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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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なんだ坂 こんな坂 赤坂 ~四谷・赤坂編~

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大東京お笑い建築ツアー・・・改め、みんなの大東京建築ツアーの行程を、
誰にでも楽しんで頂けるように、 『もしもの日曜日の建築ツアー』 として提案する企画。

「もしも建築ツアーズ
 ~the architecture tour makes your Sunday Happy~」


今回の舞台は、某テレビ局のお膝元である赤坂です。
某テレビ局の某人気番組の某マラソンコーナーに、 “心臓破りの坂” が登場しますが。
あの坂以外にも、赤坂には坂がいっぱい。
いつになくアップダウンの激しい建築ツアーに、体力はダウンしっぱなし。。。 (笑)
ただ、名建築も多いので、テンションはアップするかも。
それでは、四谷・赤坂編、レディー・ゴー。


01 MIDビル/前川國男
東京都新宿区本塩町8

MIDビル


右矢印ここに注目!
 ○前川國男の事務所として使われていた建物
 ○シンプルな作りながら、モダニズム建築の粋が凝縮された建物
 ○前川國男の師であるル・コルビュジェも訪問したことがあるらしい

[とに~の呟き]
「ザ・シンプル。
 うどんで言えば (?) 、素うどん。おにぎりで言えば (??) 、塩おにぎり。
 そのシンプルさに奥深い味を感じました。
 シンプルさばかりに目を取られましたが、横に長すぎる窓にはビックリ。」




02 聖イグナチオ教会/坂倉建築研究所
東京都千代田区麹町6-5-1

聖イグナチオ教会


右矢印ここに注目!
 ○教会建築の中でも最もポピュラーなバシリカ様式 (=長方形) とは違い円形の建築
 ○壁には12枚のステンドグラス、天井一面にはハスの花をモチーフにした装飾が施されている

[とに~の呟き]
「円形の聖堂内に、国会議事堂のように椅子が設置されているのが印象的でした。
 それと、ステンドグラスが、なかなかポップ。特に魚とか。」




03 上智大学1号館/マックス・ヒンデル
東京都千代田区紀尾井町7-1

上智大学1号館

上智大学1号館   上智大学1号館


右矢印ここに注目!
 ○スイス人建築家マックス・ヒンデルの東京での代表作
 ○1階部は花崗岩、2階部は赤茶色の、そして、3・4階部は黄土色のスクラッチタイルという3層構造。

[とに~の呟き]
「1階の廊下が、とにかくオシャレ。
 こんな大学に入っていたら、もっと僕のキャンパスライフは華やかだったでしょうに (泣)」




04 元赤坂今西ビル/高松伸
東京都港区元赤坂1-3-8

元赤坂今西ビル  元赤坂今西ビル


右矢印ここに注目!
 ○反り返る壁面やミラーガラス、円柱などの要素が複雑に絡み合ったファサード
 ○高松伸の美学を反映して、シンメトリーに仕上げられている

[とに~の呟き]
「久しぶりに、ガツンと来る建築を見ました。
 This is バブル建築!
 要塞なのか。」




05 美安温閣/北川原温
東京都港区赤坂4-9-19

美安温閣  美安温閣


右矢印ここに注目!
 ○オフィスビルと神社と駐車場が一体になった建築
 ○「美安温閣」 という名前は、ネコの鳴き声 「みゃおん」 から付けられている

[とに~の呟き]
「そう広くない敷地のオフィスビルの一角に、
 神社までも作ってしまった奇妙奇天烈な建築。
 その神社の広さは、猫の額ほど。」




06 在日メキシコ大使館 カサ・デ・メヒコ/大江宏
東京都千代田区永田町2-15-1

メキシコ大使館  メキシコ大使館


右矢印ここに注目!
 ○大江宏とメキシコの建築家との共作
 ○勾配のある屋根と捻じれた柱が特徴的

[とに~の呟き]
「メキシコ=ラテン系=適当な建築・・・かと思いきや。
 予想に反して、落ち着きのある素敵な建築でした。
 国を勝手なイメージで判断してはいけませんね。猛反省。」




07 赤坂フェニックスビル/北川原温
東京都港区赤坂2-17-69

赤坂フェニックスビル  赤坂


右矢印ここに注目!
 ○パッチワーク風に交差したルーバーが特徴的な外観
 ○ビルの表と裏で表情が全く違う

[とに~の呟き]
「インパクトはありつつ、それでもオシャレな印象を受けたのは、さすが北川原さんのセンス。
 ただ、赤坂フェニックスビルとは、中2病的なネーミングセンス (笑)」




08 拾庵/石井和紘
東京都港区赤坂

拾庵


右矢印ここに注目!
 ○「赤坂に住みたい!」と熱望した石井和紘さんが、わずか10坪の土地に建てた自宅
 ○4階にある茶室も含め、内外ともにコンクリート打ちっぱなし

[とに~の呟き]
「建物どうこうよりも。
 どうしてそこまでして赤坂に住みたかったのか。」




09 大倉集古館/伊東忠太
東京都港区虎ノ門2-10-3

大倉集古館


右矢印ここに注目!
 ○日本・東洋の古美術が中心の日本初の私立美術館
 ○中国風のデザイン
 ○実はコンクリート造

[とに~の呟き]
「現在、休館中。再開は、4年後の予定だそうです。
 建物のところどころに伊東忠太が大好きだった妖怪が見え隠れしています。
 なかなかに異様。」




10 ホテルオークラ東京 メインロビー/谷口吉郎
東京都港区虎ノ門2-10-4

ホテルオークラ東京


右矢印ここに注目!
 ○オークラランタンと呼ばれる独特のデザイン照明が印象的
 ○「日本の伝統と近代的なホテルの調和」を具現化

[とに~の呟き]
「宿泊しない人でも自由に利用できるロビー。
 とっても落ち着きのある空間で、ついのんびりしてしまいます。
 が、ふと宿泊しない身であることを自覚しては、つい恐縮してしまいます。
 でも、やっぱり落ち着きのある空間で、ついのんびり・・・・・の繰り返し。」



四谷・赤坂には、三つの坂がありました。
上り坂、下り坂、そして、 「まさか」 と驚くような建築です。

6月開催の建築ツアーは、現在参加者募集中。
興味のある方は、こちらからどうぞ。




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