今回ご紹介するのは、永青文庫で開催中の・・・
“洋人奏楽図屏風と大航海時代 MOMOYAMA” という展覧会。
『MOMOYAMA』 という、あえてのローマ字表記が、
『YAZAWA』 みたいな感じで、何ともロックな印象です。
展覧会のメインは、もちろんポスターのメインビジュアルにもなっている重要文化財の 《洋人奏楽図屏風》 。
平成23年に始まり3年にも及んだ修理が終わり、ようやくお披露目となった作品です。
きっと念入りに修理されたのでしょう。
実物は、画像で見る以上に、色鮮やかでした。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
細部まで丁寧に描かれている力作なので、外国人のプロの絵師が描いた作品なのかと思いきや、
宣教師が開設したセミナリヨ (学校) で西洋画法を学んだ日本人が描いたものなのだとか。
軽く学生レベルの域を越えています。
ちなみに、描かれているのは、音楽を楽しむ西洋人たちの姿。
リュートやハープを弾いている西洋人に交じって、ブブゼラ (?) を吹いている西洋人も。
あの音が響き渡っているかもしれないと想像するだけで、耳が痛くなってきました (笑)
さて、前期 (~5/11) では、右隻が展示されていますが、
後期 (5/13~6/29) では、左隻を展示するとのこと。
是非、両方見たいところです。
今回の展覧会は、 《洋人奏楽図屏風》 を中心に、
永青文庫が所蔵するコレクションの中から、西洋との交流に関する品々が紹介されています。
細川家の九曜紋が象嵌された銃があれば、
細川家に代々伝わる香木 《白菊》 、
見事な螺鈿細工が施された 《梨地菊螺鈿蒔絵銚子》 (写真右) などもあり、
実にバラエティに富んだランナップとなっていました。
他にもザビエルの書簡や高山右近の書状などもあり、歴史好きにはたまらない展覧会です。
個人的に、もっとも惹かれたのが、 《円文螺鈿茶器》 。
(注:展示は、5月11日までです)
螺鈿が美しい上に、モダンでオシャレ。
机の上に置いて、小物入れとして使いたいです。
・・・・・茶器ですが。
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洋人奏楽図屏風と大航海時代 MOMOYAMA
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