~前回までのあらすじ~
10年に1度しか展示されない国宝や、
1年に2日間しか開帳されない国宝の仏像を見るために大阪を駆けずり回った国宝ハンター。
たった1日という限られた時間の中で、10件の国宝を見ることに成功しました。
これは、まさに国宝ハンター史上、最高密度の国宝ハンティングツアーです。
でも、もう少し時間があれば、 「最後に、もう一つだけ」 見れたかもしれません。
・・・・・と、つい欲張ってしまうのが国宝ハンターの悪い癖。
お金が無い&時間が無い。
国宝をハンティングしに行きたい欲求がいくらあっても、こればかりは仕方がありません。
東京で国宝を探すしかないですね。はぁ。
まずは、畠山記念館へ。
今年でめでたく開館50周年を迎えたそうで、現在は、 “茶道美術の玉手箱” という美術展が開催中。
その美術展の中で、なんと3件もの国宝を公開しています。
ただし!!
まとめて公開してくれるだなんて、そんな虫のいい話はありません (←?)
展示期間がバラバラなので、
会期の初期に、 《紙本墨画煙寺晩鐘図〈伝牧谿筆/〉》(ジャンル:絵画) と、
《大慧宗杲墨蹟〈尺牘/四月八日〉》(ジャンル:書跡・典籍) を観て。
日を改めて、 《絹本著色林檎花図》(ジャンル:絵画) を観ました。
この3件の中では、 《絹本著色林檎花図》 がピカイチ。
ただリンゴの枝が1本描かれているだけなのに、
描かれていない他の枝や幹の姿まで、自然と想像してしまいました。
それくらいにリアリティのある絵。
さすが国宝。
続いて、トーハクへ。
今年も “新指定 国宝・重要文化財” が開催されていました。
文化庁の陰謀 (?) で、今年も国宝が1件増えてしまいましたが。
この企画展により、 《土偶/長野県中ッ原遺跡出土》(ジャンル:考古資料) を無事にゲット。
どうぞ来年こそは、国宝と消費税が増えませんように。
そして、先日は、江戸東京博物館へ。
現在開催中の “特別展 軍師官兵衛” にて、
《太刀〈無銘一文字(名物日光一文字)/〉》(ジャンル:工芸品) をハンティング。
もとは、日光二荒山に奉納されていた太刀を、
北条早雲がリアルに (?) ハンティングして以来、北条家の家宝となったそうです。
その後、小田原征伐の際に、北条家との和平工作に活躍した黒田官兵衛に、この刀が与えられのだとか。
それだけの歴史を背負っているからでしょうか。
刀紋が、どことなく情念のようなものに映りました。
妖しい魅力を放った刀でした。
今現在の国宝ハンティング数 590/1090
国宝の残りは、ちょうど500件。
“ここまで来たなぁ” という気持ちと、 “まだまだあるなぁ” という気持ちが同時にやってきました。
でもまぁ、 “まだまだあるなぁ” という気持ちのほうが圧倒的に勝っています。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在10位です)
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第八十一話 国宝ハンター、くすぶる!
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