日曜日は宇都宮に行ってきました。
もちろん餃子は食べましたが。
メインの目的は、餃子ではなく栃木県立美術館。
栃木県立美術館で開催中の美術展・・・
“アジアをつなぐ―境界を生きる女たち 1984-2012” を観るために、宇都宮に行ってきたのです。
さてさて、こちらは、アジアの女性アーティスト、
それも、1980年代以降の作品に焦点を絞った日本初の大規模な美術展。
バスタブで泥水を浴び続けるヴィデオ作品で衝撃を与えた 《Bathroom》 の塩田千春さんや、
先日、こちらのブログにご本人さんが登場した石川真生さんを含む、
インド、モンゴル、シンガポール、韓国など16か国・地域の48人の女性アーティストが紹介されていました。
小豆だけを描き続ける作家ジョン・ジョンヨプさん (韓国) や、
《種》
失敗作として廃棄された壺の破片を金継するイースギョンさん (韓国)、
《翻訳された壺》
スーツケースの中に不思議な建物のある世界を創り上げたイン・シウジェンさん (中国)
《スーツケース2001》
・・・・・などなど。
個人個人の作品を鑑賞する分には、とても堪能できるのですが。
美術展全体として、 『女性アーティストであること』 が、
これでもかと前面に押し出されていて、男の立場としては、
「もう少しトーンダウンしてくれないかな・・・」
と、少々うんざりしてしまったのが本音です。
確かに、文化の違いゆえ、今でも女性の立場が弱い国や地域がアジアには多いのでしょう。
(日本は、女性のが強いと思います。僕の周りにはズケズケものを言う女性が多いのでw)
それをアートという形で訴え続けているアジアの女性アーティストがいるということを、
この美術展を通じて気づかされ、男性の末端に位置している身としては、肩身が狭くなったのも事実です。
例えば、上で紹介した 《翻訳された壺》 を、
“陶磁器の肌は女性の肌を連想させ、壺が増殖する様は出産する女性を暗示している” のように、
「ちょっと曲解過ぎるのでは (苦笑) ??」 というキャプションが多かったのが残念。
執拗なまでに、女性の立場を訴えているきらいがあって、
アジアの女性アーティストの作品を、純粋に楽しめなかったような気がします (なぜなら、男子だから)
というわけで、男性は訪れると、ちょっとムッとするかもしれない美術展。
反対に、女性は、 「そうそう。女性って大変なのよ・・・」 と気落ちするかもしれない美術展。
あまりポジティブにはなれる気のしない美術展でした (笑)
厳しい意見で、ごめんねごめんね~。
ちなみに、美術展とは直接関係ないのですが。
栃木県立美術館の新イメージキャラクターが、ビックリするほど可愛くないのでご紹介 (笑) あっパレは、まだ可愛いのですが↓
にゅ~はヒドい!!
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(皆様の応援のおかげで、現在3位)
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アジアをつなぐ―境界を生きる女たち 1984-2012
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無料で観れる 美術百選・番外編 ~鴻池朋子さんの新作を求めて~
先日、とある読者さんから、
「鴻池朋子さんのスゴいパブリックアートが港区に出来たらしいですよ」
という情報を寄せて頂きました。
貴重なアート情報ありがとうございます。
つまりは、 「行って来い。」 ってことですよね。
オッケーです (笑)
すでに、鴻池朋子さんのパブリックアートは、
無料で観れる 美術百選シリーズの第38回に登場していますので。
今回は、番外編という形で紹介させて頂きます。
さてさて、向かったのは品川駅より、徒歩約15分の距離にある・・・
港区立たかはま保育園・港南子ども中高生プラザ・港南区民協働スペースの複合施設。
外観からは、鴻池朋子さんの作品があるようには到底思えないのですが・・・。
「もしやダマされた??」
と、一瞬読者さんを疑ってしまいましたが、
建物に入ってすぐに、そのパブリックアートはありました!
(疑ってしまって、本当にすいません!)
「おぉ~~~~」
こちらが、鴻池朋子さんの新作 《Wild Things》
一瞬、ここが港区立の複合施設であることを忘れてしまうくらい素敵な作品でした。
あまりに感動的だったので、許可を取って、
パシャパシャ写真撮影していると、受付の方が・・・
「照明落としてあげようか」
と、一言。
「えっ?どういうことですか??」
「いや、照明を落とした方が反射する光が綺麗に見えるんだよ」
とのこと。
お言葉に甘えて、照明を落として頂きました。
(普通、美術館では、こんな個人的な対応はしてくれませんよねw)
確かに、照明を落として頂いた方が、反射する光が映えますね♪
さてさて、鴻池さんの新作は、このウォール作品だけではありません。
入り口を少し進むと、そこには・・・
鴻池朋子さんの世界観がそのまま反映された水槽が!!
もちろん水槽なので、本物の魚が泳いでいます。
(それも、東京湾の魚ばかり)
泳ぐ魚たちの姿を見ていても飽きませんが。
水槽の中には、さまざまな鴻池さんらしいモチーフが潜んでいますので、それらを観ていても飽きません。
ちなみに、余談ですが。
受け付けのお父さん (=照明を落としてくれた方) から聞いた話では、
設置から1ヶ月もしないうちに、ハリセンボンが全滅してしまったのだとか。
その原因となったのが、このオヤビッチャという魚↓
こいつが集団で、ハリセンボンを食べてしまったのだとか。。。
カワイイのに、どこか怖さもある。
鴻池朋子さんの作品に通じる何かを、オヤビッチャも持っている気がします (笑)
ともあれ、鴻池朋子さんの新作パブリックアートは、
わざわざ観に行くだけの価値は、大いにありました♪
これからも、寄せられた情報には面倒くさからず、足を運んでみようと思います (笑)
この美術室を盛り上げるワンクリックも、無料で出来てしまいます。
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江戸っ子味めぐり
私の記憶が確かならば、
かつて 『グルメ』 をテーマにした浮世絵展はお目にかかったことがなかった―
ということで、今回は、天ぷらに、
初鰹に、
焼き芋に。
江戸っ子たちが大好きだった食べ物がたくさん登場する浮世絵展・・・
“江戸っ子味めぐり” をご紹介いたします。
“江戸っ子のグルメだけで、浮世絵展が成立するの??”
と、若干不安はありましたが、それは、全くの杞憂。
今では、 「東京は世界一グルメの都市」 と評されていますが、
いやはや、そのルーツは、すでに江戸時代にあったのだなぁと実感。
それくらいに、江戸のグルメ事情も豊かなものがあり、なかなかどうして見応えのある浮世絵展でした。
普通の浮世絵展と違って、目だけでなくお腹も刺激されるのだけは要注意です (笑)
現代人の僕から見ても、普通に美味しそうな食べ物も多数ありましたが。
逆に、 「えっ、そんな食べ方してたの?」 と、
カルチャーショックなケースもあり、食文化の奥深さを実感しました。
例えば、
歌川国貞(三代豊国)の 《十二月ノ内 水無月 土用干》 に描かれている・・・
お皿に、こんもりと盛られた、こちらの物体。
実は、四角く切られたスイカなのだそうです。
江戸時代のスイカは、今ほど甘くなく、
このように切り分けて砂糖をかけて食べるのが一般的だったのだとか。
志村けんのような食べ方は、江戸時代はメジャーで無かったのですね。
また、歌川広重の 《名所江戸百景 びくにはし雪中》 に登場する・・・
『山くじら』 なる謎の単語は、
江戸時代は、獣肉を食べるのが一般的でなかったため、猪の肉を 「山くじら」 と称していたものなのだとか。
猪の肉ならともかくも、山くじらの肉と言われてしまうと、
あまり食べる気がしないのですが、そこが現代人と江戸っ子の感覚の違いなのでしょう。
逆に、江戸時代も現代も、そう変わらないのだなァと共感を覚えてしまったのが、
歌川国貞 (三代豊国) の 《今世斗計十二時 辰ノ刻》 という浮世絵作品です。
こちらは、辰ノ刻・・・つまり、朝8時~10時頃に、のんびりと起きた女性を描いた一枚。
女性は起き抜け感満点ですが、コマ絵 (右上) にご注目。
描かれている女性の夫は、早起きして朝ごはんをしています。
男はつらいですね (笑)
ちなみに、同じシリーズの巳の刻、
つまり、10時から正午までを描いた作品のコマ絵に描かれているのは・・・
お惣菜屋さんなのだとか。
「お昼は、お惣菜で済ましちゃおう。」
江戸時代も現代も主婦の考え方には、そんなに差はないみたいです (笑)
最後に、今回一番印象に残った浮世絵作品を。
歌川国貞(三代豊国)の 《二五五四好今様美人 甘い物好》 です。
右手にお菓子。
左手にもお菓子。
甘い物好きにもほどがあります。
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波瀾万丈!おかね道―あなたをうつし出す10の実験
これまでに、 『食』 や 『ドラえもん』 や、 『お化け屋敷』 といったテーマを、
科学的なアプローチで紹介してきた日本科学未来館のユニークな企画展の数々。
その最新作となるのが・・・
こちらの “波瀾万丈!おかね道―あなたをうつし出す10の実験” 。
今回は、 『お金の使い方』 をテーマにした企画展です。
架空の街をイメージしたという展示場には、銀行ATMに、
かみしばい公園に、
カジノに、
演芸場に、宝くじ売り場…などなどをモチーフにした、全部で10の実験場が並び立っています。
それぞれの実験場に入ったならば、まずは気軽に実験にチャレンジ。
その実験結果から、自分のお金の使い方が浮き彫りになります。
そして、その結果に、ただ一喜一憂するのではなく、
それぞれの実験場には、実験を振り返るコーナーが必ず設けられています。
いろいろと反省しましょう。
ちなみに、これらの実験は、ちゃんと第一線の研究に基づいているものであり、
より深堀りした解説パネルも用意されているので、大人の方でも十分に勉強することが出来ます。
このようにして得られたパーソナルな実験結果は、
一番最初に受付で貰える 「おかね道手帖」 に記載しておきます。
全部で10の実験を体験したあとで、
おかね道手帖を見返してみると、自分がどのような人間かがわかります (主に金銭面で)
実験によっては納得できるものもありましたが。
個人的には、到底承服しかねる診断結果も・・・(笑)
↑こんな人間ではないと信じたい!
10の実験以外でも、さまざまなトピックが用意されており、
意外と知らなかった経済心理学のことが、会場では楽しく学べます。
特に面白く感じたのが、こちら↓
なぜか現れたサブウェイのメニュー表。それも2つも。
こちらのメニュー表を見て、直感で食べたいものを選んでみてくださいませ。
サブウェイと言えば、何と言っても、低カロリーなサンドイッチがウリの一つ。
メニューの左上にも、カロリーに関しての説明がしてあります。
おそらく皆様は、カロリーが低めのえびアボガドやベジーデライトを選ばれたのではないでしょうか?
では、もう一つのメニュー表をご覧ください。
食べたいものは、どれでしょうか?
左上に書かれている説明文が同じなのにも関わらず、
「ローストビーフが美味しそうだな。いや、生ハム&マスカルポーネも捨てがたい・・・」
と悩んでいませんか??
人は、カロリーや金銭といったデータを考慮するよりも、
大きな写真でオススメされている方を選んでしまう傾向にあるのだとか。
人間は、意外と非合理的に経済活動をしているのですね。
これからは、気を付けます。
一人で行っても、楽しかったですが、
出来たら誰かと行って、その人の隠れた経済観を浮き彫りにするのがベターかも。
(「デートで行ったら、ケンカになったんですけど!」 という苦情は受け付けませんw)
凝った仕掛けが、たくさん施されており、
入場料1000円で、十分すぎるほど楽しむことが出来ました。
この企画展にお金を払うのは、間違いなく合理的な判断です。
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杉山 寧展 ―悠久なる刻を求めて―
“杉山 寧展 ―悠久なる刻を求めて―” に行ってきました。
こちらは、今年2013年に没後20周年を迎える日本画家・杉山寧 (1909~1993) の回顧展です。
美術館ではなく、百貨店で開催する美術展ということもあって、
実は、あまり期待していなかったのですが・・・
期待以上に、充実した内容でした
富山県立近代美術館が所蔵する 《耿》 や、
東京美術倶楽部が所蔵する 《雍》 をはじめ、
初期から晩年まで、全70点もの杉山寧作品が展示されています。
さらに特筆すべきは、その作品のほとんどが、個人蔵であったこと。
もしかしたら、今回の杉山寧展を逃すと、二度と目に出来ないかもしれない作品ばかり。
代表作であるスフィンクスを描いた 《穹》 (東京国立近代美術館蔵) のような目玉となる作品こそありませんでしたが。
日本美術が好きな方にとっては、抑えておきたい美術展と言えるでしょう。
「参りましたm(__)m」(←誰に対して?) の2つ星。
800円という料金設定も嬉しいところです。
さてさて、杉山寧と言えば、
ポスターに使われている 《垙》 も、 《耿》 も、 《雍》 もそうですが、
作品名を、漢字1文字にする傾向があります。
今回出展されている作品のタイトルも、ほとんどが漢字1文字。
それだけに、絵よりも、
「ほぉ~。今回は、こんな漢字1文字で来たか~」
と、作品名に関心が向かいがちでした (笑)
《禔》 とか、 《渢》 とか、 《嵓》 だとか、普段使わないような漢字が登場すると、
「杉山寧、やるなぁ~」
と感心しきりでしたが (←?)
《生》 とか、
《羊》 のように、
たまにシンプルな漢字1文字のタイトルが登場すると・・・
「杉山寧、安易だなぁ~www」
と思ってしまったものです (←??)
ちなみに。
今回出展されていた全作品の中で、個人的なお気に入りが、こちら↓
《熙》 です。
「なぁなぁ、明日学校休みらしいよ」
「マジで~?!」
それくらいにテンションの高い鶴が2羽 (笑)
観ているこちらまで、ご機嫌な気分になれる作品です。
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而立と自律
わたくしごとで恐縮ですが。
本日3月20日をもって、30歳となりました。
老け顔 (?) のせいもあり、落ち着いた性格 (?) のせいもあり、
言動や文章の雰囲気から受けるイメージもあり、20代の頃より、
「とに~さんって、30代の方かと思っていました!」
と、初めてお会いする人に、よく言われていたので、
今さら30歳になったからといって、あまり関係ないと言いますか (笑)
これからは、ようやく年相応に見えるのではないかと、むしろホッとしているくらいです。
ただ、肝心の中が大人になったのかというと、
自分の中では、まだまだ子供だなぁと、お恥ずかしい限り。
見た目は大人、頭脳は子供。逆コナンです (笑)
と、まぁ30歳になったことに関しては、そう感慨深くはないのですが。
30歳になったのにも関わらず、
アートテラー1本で食べていけていない現状には、ズシリと心に圧し掛かるものがあります。
5年前にアートテラーを始めた頃には、
「30歳までには、バイトを辞めれるように頑張ろう!」
と目標を立てていただけに、5年前の自分には合わせる顔がありません。
5年前の僕よ、5年後の僕は、いまだに週3で夜勤をしているよ。ごめんね。
この場を借りて申し上げるのはなんなのですが。
実のところ、30歳になっても、アートテラーとして芽が出ていなかったら引退しようと考えていました。
しかし、この数か月、散々悩んで、悩みに悩んだ末に、
「やはり自分はアートテラーとして頑張らなくては!!」
という結論に辿り着きました。
自分ひとりの問題だったら、辞めたところで、
そこまで困る人もいないと思うので、明日にでも辞めれるのですが。
4年間のアートテラー活動を通じて、美術館の関係者、アーティスト、
アートツアーやアートイベントに参加してくれた人、そして、このブログの読者さん、
実に多くの人を巻き込み、多くの人から応援を受けてきました。
もはやアートテラーという活動は、僕個人を離れた存在になっている気がしてなりません。
それだけに、個人的な理由でアートテラーを辞めるだなんて、
そんな無責任なことをしてしまっては、人として一生後悔を背負っていくことでしょう。
30歳になったとは言え、まだまだ若輩者ですが。
これからは、より一層頑張りますので、
これまでと変わらず応援のほどを、何卒よろしくお願いします。
ちなみに。
アートテラーを頑張り続けていれば、それなりに結果は伴うもので。
去年以上に仕事のオファーが舞い込んでおり、
4月から6月の間だけでも、アートテラーの公式イベントがいくつも開催されます。
(5年前の僕よ、今年は、夜勤を減らせそうだよw)
今の段階でちゃんと告知できるのは・・・
4月10日(水)&17日(水) ホキ美術館グランドツアー
だけなのですが。
4月20日には、千葉市美術館の “仏像半島―房総の美しき仏たち―” とコラボしたトークショーを。
5月15日、18日には、某大手百貨店さんでのトークショーを。
詳細が分かり次第、こちらのブログでも告知しますので、気長にお待ち頂けますと嬉しいです。
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絶対に調べてはアカン?リサーチ 寝心地のイイ美術館ランキング
“春眠暁を覚えず”
春は眠くなる季節です。
美術展の会場で、ついウトウトと・・・。
そんな人を、チラホラと見かけます。
と、そこで、今回は、都内にある美術館を、
寝心地の良さという観点で、ランキング形式で発表してみたいと思います (笑)
おそらく、こんなランキングを作成するのは、
アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】 blogだけ。
ある意味で、美術館業界激震の (?) 最新寝心地のイイ美術館ランキング。
それでは、第6位から発表してまいりましょう!
(注:美術館は、寝るための施設ではありません)
☆ Ranking ランキング
第6位 東京都現代美術館
東京都現代美術館のエントランススペースに設置された、この謎のカラフルなソファ。
このソファのふかふか感たるや!
ひとたび座ったならば、ソファにお尻が沈み込むと同時に、意識も心の奥底に沈み込んでしまいがち。
ここで、ついウトウトしてしまった経験は、2度や3度ではありません (笑)
第5位 国立新美術館
国立新美術館のあちらこちらに設置されているのが、
ハンス・J・ウェグナーがデザインした 「スリーレッグドシェルチェア」 をはじめとする名作北欧椅子。
その座り心地の良さと、差し込む日差しの暖かさ、そして、他の人が気にならないほどの開放感。
このトリプル効果により、眠気が発生します。
要注意。
第4位 渋谷区立松涛美術館
こちらの美術館の2階の展示室には、
サロンも兼ねているため、中央に革張りの立派なソファが設置されているのですが。
このゆったりとしたソファに座ると、ものの数分で眠気が襲ってきます。
さらに、静かで落ち着いた美術館の雰囲気が、その眠気を増幅。
このソファで落ちなかったことはありません (笑)
第3位 日本科学未来館
日本科学未来館のシンボル・ジオコスモス。
それを下から見上げるために設置されたソファ…というよりも、もはやベッドが第3位。
土日祝日は、子供たちがいっぱいなので、さすがに眠くはなりませんが。
平日の空いている時に訪れると、このベッドは魔物 (笑)
地球を見上げながら眠れるだなんて、素晴らしすぎますね。
第2位 東京国立博物館
さすが日本一の博物館だけあって、寝心地の良いポイントも多数!
平成館のロビーのふかふかソファーに沈むのも、
法隆寺宝物館の中で陽射しを浴びながら夢の世界に行くのもオススメですが (←?)
もっともオススメなのが、本館と平成館とを結ぶ連絡通路にある、こちらのソファー。
ここは、通路を行き交う人の死角に当たるので、いくらでも眠れます (笑)
実際、取材した (?) 日も、寝てる人が多数。
庭が展望できるのもオススメポイントです。
第1位 ちひろ美術館・東京
栄えある第1位に選ばれたのは、ちひろ美術館・東京 (喜ばしいことなのか・・・)
建築としても陽射しが十分に取り入れられており、心地よさは抜群。
それに加えて、いわさきちひろさんの作品の雰囲気、
美術館全体に充満する温かくほのぼのとした空気のおかげで、
実家に帰ってきたかのように、自然と眠さが訪れます。
館内のどこでも寝心地が良いですが、
展示室1に設置されているいわさきちひろさん愛用のソファが、一番安心して眠れます。
(監視員さんもいないので、本当にぐっすり♪)
美術館に行って、アート作品を見て、刺激を受けるのもいいですが。
本当に寝てください・・・とは、さすがに言いませんが、
寝に行くくらいの気持ちで、美術館にのんびりまったりしに行くのもいいものですよ。
むにゃむにゃむにゃ
・・・・・はっ、寝てる場合ではありませんでした。
今回、見事1位に輝いたちひろ美術館・東京さんより素敵なプレゼントが。
現在開催中の “中国の絵本画家展” のペアチケットを、抽選で5組10名様にプレゼントいたします!
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
http://homepage3.nifty.com/art-teller/tony_contact.htm
(〆切は、3月25日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
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グレートジャーニー ~人類の旅~
今回ご紹介する美術展は・・・
国立科学博物館で開催中の “グレートジャーニー ~人類の旅~” です。
『グレートジャーニー』 と言えば、1993年から2002年にかけて、
フジテレビジョン系で不定期に放送されていた紀行ドキュメンタリー番組。
実に長い年月をかけて、その誕生の地であるアフリカのタンザニアから、
南米最南端のナバリーノ島に至るまで、人類は地球上に拡散していきました。
その遥かなる旅路・グレートジャーニーを、
探検家・関野吉晴さんが、逆ルートで辿って行くという無茶な冒険ドキュメンタリー番組です。
しかも、人力で。
そんな関野さんの旅する姿をテレビで観て、子供ながらに感動を受けたことを今でも覚えています。
そんな伝説的な冒険番組が、国立科学博物館の特別展として復活!
これは、もう行くしかありません。
さてさて、 “グレートジャーニー ~人類の旅~” の旅路は、
タンザニア・ラエトリ遺跡にある人類最古の足跡・・・のレプリカから始まります。
ただ、レプリカとは言えども、遥か遠い祖先の足跡かと思うと、非常に感慨深いものがありました。
関野さんほど壮大な規模の旅でなくていいですが (笑)、
この遺跡を求めて、いつか旅に出てみたいと思ってしまったほどです。
それでは、ここから、いよいよ “グレートジャーニー ~人類の旅~” がスタートするようです。
関野さんが旅で辿った熱帯雨林・高地・極北・乾燥地帯の4つのエリアを、
その地で生きている人々の生活や知恵を、さまざまな展示品で紹介されています。
関野さん本人も、そう言ってます↓
・・・・・と、このパネルからも想像が付くように。
『グレートジャーニー』 の展覧会ver.なのですが、
パネルによる解説は、番組のように硬派な感じではなく、むしろ全体的には、ちょっとユルめ。
例えば、熱帯雨林に住む人々の住居の模型。
その解説パネルに目を向けると・・・
「セキノ不動産」 の文字が。
なかなかの遊び心です。
例えば、ウーリーモンキーという猿の剥製。
その解説パネルに目を向けると・・・
ウーリーモンキーを美味しく食べるためのレシピが公開されていました。
なかなかブラックな遊び心です (笑)
これらの解説のおかげで、展覧会をより深く楽しむことが出来たのは間違いありませんが。
展示されている品々や紹介されているトピックが、
どれもこれも興味深いものばかりなので、これらの解説が無くても、楽しめること請け合いです。
従来の 『グレートジャーニー』 ファンは、
ゆるめの解説パネルを、あえてスルーした方が楽しめるかもしれません。
今回紹介されている展示品の中で、もっとも印象深かったのが、
かつてアマゾンの先住民たちが売買していたという 「干し首」。
(注:会場は基本的に写真撮影可能ですが、干し首は撮影不可です)
干し首とは、一体どんなものかと言いますと・・・
[注意:この解説文には暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています]
特にエクアドルの先住民に伝わる風習で、
敵の部族の首を奪い去った際に、その首から頭蓋骨を抜き取り、
顔の内側から皮を鞣し、内側からまぶたを縫い合わせ、さらに、皮を丸めるようにしながら、
頭蓋骨を抜き取った箇所を塞ぎ、二回りくらいの小ささの顔の形にして、乾燥させるというもの。
とにもかくにも、小さいながらも、その存在感がハンパない代物!!
これまで数々のアート作品を目にしてきましたが、それらを軽く凌駕する作品 (?) です。
そういう文化があったということは、頭では理解できますが、心では到底受け入れられず。
禍々しさ、いたたまれなさ、嫌悪感・・・etc
自分の心の奥底にあるドロドロとした負の感情が、これでもかと噴出してきました。
いくら芸術家が頑張っても、あそこまで圧倒的な存在感を放つものは作れないことでしょう。
圧倒的な存在感と言えば、こちらも撮影不可でしたが、
日本初上陸となる世界最古のチンチョロ文化のミイラも、引けを取っていませんでした。
チンチョロ文化とは、エジプトではなく、実はチリ北部の文化です。
エジプトよりも古いミイラ文化がチリにあったという事実に驚愕。
さらに、公開されていたのが、幼子のミイラであったことにも驚愕。
というか、そもそも、 『グレートジャーニー』 の展覧会と思って、
何も知らずに来て、会場で、干し首やら世界最古のミイラに遭遇したことが驚愕です (笑)
さらにさらに、もう一つ存在感を放っていた展示品が、こちら↓
関野さんのパンツ (笑)
何でこんなところに、関野さんのパンツが晒されているのか。
その答えは、是非会場で。
まぁ、干し首やらミイラやらは、少々刺激が強かったですが。
それも含めて、人類の文化というものを、強く考えさせられた展覧会でした。
また、自分も人類の一員であるという強い自覚を得た展覧会でもありました。
非常に、ポジティブな気持ちになれる展覧会です。
『グレートジャーニー』 を全く見てなかったという方にもオススメ!
ちなみに、この “グレートジャーニー ~人類の旅~” の旅路は、
展覧会の冒頭で紹介されていた足跡の持ち主・アファール猿人を復元した模型で締めくくられています。
ネットのニュースにもなっていたので、ご存じの方も多いでしょうが、
このアファール猿人のモデルとなっているのは、なんとナインティナインの岡村さん。
「岡村さん何してはるんですか?」 と言わずにはいられません (笑)
とっても感動的な展覧会でしたが、一つだけ残念だったのが、
展覧会の鑑賞直後に、ミュージアムショップで、こんな商品と出合ってしまったこと。。。
感動が台無しになりかねない暴力的なダジャレである。
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ソフィ カル―最後のとき/最初のとき
(星なし)
を付けたところ、いろんな方面の方から、
「 (星なし) にしちゃって、大丈夫だった??」
と、心配されてしまいました。
たぶん大丈夫です (笑)
ともあれ、 (星なし) という評価をくだしたことで、
この観シュランガイドという企画が、いかにガチなものかということはわかっていただけたようです。
お世辞も無ければ、媚も無し。
ステマの類では無いのです。
ただし、僕個人としての評価なので、この評価が絶対というわけでは、ありません。
僕が、3ツ星を付けた美術展が、 「私には、つまらかなったけど!」 ってこともあるでしょうし。
反対に、僕が1ツ星を付けた美術展が、 「私には、楽しかったけど♪」 ってこともあるでしょう。
あくまで一つの目安として活用して頂けますと幸いです。
とは言え。
前回、 (星なし) を付けてしまったため、
「原美術館=つまらない美術館」
というイメージが定着してしまうのだけは、アートテラーとしては避けたいところ。
これまでに開催された “ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ”(2012) や、
“Be Alive!―原美術館コレクション”(2011) といった美術展には、ちゃんと2ツ星を付けています。
原美術館は、やれば出来る子なのです (笑)
というわけで、 「今回は大丈夫でしょう^^」 と、特に心配もせずに、
3月20日より始まりました “ソフィ カル―最後のとき/最初のとき” に行ってきました。
こちらは、フランスを代表する女性現代美術作家の一人であるソフィ カルの個展で、
第12回イスタンブール ビエンナーレに関連して発表された 《最後に見たもの》 と、
《最後に見たもの》(部分) 2010年
カラー写真 ©ADAGP, Paris 2013 Courtesy Galerie Perrotin, Hong Kong & Paris – Gallery Koyanagi, Tokyo
《海を見る》 の2作品を、
《海を見る》(部分) 2011年
ヴィデオインスタレーション ©ADAGP, Paris 2013 Courtesy Galerie Perrotin, Hong Kong & Paris – Gallery Koyanagi, Tokyo
原美術館ver.に再構成した美術展です。
どちらの作品も、彼女が長年に渡って探求してきた視覚や認識に関するもので、
失明した人々が、その題材となっています。
《最後に見たもの》 は、失明した人々に取材をし、
彼らが最後に見た光景を、写真と言葉で構成した作品です。
(原文はフランス語で書かれていますが、日本語訳を貰えるのでご安心をw)
《海を見る》 は、生まれて初めて海を見る人々の表情を捉えた映像作品。
海を見る・・・とは言っても、彼らは失明しているので、視覚的に目にしているわけではありません。
・・・・・・・・・・・。
率直に言って、これらの作品を見て、特に感じるものはありませんでした。
いや、失明した人々に対して、もちろん同情は禁じえませんが。
それをアート作品に仕上げたからと言って、
「ほら、考えさせられる作品でしょ?」 というのは、非常に押しつけがましいと言いますか。
失明している本人が、自分を作品にするならともかくも、
失明していないアーティストが、失明した人々をテーマに制作したアート作品に、心は動きませんでした。
ソフィ カルの作品そのものにもピンと来ませんでしたが、
原美術館が、わざわざ彼女をあえて紹介したかったこともピンと来ず。。。
グループ展の中の一人の作家としてなら、また僕の感じ方も違ったのでしょうが、
ソフィ カル推しで個展が開催されていた理由が、最後までよくわからなかったです。
強いて言うなら、失明した人々をテーマにしたソフィ カルの作品が展示されたことで、
白を基調とした光が差し込む原美術館の展示室が、美術館というよりも病院っぽく感じられて新鮮でした (←?)
作品そのものの持つ力も量も、今一つ物足りず、早足ならば5分。
ゆ~っくり見ても、20分あれば事足りてしまう美術展でした。
これで1000円は、ハッキリ言って、割高な気がします。
(星なし)
よっぽどアートに対する感度が高い人ならともかくも、
前回に引き続き、今回も一般の人には楽しめない美術展では無かろうか。
原美術館には、普通の人の感覚が見えていないのでは?
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清川あさみ「こども部屋のアリス」 絵本原画展
先日、用事があって、銀座の中央通りを歩いていたときのことです。
ポーラ銀座ビルのウィンドウの前で、ふと足が止まってしまいました。
「ん?何々、清川あさみさんの美術展がやってるの?!」
清川あさみさんと言えば・・・
美女採集/講談社
¥2,940
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旬の女優たちの写真に刺繍を施し、
動植物に変身させる 『美女採集』シリーズでブレイクした女性アーティスト。
最近では、その活躍の幅を広げ、CDのジャケットのデザインをしたり、
リルラ リルハ/コロムビアミュージックエンタテインメント
¥1,050
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ニッセンのアートディレクターを務めたり、
ついには (?) 、アタックの限定パックのデザインを手がけたり、
【ケース販売】 【清川あさみデザイン限定品】 アタックバイオEX ブリリアントブロッサムの香り.../花王
¥2,856
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・・・と、その才能を、様々なジャンルで発揮していらっしゃいます。
そんな彼女による “清川あさみ「こども部屋のアリス」 絵本原画展” が、
こちらのポーラ銀座ビル内にあるポーラ ミュージアム アネックスにて開催中とのこと。
この後に用事があったのですが、
「いつ観るか?今でしょ!」
と、自分に言い聞かせ、観に行ってみることにしました。
そのせいで、若干待ち合わせの時間に遅れてしまったのですが (←反省してます!)
少し待ち合わせに遅れてでも、大いに観に行く価値のある美術展でした (←・・・反省してます?)
会場に広がっていたのは、絵本の原画展と聞いて、
普通イメージする光景とは、全く異なる光景でした。
ポーラ銀座ビルのウィンドウにも1台 (1軒?) 設置されていた・・・
白い三角屋根のおうちが、会場に無数に立ち並んでいるではないですか。
「絵本原画展・・・ですよね??」
と、思考回路が一瞬停止状態。
アリスの絵本原画展を観に来て、まさか自分がアリスのように異世界に迷い込んでしまうとは。
ミイラ取りがミイラになるとは、このことです。
実は、清川あさみさんの最新絵本である・・・
こども部屋のアリス/リトル・モア
¥1,785
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『こども部屋のアリス』 は、彼女にとって新境地となる初の立体作品で表現されたもの。
例えば、絵本の中のこのようなページも、元となっているのは立体作品なのです。
《新作『こども部屋のアリス』より「チェシャ猫とアリス」》
今回の絵本原画展では、これらの原画が・・・というよりも、
言うならば “原立体作品” が、余すことなく紹介されているのです。
会場に設置された白い家々の中には、
清川あさみさんによる原立体作品の世界が、それぞれ広がっています。
人の家を覗き込むかのように、 『こども部屋のアリス』 を読み進めて行くのは、
とても新鮮で、とてもワクワクした気持ちになり、この美術展でしか得られない体験でしょう♪
『こども部屋のアリス』 を立体で楽しめるのは、ポーラ ミュージアム アネックスさんだけ。
しかも、無料で楽しめるので、言うことなし。
すでに絵本を買った人にも、これから買おうという人にも、オススメです。
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住みたくなるなる?建築たち ~集合住宅 3rd season~
大東京お笑い建築ツアーの行程を、
誰にでも楽しんで頂けるように、 『もしもの日曜日の建築ツアー』 として提案する企画。
「もしも建築ツアーズ
~the architecture tour makes your Sunday Happy~」
今回は、2年ぶりの復活となる (?) 集合住宅編!
第1弾では、東京のイーストエリアの集合住宅たちを。
続く、第2弾では、東京のハイソなエリアの集合住宅を中心に。
そして、今回の第3弾では、東京23区のウエストエリアの集合住宅を巡ります。
気にいった建築物件がありましたら、是非住んでみてくださいませ(笑)
(今回のツアーは、建築家soさん発案の建築ツアー [2013/3/17] をベースにしています)
01 江古田アパートメント(ROY HOUSE)/シーラカンス
新江古田駅より徒歩3分
ここに注目!
○若手建築家集団 (当時)・シーラカンスの初期の作品
○3階建ての集合住宅で全15部屋が集落のように構成されている
○当時としては珍しいコンクリート打ちっぱなしの建築
[とに~の呟き]
「ツアー中、たまたま大家さんと遭遇し、特別に内覧させて頂けました。
(その節は、ありがとうございました!)
内覧させて頂いた1階の部屋のベランダからは、その大家さんの家の庭がよく見えました」
02 石神井公園の集合住宅/坂茂
石神井公園駅より徒歩3分
ここに注目!
○9枚の壁をS字に配置することで、壁だけの構造を実現 (柱や梁の構造ではありません)
○サーモンピンクの円柱の柱が、建物を突き破っているようなダイナミックな外観
[とに~の呟き]
「この壁と壁の間の空間が1つの住宅ということになります。
想像するまでもなく使い勝手の悪そうな間取りである。」
03 石神井アパートメント/妹島和世+西沢立衛/SANAA
石神井公園駅より徒歩13分
ここに注目!
○ガラス張りが特徴の全8戸からなる集合住宅
○それぞれの建物の高さや配置が、少しずつ微妙に “ズレ” ている
○それぞれの住宅には、部屋と同じくらいのサイズのテラスが完備
[とに~の呟き]
「スッケスケの家でした。
以前、 『いきなり!黄金伝説』 で、スケルトンハウス生活という企画がやっていましたが。
家賃を払ってまで、そんな伝説に挑まなくても・・・。」
04 ラビリンス/早川邦彦
下井草駅より徒歩6分
ここに注目!
○デザイナーズマンションの先駆けとなる記念碑的な集合住宅
○周辺の人々のために通り抜け可能な空間を中心に設けている
○中庭から複数の階段で各住戸にアクセスする迷路のようなプランが特徴的
[とに~の呟き]
「この建築のことを知らなかったならば・・・
『どこに住んでるの?』『え~っと、ラビリンス』『どんな不思議ちゃんだよ!』
と、思わずツッコんでしまうことでしょう。」
05 阿佐ヶ谷住宅/前川國男他
南阿佐ヶ谷駅より徒歩10分
ここに注目!
○2階建てテラスハウス232戸と3~4階建中層118戸からなる公団住宅初期に建てられた集合住宅
○そのうちのテラスハウス切妻屋根174戸を前川國男が設計
○老朽化により取り壊しが決定している
[とに~の呟き]
「阿佐ヶ谷住宅の全戸に立ち入り禁止のロープが・・・。
人が全くいないゴーストタウンと化していました。
ここで、 『逃走中』 をやったら、きっと盛り上がるに違いない」
住みたくなる集合住宅ばかりを紹介するつもりが。
最後は、住めない集合住宅を紹介してしまいました。
すみません。
・・・・・・・・・・・・・・・・お後がよろしいようで。
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春さくらサクラ桜咲く展
「足立区に、スゴい建物の美術館が出来たらしい。」
という不確かなアート情報を、その目で確認すべく、
つくばエクスプレスに乗って、六町駅へとやって来ました。
しかし、スゴい建物の美術館とは、一体、どんな建物の美術館なのでしょうか?
あのバーバリー風のビルでしょうか??
・・・・・いや、違いますね。確実に、アレですね。
普通の街並みの中で、一際異彩を放っている白い建物。
その正体は、やはり美術館でした。
その名も、六町ミュージアム・フローラ。
昨年6月にオープンしたばかりの美術館だそうです。
ただ、この時点では、周りの環境と比べると外観が目立っているというだけであって。
そこまで、スゴい建物ではないような気がします。
・・・・・が!
美術館の中に足を踏み入れた途端、
「これは、スゴい建物だ。。。」
と、自然に呟いていました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
すり鉢状の建物の屋根が緑化屋根になっており、
その屋根が中庭と一体になっているという摩訶不思議な建物だったのです。
ちなみに、2階から見渡すと、このような感じで全体が見えます↓
・・・・・と、冒頭から建物のことばかり触れていますが、
もちろん美術館ですから、美術品は、ちゃんと展示されています。
中庭を囲むように配置された展示室で、
六町ミュージアム・フローラが所蔵するコレクションが紹介されています。
4月30日までは、 “春さくらサクラ桜咲く展” と題して、
春の花が描かれた作品や春の装いが描かれた作品など、春を感じられる作品を中心に紹介しているとのこと。
中島千波さんの 《小石川後楽園の枝垂れ桜》 や、
昨年、文化勲章を受章したばかりの松尾敏男さんの 《春耀》 など、
現在活躍中の作家さんの作品だけでなく、川端龍子の 《花山》 や、
岸田劉生の 《春園金鶏之図》 や、
マリー・ローランサンの 《若い婦人と薔薇のブーケ》 など、
美術史に名を残す巨匠たちの名品の数々も、堪能することが出来ます。
斬新な建物も楽しませて頂いて、なおかつ美術品も楽しませて頂いて、
これで入館料300円 (大人) とは、驚愕のコストパフォーマンス!!
しかし、驚愕は、これだけに留まりません。
美術館スタッフさんの口から、こんな衝撃的な発言が。
「うちの美術館の一番のウリは、○○○なんです (笑)
で、二番目のウリが居心地で、美術品は、三番目くらいですかね」
美術館なのにも関わらず、
建物よりも、ましてや美術品よりもウリだという意外なモノの正体が、こちら↓
セルフコーヒー。 (もちろんタダ)
中庭を望むことが出来る2階の多目的室で、
美味しいセルフコーヒーを味わうことが出来るのです。
確かに、この建物を一望しながら頂くコーヒーは格別。
くどいようですが、これで入館料300円 (大人) とは、驚愕のコストパフォーマンスです!!
これだけコストパフォーマンスが素晴らしく、美術館としても素敵なのに、
昨年オープンして以来、その存在が全く一般的になっていないことに疑問を感じ、
美術館スタッフさんに、単刀直入に伺ってみました。
すると、こんな回答が。
「告知をするとお金がかかるから、その分で、入場料を安く抑えたかったのです」
なんて健気な美術館なのでしょう (泣)
わかりました。僕が、代わりに告知しましょう。
建物のユニークさ、美術コレクションも決して悪くなく、
なおかつ美味しいコーヒーが頂けて、素敵なひとときを過ごせる美術館でした。
ホスピタリティーは、間違いなく3つ星。
お気に入りの美術館が、また一つ増えました。
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鳥山明 The World of DRAGON BALL
「オッス!オラとに~!!
いっちょ “鳥山明 The World of DRAGON BALL” を紹介してみっか!」
・・・・・え~っと、というわけで (←素に戻ったw)
今週土曜日より、17年ぶりの新作映画…
『DRAGON BALL Z 神と神』 が公開されるのに合わせて、
今日から開催が始まった “鳥山明 The World of DRAGON BALL” に、早速行ってきました。
その開催場所は、なんとなんと日本橋高島屋!
ベジータとブルマが結婚したというくらいに意外な組み合わせです (←?)
2日前まで同じ場所で、杉山寧展が開催されていたとは、到底思えません (笑)
さてさて、会場は、ドラゴンボールの数にちなんで、全部で7つのゾーンで構成されていました。
まずは、総勢400を超える人気のキャラクターやレアなキャラクターの紹介する 「キャラクターウォール」 。
お次は、作中の代表的な出来事を振り返る 「DRAGON BALL 年代記」
(↑この年表は、特に良く出来ています!)
そして、今回の展覧会の柱となる 「原画ギャラリー」 へと続きます。
ちょこちょこっと原画が紹介されているだけかと思いきや、
519話にのぼる膨大な連載原画の中から厳選された原画が約200点も展示されていて、圧巻も圧巻。
DRAGON BALL 1 (ジャンプ・コミックス)/集英社
¥420
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ドラゴンボールの第1話まるまる展示されているのにも感動なら、
「ギャルのパンティおくれーっ!!!!!(byウーロン)」 や、
「トランクス・・・・・・・・・・・・ブルマを・・・ママを大切にしろよ・・・・・・・・・・・・(byベジータ)」 などなど、
ファンにはお馴染みの名場面名シーンの原画が展示されているのにも感動。
さらには、ドラゴンボール初期のお色気シーンの原画や、
ギニュー特戦隊のファイティングポーズシーンの原画など、ツボを押さえた展示にも感動しました。
ドラゴンボールで育った僕らの世代の人間ならば、興奮すること必至。
「こんな楽しい展覧会はオラはじめてだ!! わくわくするぞっ!!」 と、口にしてしまうことでしょう。
展覧会は、その後、鳥山明さん直筆のカラーイラスト約50点が特集展示された 「カラーイラストギャラリー」 へ。
鳥山明さんのイラストを、あえて一つの美術品として観賞してみて (←アートテラーなのでw)
「心の底から、ワクワクする絵だなぁ」
と実感しました。
美しくて、人を感動させる絵を描く作家は、たくさんいますが。
人を心の底から元気にさせてしまう絵を描く作家は稀有な存在である気がします。
改めて、ドラゴンボールの最大の魅力は、鳥山明さんの絵だったのだなぁと気づかされました。
さらには、 「アニメギャラリー」 や 「お宝ミュージアム」 などのゾーンも堪能し、
最後は、野沢雅子さんと鳥山明さんの特別対談が映像が上映された 「シアターゾーン」 も堪能。
(ただし、映像に鳥山明さんの姿は登場しませんw)
会場のラストでは、カメハメ波が撃てる (?) 記念撮影コーナーも待っていました。
ドンピシャのドラゴンボール世代の人間として、
これ以上ないくらいに楽しめる原画展だったように思えます。
個人的には、3つ星ですが、全世代に対してオススメ出来るかと言えば・・・う~ん (笑)
それでも、ドラゴンボールが、単なる一アニメではなく、
もはや一つの日本を代表する文化と言っても過言ではないことが、
どの世代の人にも実感できる展覧会になっていたとは思います。
ちなみに。
個人的に印象的だったのが、鳥山明さんが新作映画に対して寄せたコメントの中で、
「たぶん無理だろうと予想していた某国の実写映画が、予想通り無理だった」
というような発言をしていたこと (笑)
やはり鳥山明先生も、そう感じていましたか。
それと、お宝グッズを紹介するゾーンで、
孫悟空の声優を務める野沢雅子さんの私物のコレクションが紹介されていたのですが。
東映アニメーションやおもちゃのまちバンダイミュージアムのコレクションよりも充実していたことに驚き。
日本一の孫悟空ファンは、野沢雅子さんだったのですね。
ともあれ、自分は東映の回し者でもなんでもないですが。
今週末から公開の 『DRAGON BALL Z 神と神』 が、今から楽しみでなりません。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在5位です)
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アートテラー・とに~氏による新感覚のアートバラエティが始まる
こんばんは。
ATN (=アートテラーニュース) の時間です。
先日、30歳の誕生日を迎えたばかりのアートテラー・とに~氏による新企画が、
銀座のアートカフェArt for Thoughtを舞台に、4月13日より月1で開催されることが発表されました。
“とに~教授の『たとえてわかる西洋美術史』”
と題された、その企画は、アートテラーの原点とも言うべき、
「何かに例えながら、美術を解説するネタ」 を、美術史の講義風に全6回に渡ってお届けするもの。
『アイスクリームの歴史でルネサンスがわかる』
に始まり、
『少女漫画の歴史でバロック・ロココがわかる』
や、
『アイドル史で写実主義がわかる』
など、とに~教授ならではの斬新な学説を織り交ぜながら、
一応、ちゃんと体系的に (!)、どこよりも楽しくわかりやく美術史を講義するそうです。
・・・・・というより、講義風のネタをやるそうです (笑)
参加費は、各回3500円で、1ドリンク&小菓子付。
(堂々と飲みながら、お菓子をつまみながら受けられる講義ですw)
定員は、20名となっています。先着順です。
受講希望の方は、こちらまで。
とに~氏の新しいチャレンジに、乞うご期待です。
アーティスト・ファイル2013―現代の作家たち
日頃のフィールドワークの中で注目する作家たちを取り上げ、それぞれを個展形式で紹介する美術展。
それが、アーティスト・ファイル。
今年の “アーティスト・ファイル2013―現代の作家たち” で、2年ぶり5回目の開催となるようです。
2009年のアーティスト・ファイルは、齋藤芽生さんという作家に出会えたおかげで、2つ星。
2010年のアーティスト・ファイルは、福田尚代さんという作家に出会えたものの、全体的には1つ星。
そして、前回2011年のアーティスト・ファイルは、全体的にパッとせず、星なし。
と、回を重ねるごとに、パワーダウン感が否めないアーティスト・ファイル。
国立新美術館の学芸スタッフに問題があるのか、
そもそも、アーティスト界に問題があるのか、それは定かではないですが。
今年のアーティスト・ファイルのポスターにも、
イマイチ心が動かされないのもあって、足を運ぶのを躊躇していました。
ところが。
先日3月24日25日と開催されていた六本木アートナイトにちなんで、
3月24日だけは、なんとなんと入場料が無料になるというではないですか。
それなら行かねば、と、かなり現金な気持ちで足を運んできました (笑)
さてさて、今回のアーティスト・ファイルは、
韓国人作家ヂョン・ヨンドゥさんのインスタレーション作品から始まり、
志賀理江子さんのインスタレーション作品や、
利部志穂さんのインスタレーション作品など、
海外の作家3名を含む8名の作家の作品が紹介されていました。
・・・・・正直なところ、
「説明が無いと、よくわからない作品ばかりだなぁ。。。」
というのが、率直な感想。
会場の冒頭で、ミニリーフレットは貰えますが、
その解説を読まなかったら、作品が全く頭に入ってこなかったと思います。
例えば、こちらの東亭順さんの作品。
単なる布と木枠にしか見えませんが、
実は、木枠に張った (誰かの) 古いシーツに、ニスを施したもの。
そうすることで、シーツに染み込んだ汗やよだれやエトセトラが浮かび上がってくるのだとか。
何も知らないと、
「妙に味のある作品だなぁ」
というくらいにしか思えませんが、制作方法を知ってしまった今、
「妙に塩味のある作品だぁ」
としか思えません (笑)
・・・と、まぁ、全体的には説明が必要な作品ばかりだったのですが。
唯一、説明不要でインパクトがあったのが、國安孝昌さんのインスタレーション作品。
純粋に、 「よくぞ組み上げたなぁ!!」 と思いました。
ただ、感想は、それ以上でもそれ以下でもありません。
無料だったので、特に損した気持ちにはなりませんでしたが、
これが、入場料1000円だったら・・・と思うと、僕はあまり人にオススメ出来ません。
次回の開催までに何年かかってもいいので、
次のアーティスト・ファイル201Xに、期待を繋ぎたいと思います。
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カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-
「六本木アートナイトのおかげで入場無料だから行ってみましたよ。」 シリーズ第2弾 (←?)
“カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-” をご紹介いたします。
国立新美術館にて、6月3日まで開催中です。
新進気鋭の建築家・中村竜治さんが手がけた展示会場には、
チャールズ&レイ・イームズがデザインした 《ESU(イームズ・ストレージ・ユニット)》 があったり、
リーバイ・ストラウス&カンパニーの 《トップス、パンツ》 があったり、
サーフボードがあったり、
バービー人形があったり、ガードレール用の反射板があったり、自動車があったり・・・と。
良く言えば幅の広い、悪く言えば脈絡のない美術展のように思えます (笑)
ただ、展示品に、本当に脈絡がないわけではなく、
展示されているのは、すべてカリフォルニアで展開したモダン・デザインの作品。
アメリカのホームドラマを観た日本人が憧れたようなアメリカンライフを彷彿とさせるものばかりです。
ある程度の年代以上の人にとっては、懐かしく、
ある程度の年代以下の人にとっては、逆に新鮮に感じるデザインなのではないでしょうか。
「カリフォルニアのモダン・デザインに関する初めての大規模な展覧会」 ということで、
主催者側は、気合を入れて、いろいろな解説パネルや関連映像を紹介していましたが。
そのせいで、お勉強感が強まってしまっていたのが、個人的には残念。
美術展を鑑賞するというよりも、
セレクトショップを眺めるような感覚のほうが、ちょうど良かった気がします。
この美術展会場がセレクトショップだったとして、
さらには、僕にお金の余裕があったとして、買いたくなった作品を、いくつかご紹介。
まずは、ダン・ジョンソンがデザインした 《机》
普通の四角い机には、もう飽きた。
そんなすべての人に捧げる机です。
これでもかというくらいにシャープ。
続いて、アーリーン・フィシュがデザインしたジュエリー 《ピーコック・テイル》
僕は、アクセサリーを付ける趣味はないですが。
もし自分が女子なら、このジュエリーを、衝動買いしてしまいそうです。
ジュエリーなのに、あまり高く見えなさそうな、
かといって、そこまで安物にも見えない、絶妙なチープ感に惹かれます。
逆に、自分が女子でも 「買わないぞ…」 と思ったのが、こちらの水着↓
愛国心、どんだけ~!
もの凄いアメリカ好きの女性が着たのか。
はたまた、もの凄いアメリカ好きの男性が着させたのか。
この水着の前で立ち止まっては、いろいろと想像を巡らせてしまいました。
そんな姿を、誰かに見られていたら・・・と思うと、今さらながらに恥ずかしいです。
(その時の僕を見かけた皆様、決して、着たかったわけではないのですよ!)
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とに~が判定!2013年度外せない展覧会ランキング
昨年、好評だった 『今年度外せない展覧会ランキング』 。
今年もリクエストに応えて、お送りしたいと思います。
ただ、あくまで、これは現時点での期待度のランキング。
ランキングに入ってないけど、行ってみたら大正解だった美術展もあれば (例えば、こちら)
ランキングに入っているけど、行ってみたら 「・・・。」 だった美術展もありますw (例えば、こちら)
さぁ、2013年度はどうなるのでしょうか。
それでは、10位からカウントダウン!
☆ Ranking ランキング
第10位 “たまもの 埼玉県立近代美術館大コレクション展”
(展覧会HPは、こちら)
<開催> 埼玉県立近代美術館
<会期> 2013年4月4日(木)~2013年5月19日(日)
企画展示室や常設展示室だけでなく、エントランスや図書室など、
館内の様々な場所を活用して、コレクションを、な・な・なんと1000点も紹介しようという美術展。
超大規模なコレクション展に期待が高まります。
「埼玉県立近代美術館のモノ=たまもの」 というネーミングセンスにも惹かれています。
第9位 “牧野邦夫―写実の精髄”
<開催> 練馬区立美術館
<会期> 2013年4月14日(日)~2013年6月2日(日)
知る人ぞ知る昭和の天才画家・牧野邦夫 (1925~1986) の23年ぶりとなる大回顧展。
実は、 ‘知る人ぞ知る’ ゆえ、僕も牧野邦夫を知らなかったのですが (笑)
芸人キラーでお馴染みのKさんや、
なんでも鑑定団でお馴染みのIさんなど、芸能人にもファンが多いのだとか。
練馬区立美術館はスベらないので、期待が高まります。
第8位 “プーシキン美術館展”
(展覧会HPは、こちら)
<開催> 横浜美術館
<会期> 2013年7月6日(土)~2013年9月16日(月・祝)
本当ならば・・・
2011年に開催される予定だった “プーシキン美術館展”
しかし、あの東日本大震災の影響で、開催目前して中止。
再び開催されるのか、暗礁に乗り上げていた美術展です。
まだまだ東北は復興し始めたばかりですが、
この美術展の開催が、一つの復興の兆しとなるといいなと思います。
第7位 “暮らしと美術と髙島屋”
<開催> 世田谷美術館
<会期> 2013年4月20日(土)~2013年6月23日(日)
高島屋をテーマにした美術展が高島屋でなく、
世田谷美術館で開催されるということに興味津々です。
竹内栖鳳の 《アレ夕立に》 をはじめ、出展される作品もレベルが高そうです。
高島屋のエレベーターをメインビジュアルにしたポスターも秀逸。
第6位 “LOVE展:アートにみる愛のかたち”
(展覧会HPは、こちら)
<開催> 森美術館
<会期> 2013年4月26日(金)~2013年9月1日(日)
いよいよ森美術館が開館10周年を迎えます。
それを記念して開催されるのが、 『LOVE』 をテーマにした美術展。
何と言っても、気になるのが、その出展作家のラインナップ。
ダリに、シャガールに、フリーダ・カーロに、草間彌生に、マグリットに、そして、初音ミクに。
まさに10周年記念に相応しい豪華なメンバーです。
第5位 “国宝 大神社展”
(展覧会HPは、こちら)
<開催> 東京国立博物館
<会期> 2013年4月9日(火)~2013年6月2日(日)
これまでに、薬師寺展やら三井寺展やら醍醐寺展やら。
京都・奈良の古寺をテーマにした展覧会が開催されてきましたが。
今回は、それらのお寺に対抗すべく (←?) 、日本国内の神社が連合で真っ向勝負 (←??)
国宝・重要文化財160件。
これは、前期も後期も絶対に見逃せません。
第4位 “ミケランジェロ展―天才の軌跡”
(展覧会HPは、こちら)
<開催> 国立西洋美術館
<会期> 2013年9月6日(金)~2013年11月17日(日)
現在、同じく国立西洋美術館で開催中の “ラファエロ” と、
4月23日より東京都美術館で始まる “レオナルド・ダ・ヴィンチ展” と合わせて、
今年2013年は、なんとルネサンスの3巨匠それぞれの個展が開催される稀有な年。
確実に、今年は美術の当たり年と言えそうです。
第3位 “特別展 「深海」”
(展覧会HPは、こちら)
<開催> 国立科学博物館
<会期> 2013年7月6日(土)~2013年10月6日(日)
先日、NHKで世界で初めて撮影に成功したダイオウイカの姿が放映されました。
そう。今、サイエンスの世界では、 “深海” が熱い!
科博が満を持して開催する深海の展覧会というだけあって、期待も高まります。
きっと深い感動が待っているに違いない。
第2位 “貴婦人と一角獣展”
(展覧会HPは、こちら)
<開催> 国立新美術館
<会期> 2013年4月24日(水)~2013年7月15日(月・祝)
世界一有名なタペストリー・・・と言っても過言ではない 《貴婦人と一角獣》 が、まさかの来日。
フランス国外に貸し出されるのは、メトロポリタン美術館以来2回目とのこと。
これは、昨年のフェルメールよりも貴重な美術展なのかもしれません。
個人的には、タペストリーで一度も感動したことが無いので、そういう意味でも楽しみです。
僕を感動させられますかね~ (←何故に上から目線?)
第1位 “仏像半島—房総の美しき仏たち—”
(展覧会HPは、こちら)
<開催> 千葉市美術館
<会期> 2013年4月16日(火)~2013年6月16日(日)
全千葉県民必見?!
いや、千葉県民でなくても、もちろん必見の仏像展です。
なんと房総半島中から、約150体もの仏像が集結 (この期間中、房総半島は大丈夫でしょうか?)
史上最大にして、おそらく二度と開催されない大千葉仏像展でしょう。
僕も、千葉県出身者として (?) 、来る4月20日に、
同じく千葉県出身の仏像研究者と、千葉市モノレールの千葉駅で、
この展覧会を盛り上げるトークショー、その名も 『“仏像半島”の歩き方』 を開催します。 (入場無料!)
詳細は、また追って告知します。
ともあれ、自発的に、トークイベントを企画しちゃったくらいに期待大の展覧会ということです。
この他にも紹介しきれなかった展覧会が、まだまだまだあります。
2013年度も、精力的に各美術館を巡って、
精力的に、勝手に、星を付けていこうと思います (笑)
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