久しぶりの江戸東京たてもの園へ。
お目当ては、昨年4月に移築復元が完成したばかりのデ・ラランデ邸。
かつて東京都新宿区信濃町にあった西洋式の住宅で、
もとは、明治時代の気象学者・物理学者の北尾次郎の自邸で平屋建てだったようです。
その建物を、次の居住者であるドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデが、木造3階建てに大規模増築。
デ・ラランデば亡くなったあとも居住者がコロコロ変わり、
最終的には、カルピスの発明者・三島海雲の住宅となっていたのだとか。
なんという紆余曲折。
内部は、とてもクラシカルでした。
そして、外国人が住んでいたというだけあって、全体的にワンサイズ大きな印象。
ベッドや化粧台なども備え付けられていて、つかの間の豪邸気分を味わえたのですが・・・
「さわらないでください」 の注意書きの多さには、興醒め。
大事なものなので、注意を促すのは大切なことでしょうが。
大多数の大人は、一部屋に一つ注意書きがあれば、さわりません。
逆に、これだけ書いても、さわるヤツは、さわるのだと思います。
さてさて、デ・ラランデ邸を含め、久しぶりに江戸東京たてもの園を堪能した後は、
展示室で開催中の “憧れのモダン住宅―建築家 土浦亀城・信子夫妻の提案” を観賞。
こちらは、建築家・土浦亀城 (1897~1996) と、その妻・信子 (1900~1998) をフィーチャーした展覧会です。
建築ファンならば、外せない展覧会と言えるのではないでしょうか。
土浦亀城の師であるフランク・ロイド・ライトに関する展示や、
土浦亀城が手がけた建築の紹介、
土浦亀城がデザインした家具や、
建築家だけでなく画家としての一面もあった土浦信子の絵画作品などが展示されています。
一番の見どころは何と言っても、土浦亀城の代表作であり、
モダニズム建築&最小限建築の先駆けとして名高い土浦亀城邸の5分の1サイズの模型です。
内部も、ちゃんと見れる作りになっていました。
しかも、さわってOK!
今の目から見ると、へーベルハ●スっぽい住宅に映ってしまいますが、
この建物が、今から約80年も前に建てられていたというから驚きを隠しきれません。
ちなみに、建物もモダンでしたが、土浦亀城が描いた建物のスケッチもモダンでした。
タッチがあまりにオシャレ。
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憧れのモダン住宅―建築家 土浦亀城・信子夫妻の提案
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