています。
「絵のために苦しむことはみな苦しんだ、という気がする」 と。




それほどの力作。
彼が絵に込めた想い (情念?) が、画面からひしひしと伝わってきます。
そのため、真剣に向き合えば向き合うほど、
観ているこちらもだいぶ苦しくなってくるものがあります。
是非、適宜途中休憩を挟みながら、ご鑑賞くださいませ。


もしも、瀬川康男の展覧会で、心がオーバーヒートしてしまったら、
同時開催中の “いわさきちひろ 子どものしあわせ-12年の軌跡” へ。




こちらは、いわさきちひろが1963年から晩年までの12年間、
毎月1冊のペースで描き続けた雑誌 『子どものしあわせ』 の表紙絵を紹介する展覧会です。




これまで何度か目にしたことがあったあの絵もこの絵も、




実は、雑誌の表紙絵として描かれたものだったとは!
その意外な事実にビックリさせられました。





正直なところ、『子どものしあわせ』 という雑誌は知らなかったのですが。
1955年に創刊され、現在もなお発刊され続けているとのこと。
とりあえず、一番気になったのは、1968年9月号です。




“子どもは人質なのかスパイなのか”。
どういう2択なんだ!


何はともあれ。
こちらの展覧会で、ちひろ作品に心が癒されることは間違いなし。
瀬川康男の作品を観て、心が沸き立たされたら、
いわさきちひろの作品を観て、心をクールダウンさせて、
そしたら、また瀬川康男の作品を観て、心を沸き立たせて・・・の繰り返し。
サウナと水風呂のように、両方の展覧会を行き来しつつ、お楽しみください。
星星




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残念なお知らせ

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いつもブログを楽しみにしてくださっている皆様へ。
新年度早々でこんなことを言うのは、
とても心苦しいのですが、本日は残念なお知らせがあります。

年始年末以外、10年以上にわたって、
一日も休まず毎日更新してきたこのブログですが。
新型コロナウイルスの感染拡大が終息するまで、当面の間、更新を休止しようと思います。


というのも、菱川師宣の 《見返り美人図》 をはじめ・・・・・




約11万点のコレクションを誇る東京国立博物館を筆頭に、
都内の多くの美術館博物館が、現在、臨時休館を余儀なくされている状況です。
なお、現状では、再開の目途は全く立っていません。

また、日本だけでなく、《モナ・リザ》《ミロのヴィーナス》 でお馴染みのルーヴル美術館や、




ボッティチェリの名品で知られるウフィツィ美術館、




ピカソの 《アヴィニョンの娘たち》 を所蔵するニューヨーク近代美術館 (MOMA) など、




世界を代表する美術館の数々も、やはり臨時休館となっているようです。
まさに、未曽有の事態。
果たして、こんな状況で美術情報を発信していてよいものか。
数週間前から、真剣に考えるようになりました。

とはいえ、こういう時だからこそ、
一人でも多くの人に美術の情報を届けることが大事なのではないか。
自分だけでも、通常と変わらずエンタメを毎日届けるべきなのではないか。
そう自分に言い聞かせながら、
開館している美術館をなるべく巡り、情報発信に努めてきました。

ただ、いわゆる “3密” を回避すれば大丈夫だろうと、思っていましたが。


(注:画像はイメージです)


ここ最近の報道を受け、自分自身が移動することで、
もしかしたら、誰かにうつしてしまうかもしれない、と考えるようになりました。
そうであるならば、よほどのことがない限り、やはり美術館を巡るのは自粛するべき。
美術館に行かない以上、ブログを毎日続けていくのは困難であるという結論に達しました。

この数日間毎日、朝から、




晩まで、




ずーっと考えた上で出した結論です。
楽しみにしてくださっている皆さま、大変申し訳ありません。









・・・・・・・・というのはウソです。
今日はエイプリルフールです (笑)

ブログは明日からも休まず続けます!

美術館に行けないのであれば、
家に籠って、美術ネタを作るのみです。
毎日、新たなネタを作るのは、正直しんどいでしょうが、
世の中には、医療従事者の人々を含め、もっともっと頑張っている方が大勢いらっしゃいます。
そうである以上、僕は僕のやり方で、
世の中に少しでも楽しいことを届けていかなくてはと。
ネタ切れさせない。
これは、僕とコロナウイルスとの戦いです。



ところで、この記事の冒頭で、
「残念なお知らせがあります」 とお伝えしましたが、
まだそれを皆様にお伝えしていませんでした。
ここまでの記事を読んで、何か違和感を覚えなかったですか?
ヒントは、記事の途中に登場した名画の数々です。

実は、記事全体を使ってこんなことを仕掛けておりました。




そう。
作品の画像はすべて、左右反転していたのです。
《見返り美人図》 に関しては、サインは反転させていません)
一度は目にしたことがある名画が、左右反転していても意外と気づかない。
つまり、名画もちゃんと観ているようで、そこまでちゃんとは観ていなかった。
これが残念なお知らせです (笑)

コロナウイルスのせいで、自宅にいる時間が増えたはず。
この機会にぜひ改めて、画集やインターネット等で、
名画をじっくりと隅々まで鑑賞してみてくださいませ。




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クイズ!ここが変だよ西洋絵画2

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さぁ、2年ぶりに帰ってきました 『クイズ!ここが変だよ西洋絵画』
司会進行を務めるアートテラーのとに~です。

ルールは、いたって簡単。
これからお見せする西洋絵画には間違い、
つまり、あきらかに変な部分が一か所あります。
それは、一体どこなのか?
目を皿のようにして、お探しくださいませ。

例えば、こちらのドラクロワの 《民衆を導く自由の女神》
この絵の中に、あきらかに変な部分があります。







・・・・・・さすがに、お分かりになりましたよね?
そう、正解は、フランス国旗が大漁旗になっているでした。




それでは、ここからが本番です。
全問正解を目指して、ガンバってください!


【第1問】 ミレー 《落穂拾い》  難易度スター














正解は、世田谷自然食品のCMみたくなっているでした。




確かに、農作業は膝に負担がかかるので、
「グルコサミン+コンドロイチン」 があるといいですよね。


【第2問】 モネ 《ラ・ジャポネーズ》  難易度スター














正解は、ジャニーズの応援うちわが紛れているでした。




この当時、フランスでは空前の日本ブームでしたが、
残念ながら、まだジャニーズの文化は海を渡っていませんでした。


【第3問】 フラゴナール 《ぶらんこ》  難易度スタースター














正解は、女性が飛ばした靴が、
ナイキのマラソンシューズになっている
でした。




同じピンク色なので、間違えやすかったかもしれませんね。
しかし、この女性はきっとマラソン経験はないはずです。


【第4問】 フェルメール 《デルフトの眺望》  難易度スタースター














正解は、川にトムソーヤ島いかだが浮かんでいるでした。




デルフトの市内には、トムソーヤ島はありません。


【第5問】 カンディンスキー 《コンポジションVIII》  難易度スタースタースター














正解は、フジテレビのロゴマークが紛れ込んでいるでした。




これはなかなかの難問ですね。
この絵のどこに目玉マークを入れてみても、意外と違和感がありませんでした。


【第6問】 マグリット 《イメージの裏切り》  難易度スタースタースター














正解は、“Ceci n'est pas une pipe.” の文字が、
セシールのロゴにある “Cecile Co., Ltd.” になっている
でした。




文字が違うことに気づいた方はいらっしゃるでしょうが、
それが、セシールになっているところまでは指摘できなかったのではないでしょうか。
ちなみに、セシールのCMの最後に流れていた謎のフレーズ、
「Il offre sa confiance et son amour」 は、実はフランス語とのこと。
「愛と信頼をお届けする」 の意味なのだそうです。
せっかくなので(?)、そのver.も作ってみました↓




というわけで、本日の 「クイズ!ここが変だよ西洋絵画」 はここまで。
また次回お会いいたしましょう!




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特別柱  お久しぶりのアポロンです。

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かみたまです。ロゴ

1.アポロン


「やぁ、みんな、お久しぶり!
 アポロンです。太陽神です。
 それだけでも忙しいのに、他には、
 予言と牧羊と数学と音楽と弓矢と芸術と疫病の神様もしてるんだよね。


 
 ・・・・・・・・・えっ、違う違う!
 確かに、僕は疫病をもたらす神様もしてるけど (汗)
 今回のウイルスは、僕は全然関係ないからね!
 えっ?コロナウイルスの 「コロナ」 って、
 ウイルスの形が、太陽の周りの光の輪に似てることに由来してるの?
 いや、だから、本当に僕は何も関係ないんだって!!
 僕は、医療を司る神様でもあるから、
 むしろ早く収束するように頑張ってるんだよ。


 ところで、この 『はじめまして、かみたまです。』 って企画、みんなは覚えてるかな?
 アートテラーのとに~ってヤツのブログで、
 だいだい10年前くらいに不定期に発信されてた企画だよ。
 ギリシャや日本、エジプトとかの神様が、毎回登場して自己紹介するの。
 イラストレーターのyukimoneさんのイラストが可愛くて、
 それなりにファンも多かった企画らしいんだけど、準備がわりと大変らしくて、
 連載を15回続けたあたりで、力とネタが尽きちゃったんだって (笑)
 まったく情けないヤツだよね。


 で、あれから約10年経ったわけだけど。
 まぁ、今、人間界が大変なことになってるから、
 とに~ってヤツも家での時間がたっぷりできたみたいんだってさ。
 それで、yukimoneさんに連絡を入れて、
 「『はじめまして、かみたまです。』 を再始動させませんか?」 と提案してみたんだって。
 そしたら、yukimoneさんも、こういう状況だからって快諾してくれたみたい。
 再びタッグを組んで、これから、読者のみんなに楽しい記事を届けていくそうだよ。

 
 ただね。新キャラが登場する前に、
 どうしても、もう一回僕は登場しておきたかったわけ!
 というのも・・・・・
 
 『第1柱  はじめまして、アポロンです。』
 ↑これは、僕が初登場した回ね。
 何か最終的にストーカーみたいなイメージになってない?
 残念イケメンみたいな感じになっちゃってるじゃん。
 だから、今日は10年越しのリベンジ!
 イメージを変えてもらうために、
 みんなに、僕の別の恋バナを披露しちゃうよ。
 キュンとすること間違いなしだからね。


 じゃあ、まずはヒュアキントスとの話をしようかな。
 僕もだいぶイケメンだけど、
 ヒュアキントスはそれに匹敵するくらいイケメンだったよ。
 ん?僕は神様だから、性別なんて小さなことに気にしないの。
 女性でも男性でも気にせず愛しちゃうんだよね。
 
 ヒュアキントスとは、漁をしたり、狩りをしたり、
 あと、山に登ったり、いろんなデートをしたっけなぁ。
 特に僕らはスポーツが好きでさ。
 あの日は、2人で円盤投げして遊んでたんだよね。
 僕が円盤をエイッて投げて。
 ヒュアキントスが円盤をエイッて投げて。
 そんなことを何回も繰り返してたんだけど、
 僕が何回目かに、円盤をエイッて投げたらね。
 ヒュアキントスが、その円盤に向かって走っていったわけ。
 何だろう?我慢できなかったのかな。
 
 「アハハハ。ヒュアキントスは犬みたいだなぁ」

 なんて笑っていたら、向こうのほうでゴンって鈍い音がしたんだ。
 何か嫌な予感がしてね、近づいてみたら・・・・・

 
ジャン・ブロック 《ヒュアキントスの死》


 地面に跳ね返った円盤が、ヒュアキントスの額を直撃しちゃってたの。
 慌てて介抱したんだけど、時すでに遅しでね。
 どうやら打ち所が悪かったみたいなんだ。
 だから、僕はその死を悼んで、
 ヒュアキントスを花の姿に変えてあげることにしたんだ。
 そうそう、彼の名前にちなんで、その花をヒヤシンスと呼ぶことにしたんだよ。
 あー、思い出すだけで、悲しくなってきたよ。
 どう?泣ける話でしょ?
 



 ・・・・・・・・・あれっ?キュンとしてなくない?
 というか、犯人は僕じゃないかって?
 いやいや、あれは事故だから (汗)!
 あー、それにそれに、僕ら2人の仲を嫉妬した西風の神ゼピュロスの仕業って噂もあるし。
 きっと、そう!そうに違いない!
 アイツが口から風をピューって吹いて、それで円盤がヒュアキントスの額にゴンって。


 あ、じゃあねじゃあね!キュパリッソスとの話をするね。
 キュパリッソスってのは、黒い瞳が印象的イケメンでね。
 彼とも、いろんなデートをしたっけなぁ。
 あの日は、2人で槍投げして遊んでたんだよね。
 僕が槍をヒュッて投げて。
 キュパリッソスが槍をヒュッて投げて。
 そんなことを何回も繰り返してたんだけど・・・・・・ん?
 デジャヴ?また嫌な予感がする?
 あのね。さすがに、そんなわけないでしょ。
 僕がキュパリッソスを槍で殺しちゃったとか、そんなことないから!
 あのね。むしろその逆だよ。
 キュパリッソスが間違って、彼が大事にしている鹿を殺しちゃったの。
 キュパリッソスが槍をヒュッて投げたら、
 たまたま、その先にいた彼の鹿に命中しちゃったんだよ。
 
 そしたら、キュパリッソスはもうワンワン泣き始めて。
 挙句の果てには、鹿に申し訳ないから、
 永遠に嘆き悲しんでいたいとか言い出したわけ。


クロード・マリー・ポール・デュビュフ 《アポロとキュパリッソス》


 いつまで経っても泣き止まず、どんどん憔悴していったの。
 だから、僕はね。
 しょうがないから、姿を糸杉に変えてあげたんだよ。
 ほら、糸杉って、よく西洋の墓場に植えられてるでしょ。死の象徴だしね。
 僕の優しさが滲み出るエピソードだよね。




 ・・・・・・・・・えっ?あれっ?またキュンとしてなくない?
 ん?ダフネの時もそうだったけど、
 何で毎回毎回、植物に姿を変えたがるのかって?
 いや、正確にはダフネは父親によって姿を変えられたんだけど・・・。
 あ、でも、そういえば、海の精のクリュティエは、最終的にヒマワリに姿を変えたし、
 僕が告ったら爪で引っ掻いてきたアカンサスって子を、アカンサスの花に変えたこともあったなぁ。

 ねぇねぇ、ちょっと待って待って!何で離れるの?!
 別に僕は近づくものすべてを、植物に変えるような神じゃないから!
 本当だって!そういうフェチでもなんでもないし!!

 ストーカーよりも、イメージ悪くなっちゃったじゃん!!


~過去のシリーズは、こちらから読めます~
第1柱  はじめまして、アポロンです。
第2柱  はじめまして、アルテミスです。
第3柱  はじめまして、アヌビスです。
第4柱  はじめまして、ヘルメスです。
第5柱  はじめまして、阿修羅です。
第6柱  はじめまして、デメテルです。
第7柱  はじめまして、風神です。
第8柱  はじめまして、雷神です。
第9柱  はじめまして、ガネーシャです。
第10柱  はじめまして、ゼウスです。
第11柱  はじめまして、ヘラです。
第12柱  はじめまして、ヘベです。
第13柱  はじめまして、アテナです。
第14柱  はじめまして、イザナギです。
第15柱  はじめまして、アプロディーテです。





「あ、最後に、僕アポロンからのお願い。
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 もし協力しなかったからと言って、植物に変えることはないから安心してね」
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アートで一言 ~J・ポール・ゲティ美術館編~

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美術館に行きたい!
・・・・・・・でも、行けない。

そんな時は、インターネット上で美術鑑賞を。
太っ腹にも、その膨大なコレクションを、
無料公開している世界各国の美術館のサイトを訪問してみましょう。

本日訪れてみたのは・・・・・




外出禁止令を受けて自宅で過ごす時間が増えた人たちに向けて、
家にあるものを3つ使い、自分の好きな絵画を再現するチャレンジを提案し、
世界各国で話題となっているJ・ポール・ゲティ美術館。
そのコレクション検索ページ、Getty Search Gatewayです。
J・ポール・ゲティ美術館は、ロサンゼルスにある美術館で、
石油王ジャン・ポール・ゲティのコレクションをもとに、1954年に創設されました。

そんなJ・ポール・ゲティ美術館のコレクションの中から、
厳選した作品の数々で、『アートで一言』 をしてみました。


●ミヒール・スウィアーツ 《二重の肖像画》 1660~1662年




店長!あの客、またナンをお替わりしてますぜ。



●エットーレ・フォルティ 《ローマの建物の内部》 19世紀




今日の合コンは完全にハズレ。



●ハンス・ホルバイン(子) 《情熱の寓意》 1532~1536年




やたらとウイリーしたがる奴。



《喜劇用の仮面》 紀元前300〜200年




ありがとう浜村淳です。



●レンブラント・ファン・レイン 《軍服の老人》 1630年




多めに募金したら、コレ。



●ジャン=フランソワ・ミレー 《鍬を持つ男》 1860~1862年




徳川埋蔵金、無ぇじゃんかよ。



●オラツィオ・ジェンティレスキ 《ダナエ》 1621~1622年




上の階から水漏れしてるらしい。


●ギュスターヴ・クールベ 《花瓶の花のブーケ》 1862年




仮屋崎の評価は凡人3位。


インターネット上もいいですが、やはり実物を観たいものですよね。
少しでも早く美術館が再開することを願ってやみません。




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Film:51 『サバイビング・ピカソ』

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■サバイビング・ピカソ

  監督:ジェームズ・アイヴォリー
  出演:アンソニー・ホプキンス、ナターシャ・マケルホーン
  1996年/125分/アメリカ

1943年。大戦下のパリ。
22歳の画学生フランソワーズ・ジローは、
61歳の天才画家パヴロ・ピカソと運命の出会いを果たす。
38歳の年齢差を越えてピカソを愛するようになるフランソワーズ。
ピカソには長く別居中の妻オルガ、
2人の愛人マリー=テレーズ・ワルテルと芸術家であるドラ・マールがいた。
かつてドラと暮らした南仏の家にフランソワーズを連れて行き、
母性的なマリー=テレーズから毎日送られて来るラヴレターを彼女に読んで聞かせるピカソ。
彼の女に対する倣慢さを知り、
恥辱を感じて家を去るが、ピカソは彼女を連れ戻し、永遠の愛を誓わせた。
愛の苦しみは感じつつも、芸術家としては啓発されるピカソとの生活。
長男クロードと長女パロマが生まれてからは、南仏の陶器工房が生活拠点になっていた。
ピカソの知己のアンリ・マチスとの交際も始まったが、
ピカソは新しい愛人ジャクリーヌの元へ通い始め、2人の仲は急速に冷えていく。
祖母が亡くなり、葬儀のためパリへ赴いた彼女は、
浮かれ騒ぐピカソの姿を見て、彼との別居を決心する。
子供たちだけとパリで暮らすという訣別宣言に幼児のように泣きわめくピカソ。
数カ月後。ジャクリーヌと暮らし始めたピカソを訪ねたフランソワーズ。
「君は戦士のように私の人生から去って欲しい」 と彼女に願うピカソ。
ピカソを称えた闘牛の開会式。
フランソワーズは白馬にまたがって姿を現し、
身をもって彼への失いがたい尊敬と自身への誇りを示すのだった。
(「映画.com」より)


「↑とりあえず、映画.comのストーリー紹介を引用しましたが、
 紹介というレベルを超えて、映画全体の要約となっています。
 これだけ読めば、もはや映画を観る必要はほぼ無いような気がします (笑)


 と、それはさておき。
 この映画には、ピカソが愛した5人の女性が登場します。
 ピカソに愛想をつかされ、追い払われながらも、
 「私はピカソの唯一の妻なの!」 と喚き散らすロシア人元バレリーナのオルガ
 ピカソと会えるのは毎週日曜だけ、
 それ以外の日は、毎日ピカソに手紙を書いて送り続けるマリー・テレーズ
 芸術家としての才能を発揮しながらも、
 ピカソとの恋愛生活に悩み、次第に精神を病んでいくドラ・マール
 ピカソのことを 「閣下」 と呼び、
 彼の死後まで、文字通り身を捧げた2番目の妻ジャクリーヌ
 そして、画学生であった21歳の時に40歳上のピカソと出逢い、恋に落ち、
 ピカソとの間に2人の子ども (私生児) を産んだフランソワーズ・ジロー

 果たして、どの女性が最後の一人になるまで勝ち残り、
 富と名声を兼ね備えたピカソのパートナーとなるのか?
 『サバイビング・ピカソ』 というタイトルから、
 『The Bachelor』 のようなストーリー展開を予想していたのですが。
 まったくもって、そんな映画ではありませんでした。

 ピカソを愛したせいで、人生が狂わされてしまった他の4人の女性とは違い、
 いかにしてフランソワーズは、ピカソとの恋愛生活に終止符を打つことが出来たのか。
 いかにしてフランソワーズは、ピカソの呪縛から逃れられることができたのか。
 そういう面に焦点が当てられていました。
 なるほど、そっちの意味での “サバイビング” だったのですね。

 つまり、主役はピカソではなく、フランソワーズ。
 一種のマインドコントロール回避マニュアルのような映画でした。
 正直なところ、アートの映画としてはほとんど見どころはないですが、
 ダメンズ (ダメージョ) と付き合っていて、お悩み中の方にはオススメの一作です。

 しかし、まぁ、ピカソのダメっぷりがスゴい!
 アンソニー・ホプキンスの演技力の高さゆえでしょうか。
 ダメが過ぎて、だんだん面白くさえ感じます。
 『痛快TVスカッとジャパン』 を観ているかのよう。
 とりわけ名シーン (?) だったのは、
 愛人であるマリーとドラの2人が、アトリエで鉢合わせしてしまったシーン。
 「どちらを選ぶのか?」 と問われたピカソは平然と、
 「同じくらい好きだから、戦って決めてくれ」 と答えるのです。
 2人が取っ組み合いのバトルをしていても、
 気にすることなく絵を描き続ける姿は、まさにサイコパス。
 ハンニバル・レクターよりも、サイコパスでした。


 さてさて、やはり何と言っても、物語のクライマックスは、
 フランソワーズが、ピカソに決別を突き付けるシーンでしょうか。
 あまりのショックで泣くピカソ。
 ピカソのせいで、ドラ・マールが 「泣く女」 と化したのは有名な話ですが。
 まさか、そのピカソもまた、一人の女性によって 「泣く男」 になっていたとは!
 それほどまでにフランソワーズ・ジローに虜になっていたのですね。
 ピカソは、ジロリアン。
スター スター ほし ほし ほし (星2つ)」


~映画に登場する名画~


パブロ・ピカソ 《花の女》

ピカソのフルネームを覚えられるかな

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不要不急の外出を自粛することが求められている今、
自宅での時間があり余った分、さまざまなことにチャレンジしていこうと思います。
それが、新企画 『自宅でできるかな』

記念すべき第一回目に挑むのは、こちらの画家にまつわるチャレンジです。




ご存じ、“20世紀最大の芸術家” ピカソ。
その生涯に制作した作品は、版画や挿絵なども含めると、実に15万点以上!
『ギネスブック』 に最も多作な美術家として掲載されていることで知られています。
もう一つ一般的に知られているのが、ピカソの本名の長さ。
なんでもピカソ本人も覚えていなかったそうです。

そのフルネームを完ぺきに暗記してみよう。
それが、今回の課題です。

チャレンジを始める前に、まずはノーヒントで、
ピカソのフルネームを思い出しながら書いてみます。




確か、「ルイス」 と 「ホセ」 はどこかに入っていたような??
もちろんまったく自信はありません (笑)

正解は、こちら↓

パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・
ホアン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・
クリスピーン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・
トリニダード・ルイス・イ・ピカソ



13時30分。
チャレンジはスタート。
解答できるのは、30分ごとに1回。
それまではひたすら暗記に努めます。




とにかく、何度も声に出してみる。
そんな何の捻りもない方法で、ピカソのフルネームを頭に叩き込みました。

14時。一回目の解答は、こちら↓




自分でいうのもなんですが、
やってみたら、意外と余裕で覚えられました。
たぶん、これで合っています。






・・・・・・・・のはずだったのですが。




いくつか名前が抜けているわ、
1字違いの凡ミスも2か所あるわ。
一発クリアとはなりませんでした。
再び、30分の暗記タイムに突入。
何でこんなにピカソについて考えなければならないんだ?!


14時30分。2回目の解答の時間です。
今回はかなり自信あり。
ただ言葉を頭に入れるのではなく、イメージで覚えるようにしました。
最初のパブロと、最後のピカソはもともと覚えているので、その間を暗記するだけ。
ディエゴホセフランシスコの3人は、いかにもスペインっぽい名前
続いて登場するパウラ保安官。生ハムみたいな名前のネポムセーノを逮捕した。
それが原因で、マリアでロスに陥って、アディオスじゃなく、レメディオス
クリスピーンクリスピアーノのコンビは、でら面白い。
里島 (サンティシマ) さんは、トリニダード・トバゴにいると類推される。」


ということで、こちらが解答です。




今度こそ、完全正解かと思いきや・・・・・・




パブロに引っ張られて、パウロになってる!!
(正しくは、「パウラ」 です)
まだ、この暗記地獄から抜けられないのかー。。。


そして、30分後。
3回目にして・・・・・・





ようやくチャレンジ成功。




↑心からのガッツポーズです (笑)
というわけで、1時間半あれば、
ピカソのフルネームを覚えられるということがわかりました。



が、しかし!
意外と早く終わったので、追加チャレンジ。
皆さま、こちらの絵はご存じでしょうか?




ピカソと同じスペインが生んだ天才、
サルバドール・ダリの 《ペルピニャン駅》 という作品です。
実は、《ペルピニャン駅》 は通称。
正式名称は・・・・・

”ポップ、オップ、月並派、大いに結構”
と題する作品の上に、反重力状態でいるダリを眺めるガラ、
その画面には冬眠の隔世遺伝の状態にあるミレーの晩鐘の悩ましげな二人の人物が認められ、
前方にひろがる空は、全宇宙の集中するペルピニャン駅のまさに中心で、
突如としてマルトの巨大な十字架に変形するはずである。


おそらく世界一長いタイトルの美術作品とされています。
果たして、このタイトルを1字1句間違えずに覚えることはできるのか?
再び、30分の暗記タイムがスタートです。


15時半。一回目の解答です。




ピカソチャレンジのおかげで、だいぶ記憶力が刺激されたのと、
ピカソのフルネームと違って日本語なので、ある程度は覚えられた気がします。


・・・・・・・・・・・が。




さすがに一発正解はならず。
というか、一番大事な 「ペルピニャン駅」 が、「ペルポニャン駅」 って・・・・・。
あと、漢字の間違いも大人として恥ずかしいです。


というわけで、漢字の書き取りもしつつ、30分の暗記タイム。
16時。2回目の解答に挑みます。




これはイケたはず!
漢字の間違いもないはずです。

果たして、その結果は・・・・・




「で」 でも 「に」 でも、どっちでもいいわい (泣)


続く30分間は、台詞覚えのように、ひたすら音読。
もしかしたら、隣の部屋の住人に、
「頭おかしくなったのか?」 と思われたかもしれません。
とはいえ、その甲斐あって・・・・・・




今回も1時間半でチャレンジ成功!!




どうやら1時間半あれば、
どんなに長い名前でもタイトルでも覚えることができるようです。


ちなみに。
せっかくなので、確認も兼ねて、
もう一度、ピカソのフルネームを書いてみることに。




その結果・・・・・・・・




2か所も間違えていました (恥)


1時間半で覚えたことは、1時間半で忘れる。
今回のチャレンジで得た教訓です。




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クイズ あの絵の中に私はいます

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本日お届けするのは、『クイズ あの絵の中に私はいます』。
どんなクイズなのかを説明するために、まずは、いきなり例題から。




靴下を片方だけ履いた状態で、横たわっている男性。
この男性に見覚えはありますか?
実は、彼は、ある有名な美術作品に描かれている人物です。
さて、その美術作品とは一体何でしょう?










正解は・・・・・・・・・・・・




ドラクロワの 《民衆を導く自由の女神》 です。
左下にバッチリと描かれていますが、やはり主役であるセンターの女性や、
その脇を固めるシルクハットの男性や二丁拳銃を持つ少年と比べてしまうと、
エキストラである彼 (?) は、記憶に残りづらいことでしょう。

・・・・・というように。
誰もが一度は目にしたことがある美術作品に描かれていながらも、イマイチ印象に残らない。
そんな影の薄い登場人物にスポットを当てた 『クイズ あの絵の中に私はいます』 。
是非、記憶力をフル活用して、全問正解を目指して頑張ってくださいませ!


【第1問】 難易度スタースタースター

Q この女性が登場する美術作品は何でしょう?

















[ヒント]
彼女は、水浴びをしています。
印象に残りづらいその一番の原因は、
一人だけ他の3人とは違う行動を取っているからでしょう。















正解は、こちら↓




マネの 《草上の昼食》 です。
どうしたって手前の裸の女性に目がいってしまいますよね。
鑑賞者どころか、手前の3人にすら気に留められていないですし。



【第2問】 難易度スタースタースタースター

Q この少女が登場する美術作品は何でしょう?

















[ヒント]
このふんわりとしたタッチから、
描いた画家はなんとなく想像が付くのではないでしょうか。
そう、あの幸福の画家です
女の子はちょっと上を見上げているようです。その目線の先にあるものとは?













正解は、こちら↓




ルノワールの 《ぶらんこ》 です。
ぶらんこに乗っているのは、ルノワールのお気に入りのモデルだったというジャンヌ。
遊ぶ気がないなら、早く女の子に代わってあげてほしいものです。



【第3問】 難易度スタースタースタースタースター

Q この男性が登場する美術作品は何でしょう?

















[ヒント]
なんとも不思議なポーズを取っています。
このポーズを取らなくてはならない理由が、彼にはあるのです。













正解は、こちら↓




歌川国芳の 《みかけハこハゐがとんだいゝ人だ》 です。
AKB48のメンバー1人1人の顔がわからないように。
三代目 J SOUL BROTHERSのメンバー1人1人の顔がわからないように。
大人数のグループは、なかなか単独で顔を覚えてもらえないものなのでしょう。
よく見ると、ちょんまげ担当のヤツの足が顔を直撃していますね。



【第4問】 難易度スタースタースタースタースタースター

Q この女性が登場する美術作品は何でしょう?

















[ヒント]
彼女は縫物をしています。
どうやら身分は召使のよう。
ということは、絵の中には彼女が仕える人物が描かれているはずです。












正解は、こちら↓




フォンテーヌブロー派の 《ガブリエル・デストレとその妹》 です。
画面の中央に描かれているにも関わらず、
全く印象に残らないのは、間違いなく手前の2人のせい。
どうしても目線は、手元に向いてしまいます。悲しき男の性。



【第5問】 難易度スタースタースタースタースタースタースター

Q この犬が登場する美術作品は何でしょう?

















[ヒント]
毛並みはツヤツヤ。
そんじょそこらの家庭で飼われている犬ではないようです。
テンションは低め。何かちょっかいを出されているのかもしれません。











正解は、こちら↓




ベラスケスの 《ラス・メニーナス》 です。
背中を足で軽く踏んづけられていますが、
王女マルガリータがいる手前、吠えることなく、ひたすらジッと耐えています。
なんと賢い犬なのでしょう。



【第6問】 難易度スタースタースタースタースタースタースタースター

Q この2人が登場する美術作品は何でしょう?

















[ヒント]
なんともワンマンそうな王様です。
その隣の従者は、見るからに出来なさそうな感じです。
こんな2人がトップにいると、ろくなことにならないでしょう。
あのプロジェクトは、きっと失敗するに違いありません。










正解は、こちら↓




ブリューゲルの 《バベルの塔》 です。
この偉そうな男性の正体は、ニムロデ王。
バベルの塔の工事を命じた人物です。
しかし、あくまで主役は、バベルの塔そのもの。
人物よりも建造物が目立つというレアなタイプの絵画です。



【第7問】 難易度スタースタースタースタースタースタースタースタースター

Q この男性が登場する美術作品は何でしょう?

















[ヒント]
古代ギリシャの衣装を身にまとい、なにやら必死に勉強をしています。
かなり特徴的なのに、そこまで彼が目立たないのは、
画面の中に、他にもそういう人がたくさんいるからです。










正解は、こちら↓




ラファエロの 《アテナイの学堂》 です。
画面中央の2人、ミケランジェロをモデルにしたヘラクレイトスと、
レオナルド・ダ・ヴィンチをモデルにしたプラトンがフィーチャーされがちですが。
今後は、空気椅子で器用に勉強する彼にも是非注目して頂きたいものです。





ということで、出題はここまで!
名画に、名バイプレーヤーあり。
1問も正解できなかった方は、
これからは主役以外の活躍にも目を光らせてみてください。




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美女に関する説 第3弾

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アートテラー・とに~が信じる美術に関するを検証していく企画。
それが、『水曜日のアートテラー』 です。

水曜日



今回は、過去2回お届けした “美女に関する説” 、
その最新版となる画期的な説を発表したいと思います。
名画の美女の美人度を3割増する方法として、
第1弾では、名画の美女にメガネをかけてみました。





続く第2弾では、名画の美女をアプリを使って笑顔にしてみました。





美人度がアップする方法なんて、
もう他には無いだろうと思っていたのですが、
先日、画集をパラパラと眺めていた時に、ある事実に気づいてしまったのです。
《モナ・リザ》《真珠の耳飾りの少女》 も、《ヴィーナスの誕生》 のヴィーナスも。






名画に登場する美女たちのお顔には、
揃いも揃って、アレが一切無いということに。

ということで、今回僕が提唱する説はこちらです。




松嶋菜々子さん、蒼井優さん、波留さん、白石麻衣さん、
最近では取ってしまったようですが、宮沢りえさんをはじめ、
ホクロがチャームポイントな、いわゆる “ホクロ美人” はたくさん存在しています。
が、しかし、美術の世界においては、“ホクロ美人” はほぼ存在していません。
唯一頭に浮かんだのは・・・・・・・




アンディ・ウォーホルの 《マリリン・モンロー》 くらいなものです。
とはいえ、これは、つけぼくろ。
ナチュラルなホクロではありません。


知り合いの学芸員さんたちにも協力を仰ぎ、
美術界の “ホクロ美人” 調査を進めてみましたが、やはり見つからず。
美人ではないですが、唯一見つかったのが・・・・・




江戸時代に活躍した歌舞伎役者の五代目松本幸四郎でした。
高い鼻と左眉にあるホクロは、彼のトレードマークだったそうです。

さて、さらに調査を進めてみたところ、
中世のヨーロッパでは、上流階級の間でつけぼくろがブームだったことが判明。
ロココの画家フランソワ・ブーシェの作品のいくつかで、それを確認することが出来ました。





当時のフランスでは、
つけぼくろは、「ムーシェ」 と呼ばれていたのだそう。
意味は、蠅。
白磁の花瓶に一匹の蠅が留まったように見えるため、そう呼ばれていたのだそうです。

ちなみに、このムーシェの文化は、次第にエスカレートしていきます。
あえて、つけぼくろとわかるように、たくさん付けたり、




丸だけでなく、月型や星形、馬車型のものが誕生したり、




もはやホクロなのか、フェイスペインティングなのか。
なんだか、よくわからないことになっていったようです。


と、ここで話を戻して、名画の美女にホクロを付けてみることに。
まずは、《真珠の耳飾りの少女》 を松嶋菜々子風にしてみました。




泣きぼくろがあることで、心なしかセクシーな印象に。
視線が合った際に、思わずドキッとしてしまいました。


続いて、《モナ・リザ》
波留風に顎にホクロを付けてみました。




美人度がアップしたというよりも、
優しい雰囲気がアップしたような気がします。
親しみやすさが3割増しになりました。


《ヴィーナスの誕生》 のヴィーナスは、ローラ風に。




ほくろがプラスされると、人間味が増すようです。
・・・・・・って、ヴィーナスは人間じゃないですが。


ここまでで説は立証された気もしますが、せっかくなので、ここからは追加検証。
ドミニク・アングルの 《ドヴォーセ夫人の肖像》 に・・・・・・・・




白石麻衣風のホクロを足してみました。




アリっちゃアリですが、ナシっちゃナシ。
アングルの陶器のような肌には、ミスマッチなのかもしれません。

“絵画史上、最強の美少女。” こと、
ルノワールの 《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》 でも検証。




森川葵風に左目の横に、ホクロを付けてみました。




美少女感がよりアップしたような。
個人的には、だいぶアリです。


ロシアの画家クラムスコイによる 《忘れえぬ女》 にも・・・・・・・




ホクロを付けてみることに。




すると、薬師丸ひろ子感が3割増しになりました。


西洋美術の美女ではなく、日本美術の美女の場合はどうなるのでしょう?
喜多川歌麿の 《ビードロを吹く娘》 にホクロを付けてみます。




最初は違和感がありましたが、
見続けていると、だんだんと馴染んできました。


では、美術界のイケメンの場合は、どうなるのでしょうか?
ペルジーノの 《若い男性の肖像》 の彼に・・・・・・・・




松坂桃李風のホクロを付けてみました。




・・・・・・・・・・。
ホクロがあることで、イケメン度が増したのか、そうでないのか。
同性の僕では判別できませんでした。
女性の皆さまのご判断に委ねます。


最後に、美人度とはまったく関係ないですが (笑)。
グラント・ウッドの 《アメリカン・ゴシック》 の男性に、




あの国民的キャラクターのホクロを付けてみました。




検証結果

ホクロがあるだけで、印象はガラッと変わる。
変なおじさんは、日本が世界に誇るキャラクター。
志村けんさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。







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没後20年 ベルナール・ビュフェ 或る画家の航海

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非常事態宣言が発令される数日前のこと、
とある雑誌の連載のために、クレマチスの丘まで取材に行くこととなりました。
コロナウィルスに感染しないように、
また万が一、感染者になっていたとしたら感染させないために、レンタカーを利用。
場所が静岡なので遠いだろうと覚悟をしていたのですが、
意外にも、都内から2時間ちょっとで到着してしまいました。
あれっ?電車と送迎バスを乗り継いで行くよりも早くない?
こういう状況になったことで、初めてわかることってあるものなのですね。


さて、「花・アート・食」 がコンセプトの複合文化施設クレマチスの丘には、
現在長期休館中のIZU PHOTO MUSEUMを含め、全部で4つのミュージアムがあります。
まず訪れたのは、ベルナール・ビュフェ美術館。




戦後の具象画壇を代表するフランスの画家ベルナール・ビュフェ、
その作品を収蔵展示するために、スルガ銀行会長だった岡野喜一郎が創設した美術館です。
コレクションは、油彩画や版画、ポスターなどを合わせて、実に2000点 (!)。
世界最大規模のビュフェコレクションを誇っています。

ちなみに、開館は1973年。
設計は、江戸東京博物館でもお馴染みの建築家・菊竹清訓です。
8年前に初めて訪れた際に、何よりも印象に残ったのは、
新館にあったダラダラと続く無駄に長いスロープだったのですが。
(1階と2階を結ぶ導線なのですが、なぜか2周させられるという・・・・・)
どうやら2012年の大規模な改修工事で、あのスロープは撤去された模様。
全体的にスッキリとした美術館に生まれ変わっていました。


そんな新生ベルナール・ビュフェ美術館で開催されていたのは、
“没後20年 ベルナール・ビュフェ 或る画家の航海” という展覧会。

ポロックやデュビュッフェが台頭し、当時の美術界は抽象表現主義へ。
そんな中、19歳という若さで画壇に鮮烈なデビューを果たしたのがビュフェです。
抽象表現主義の流れに対抗する具象絵画の旗手として、
若き日の彼は一身に、その大きな期待を背負うこととなりました。
注目を浴びるがゆえ、常に賛否両論が巻き起こったビュフェ。
そんな嵐のような画業人生を航海になぞらえ、
初期から晩年まで100点以上の作品を交えて紹介する展覧会です。
星星


ベルナール・ビュフェといえば、
何と言っても特徴的なのが、エッジが効きまくった鋭い線。
ナイフみたいにとがっては触るものみな傷つけるような線です。





それと、もう一つ特徴的なのが、そのサイン。
自分の作品の中に、これでもかというくらいの大きさでサインを書き込んでいます。





サインというよりも、もはや絵を構成する要素の一つ。
世の中にはたくさんの画家がいますが、
ビュフェを超える大きさのサインを書き込む画家を僕は知りません。
サイン目立ち度ランキングなるものがあれば、ビュフェが暫定1位です。


さてさて、今回まとまった数のビュフェ作品を目にして、
改めて気づかされたのは、全体的にグレーを基調とした作品が多いということ。




特に初期の傑作 《アトリエ》 は、ハマスホイを彷彿とさせるものがありました。
ハマスホイの東京展を観られた方もそうでない方も、
是非、自粛の要請が解除されたら、ビュフェ作品に逢いに行ってみてはいかがでしょうか?

また、もう一つ印象的だったのが、
晩年に近づけば近づくほど、作風が狂気的になっていったこと。
初期の1950年代の作品は、全体的にスタイリッシュな印象だったのですが。
1960年代には、《皮を剥がれた人体(エコルシェ):正面》 という作品を発表。




晩年の1999年ともなると、《死 16》 のような作品を描くようになります。




一体、ビュフェに何があったのでしょう??
『ジョーカー』 ばりにキャラ変しています。

ちなみに、展覧会では、ビュフェの自画像が数点紹介されていました。
こちらは、30歳頃に描かれた 《自画像》




そして、こちらがその約20年後に描かれた 《自画像》 です↓




別人じゃん!
『シャイニング』 じゃん!


ビュフェに何かがあったことは、間違いないようです。




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センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ

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注:ヴァンジ彫刻庭園美術館及びクレマチスガーデンは、
  新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月22日まで臨時休館しています。
  4月22日以降の対応は改めてお知らせするそうです。
  なお、この取材は、緊急事態宣言が発令される前に行いました。



雑誌の連載の取材で、約8年ぶりに、
ヴァンジ彫刻庭園美術館にやってきました。




こちらは、イタリアを代表する現代具象彫刻家、
ジュリアーノ・ヴァンジの世界で唯一となる個人美術館です。
常設展示室では、初期作から近作まで、
数多くのヴァンジの彫刻作品と素描作品を楽しむことが出来ます。




ヴァンジは、若き頃より一貫して、
人物像を制作していますが、その表現は実に多彩。
さらに、素材も、木に石に金属に・・・と、実に多彩です。




どの作品も一度見たら忘れられないインパクトがありますが、
特に強く印象に残ったのは、やはり 《チューブの中の女》 でしょうか。




チューブの中に、女性がすっぽりとハマっています。




狭いところに小さくなって入っている姿は、
どこか 『鬼滅の刃』 の禰豆子を彷彿とさせるものがありました。
とりあえず太陽の光に当たらないよう気を付けてくださいませ (←?)。

それから、もう一つ印象的だったのが、こちらの 《座る男》




よく見ると、お腹に紐のようなものが!
どうやら椅子に縛り付けられているようです。
もしかしたら、マフィアに監禁されているのかもしれません。




なお、全体はブロンズで作られていますが、
このリアルな目玉や歯は、石を象嵌しているのだそうです。
余談ですが、そういえば、
この男性に似た人をどこかで目にしたことがあるような・・・?
『カメラを止めるな!』 に、こんな顔の人が出てませんでしたっけ??


さて、ヴァンジ作品が観られるのは、常設展示室だけではありません。
ヴァンジ彫刻庭園美術館の屋外、クレマチスガーデンでも観ることができます。
(約250品種2000株以上のクレマチスが植栽されています!)





一面に広がる緑と色とりどりの花々と、時々、ヴァンジ。
僕が訪れた時は、ちょうど桜吹雪が舞っていて、
「CGか?」 と思わず疑ってしまうほどに、それはそれは幻想的な光景でした。
ところで、クレマチスガーデンのメインとなるクレマチスは。。。




残念ながら、全く咲いていませんでした (泣)

なんでも、見ごろは5月中旬頃からとのこと。
最盛期には、このポール全体にクレマチスが絡まり、色とりどりの花が咲き誇るのだそう。
その頃は、きっとコロナウイルスも落ち着いているはず!
満開のクレマチスを観るために、是非再訪したいものです。


ちなみに。
現在、ヴァンジ彫刻庭園美術館の企画展示スペースでは、
“センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ” という展覧会が開催されています。




展覧会名となっているセンス・オブ・ワンダーとは、
『沈黙の春』 で知られる海洋生物学者レイチェル・カーソンの遺作のタイトル。




彼女はその著書の中で、センス・オブ・ワンダーとは、
「美しいもの、未知なもの、神秘なものに目を見はる感性」 であると語っています。
そんな 『センス・オブ・ワンダー』 に登場する言葉とともに、




国内外の現代アーティストの作品を紹介しようというのが、今回の展覧会です。


(注:企画展示スペースの写真撮影は、特別に許可を得ております。)


日常生活の何気ない場面を柔らかなトーンで捉え、その本質を映し出す川内倫子さんや、




植物の種子や茎などを素材に繊細な彫刻作品を作るクリスティアーネ・レーアをはじめ、




美しいもの、未知なもの、神秘なものに目を見はり、
それを作品化する7名のアーティストが参加しています。
彼ら彼女らは、いわばセンス・オブ・ワンダーの持ち主。
その作品と向き合うことで、鑑賞者のセンス・オブ・ワンダーも自然と磨かれる。
まさにワンダーな展覧会です。
星星


どの作品も良かったのですが、個人的に一番惹かれたのは、
ブラジル出身のロゼリネ・ルドヴィコによる作品でしょうか。




こちらの2点の絵画は、2017年に彼女がヴァンジ彫刻庭園美術館に滞在し、制作したもの。
タイトルの 《Pure Heart》《Jewely Rose》 は、
どちらもクレマチスガーデンに咲くクレマチスの名前から付けられたそうです。
上の写真では、まったく伝わらなくて恐縮なのですが、
実物はもっと淡く繊細なピンク色で、ふんわりとした雰囲気をまとっていました。
“もし、春の高揚感を視覚化したら、たぶんこうなるよね。うん。” といった感じの絵です。
絵と向き合った瞬間に、思わず脳内で小学生の時に歌った歌が再生されました。




なお、今回の展覧会には、須田悦弘さんも参加しています。
須田さんといえば、植物を本物そっくりに木彫で制作し、
その作品を意外な場所に設置することでお馴染みのアーティスト。
実は、この写真の中のどこかにも、須田さんの作品があります↓




センス・オブ・ワンダーがあれば、気づけるはずですよ。




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ジグソーパズルを完成させられるかな

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今年2020年大本命の展覧会。
“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展”




3月3日に開幕する予定でしたが、
憎き新型コロナウイルスのせいで、いまだ開幕の目途が立っていません。。。
フェルメールの 《ヴァージナルの前に座る若い女性》 も、
レンブラントの 《34歳の自画像》 も、モネの 《睡蓮の池》 も。
万全の態勢でスタンバっているというのに (泣)

“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展” を少しでも応援したい!

そんな想いを込めて、今回は、
展覧会の目玉でもあるゴッホの 《ひまわり》 にまつわるチャレンジに挑みます。

取り寄せたるは、《ひまわり》 のジグソーパズル。




ピースの数は、実に2000!




世界最小。
スーパースモールピース。




完成までに、24~32時間を要する最高難易度のジグソーパズルです。
今回は、このジグソーパズルに不眠不休で挑みます。
題して、チャリティージグソーパズルマラソン
本日19時にスタートし、明日中のゴールを目指します!

途中状況は、1時間ごとに、Twitterアカウント (@artteller)で発表。
この記事にも随時反映させていきます。

果たして、24時間で完成させることはできるのか?
皆さま応援よろしくお願いいたします!




19時00分
チャレンジ開始。




20時20分
仕分け作業完了。ようやくスタートラインに付く。






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ジグソーパズルを完成させられるかな~2日目~

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先日に引き続き、ジグソーパズルマラソンに挑戦中。

6時00分
気づけば、すっかり朝。
寝ないで作業しているのに、まったく進んだ気配がありません。




8時00分
13時間が経過。
半日挑んでいるのに、一向に進まず。
そして、腰への負担も限界に。
過去のチャレンジ企画の中で最も過酷なのではなかろうか?




10時10分

軽く休憩を挟んで、リスタート。
少しずつですが、コツを掴んできた気がします。




14時30分

終わる気がしない!
おそらく明日までかかるでしょう。
これに関しては、明日も仕事が無くて良かったと思う。

北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―

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注:岡田美術館は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月23日まで臨時休館しています。
  状況により、休館期間の変更もあるとのこと。
  その際にはHPで改めてお知らせするそうです。
  なお、この取材は、緊急事態宣言が発令される前に行いました。
ちなみに、現在も自宅にこもり、ジグソーパズル中です。



今年2020年は、葛飾北斎の生誕260年という節目の年。
それを記念して、現在、東洋・日本美術の殿堂こと岡田美術館では、
“北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―” という展覧会が開催されています。




実は意外にも、岡田美術館で北斎の展覧会が開催されるのは、今回が初めてなのだとか。
開館7年目にして、満を持してお届けする北斎展です。
展覧会の見どころは何と言っても、
岡田美術館が収蔵する北斎の肉筆画10点の一挙展示!
一切出し惜しみすることなく、全点もれなくお披露目されています。


(注:館内は写真撮影禁止です。特別な許可を得て撮影しています。)


それら10点の肉筆画の中には、
『画狂人北斎』 と名乗っていた40歳代前半頃の美人画や、


葛飾北斎 《立美人図》 江戸時代後期 19世紀初頭 岡田美術館蔵


北斎にしては (?) わりとあっさり目な風景画、


葛飾北斎 《桜花海浜図》 江戸時代後期 19世紀初頭 岡田美術館蔵


88歳の老人 (しかも当時の!) が描いたとは信じ難い 《雁図》 をはじめ、


葛飾北斎 《雁図》 江戸時代 弘化4年(1847) 岡田美術館蔵


貴重な作品が多数含まれています。
いや、むしろ10点すべてが貴重な作品と言っても過言ではありません。
これほどの北斎の肉筆画コレクションを収蔵していただなんて。
改めて、岡田美術館のポテンシャルの高さを思い知らされました。

甲乙つけがたいところではありますが、
その貴重な10点の中でも特に貴重なのが、《四季耕作図屏風》 です。


葛飾北斎 《四季耕作図屏風》(部分) 江戸時代後期 19世紀初頭 岡田美術館蔵


こちらは、なんとあのイギリス人建築家ジョサイア・コンドルが愛蔵していたもの。
コンドルの死後は、遺族によってデンマークへ。
2007年に、ようやく日本に里帰りを果たしたという逸品です。
描かれているのは、のどかな農村の情景。
縁側で赤ちゃんを優しく抱きかかえる母親や、
田植えにいそしむ人々や米俵を蔵に運び入れる人々など、
さまざまな人物が、実に生き生きとした姿で描かれています。
観ているだけで心が凪ぐような作品でした。


また、貴重と言えば、北斎の美人画の傑作と謳われる 《夏の朝》 ももちろん出展中。


葛飾北斎 《夏の朝》(部分) 江戸時代 後期 19世紀初頭 岡田美術館蔵


しかも!
今回は特別に、同時期に描かれたもう一つの美人画の傑作・・・・・


葛飾北斎 《美人夏姿図》 江戸時代後期 19世紀初頭 個人蔵


個人蔵の 《美人夏姿図》 が特別に出展されています!!
この2大美人画が並ぶのは、約30年ぶりとのこと。




北斎ファン、浮世絵ファンならずとも、
是非この奇跡の競演を、目に焼き付けておきたいところです。

ちなみに。
展覧会には、北斎の肉筆画の他にも、
北斎が手掛けた春画や 『北斎漫画』 (個人蔵) や、
「これぞ北斎!」 という代表的な版画も紹介されています。


葛飾北斎 《冨嶽三十六景 神奈川沖波裏》 江戸時代 天保2~4年(1831~1833) 岡田美術館蔵
(注:展示期間は4月5日~6月1日)



それに加えて、北斎の師匠である勝川春章や、
北斎のライバル (?) である歌川広重をはじめ、
北斎以外の絵師による肉筆画も多数展示されています。


勝川春章 《美人に犬図》 江戸時代中期 18世紀後半 岡田美術館蔵

歌川広重 《箱根温泉場ノ図・箱根湖上ノ不二》 江戸時代後期 19世紀中頃 岡田美術館蔵

さらにさらに、展示フロアは異なりますが、この展覧会に合わせて、
岡田美術館のマスターピース、喜多川歌麿の 《深川の雪》 も2年ぶりに展示されています。


喜多川歌麿 《深川の雪》(部分) 享和2~文化3年(1802~06)頃 岡田美術館蔵
(注:《品川の月》《吉原の春》 は高精細複製画が展示されてます)



これでもかというくらいに、見どころがてんこ盛り。
あまりに大盤振る舞いすぎて、
逆に胸焼けしてしまいそうになるレベルでした (笑)
(もし胸焼けしそうになったら、すかさず足湯カフェに行って落ち着きましょう!)
星星星
明日にでも美術館に足を運びたいところでしょうが、今はStay Homeです。
《夏の朝》《美人夏姿図》 の競演を観るベストシーズンは、夏。
その頃には、きっと収束しているはずですよ。


ちなみに。
今回出展されていた北斎の肉筆画の中で、
個人的に一番印象に残っているのは、《傾城図》 です。


葛飾北斎 《傾城図》 江戸時代後期 19世紀前半 岡田美術館蔵


描かれているのは、傾城。
つまり、トップクラスの花魁です。
こちらは、「戴斗」 と名乗っていた頃に描かれた数少ない肉筆画のうちの一つとのこと。
さらに希少なのは、この作品に使われている落款なのだそう。
カタカナで 「ムサシシモフサ」 のように読めるこの印は、
現在までに、10点ほどしか確認されていないものなのだそうです。
ということで、ズームイン。




「ム」「サ」「シ」「モ」 はわかりましたが、「フ」 はどこに??
というか、「シ」 と 「モ」 は2回使ってオッケーなのですね。
もしかしたら、「ム」 と 「サ」 ではなく、「弁」 という字なのかも。
シモ弁?
いや、意味はまったくわかりませんが。
それ以上に気になったのは、表装の柄です。
「卍」 がいっぱい。マジ卍。
さすが、のちに画狂老人卍を名乗るだけのことはありました。


 ┃会期:2020年4月5日(日)~9月27日(日)
 ┃会場:岡田美術館
 ┃
https://www.okada-museum.com/exhibition/

~読者の皆様へのプレゼント~
“北斎の肉筆画展” の無料鑑賞券を、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
なお、〆切は、4月23日です。当選は発送をもって代えさせていただきます。




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