Bukamuraザ・ミュージアムで開催中の “デュフィ展 絵筆が奏でる 色彩のメロディー” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
7月27日まで、7月2日以外毎日開催されているこちらの美術展は、
20世紀を代表するフランスの画家ラウル・デュフィ (1877~1953) の大々的な回顧展。
デュフィ作品の魅力と言えば、何と言っても、その絵から溢れんばかりに湧き出る幸福感です。
ラウル・デュフィ 《ニースの窓辺》
1928年 油彩、カンヴァス 島根県立美術館
ゆるやかで、のびやかな線。
透明感があって艶やかな色彩。
時に、輪郭線から色彩がはみ出てしまっている自由さ (笑)
眺めているだけで、なんとも幸福な気持ちになれます。
これは、あくまで僕個人しか起こらない現象なのですが、
ラウル・デュフィの絵を眺めていると、ついつい彼の曲が頭を流れくるのです。
ゆるやかでのびやかな曲調。
透明感があって艶やかな声。
時に、メロディから歌詞がはみ出てしまっている自由さ (笑)
まさに、小沢健二の音楽のようではないですか。
と、それはさておき。
今回の大々的なデュフィ展には、小沢健二的な (?) いわゆるデュフィらしい作品も多数紹介されていましたが。
セザンヌの影響をもろに受けている初期の作品や、
ファッション・デザイナーのポール・ポワレとコラボしたテキスタイルの数々、
さらには、珍しくモノクロなデュフィの木版画も展示することで、
彼の多様な側面にスポットを当て、ラウル・デュフィという画家の本質も紹介していました。
知られざるデュフィの姿を目の当たりに出来る美術展です。
デュフィの作品に初めて触れる人はもちろん、
デュフィの作品を観過ぎて食傷気味な人にもオススメ。
デュフィの大々的な回顧展という看板に偽りなしです。
ちなみに、ボリューミィーな出展作品の中で、
特に見逃せないのは、 《馬に乗ったケスラー一家》 でしょうか。
1932年 油彩、カンヴァス テート© Tate, London 2013
こちらは、デュフィの1930年代の代表作。
描かれているのは、イギリスの大地主ケスラーとその妻と娘5人です。
家族全員が馬に乗ってるだなんて、どんだけの金持ちなんだ!
しかも、その姿を一流画家に肖像画として描かせるだなんて、どんだけの金持ちなんだ!
この絵に関しては、貧乏人の僻み根性が発動され、幸福感が軽減されました (笑)
それでも、色合いの華やかさと、高さ約2m×横約2.7mという大画面には圧倒されます。
また、デュフィの代表作である超巨大壁画 《電気の精》 の・・・
縮小版・・・もとい、凝縮版も展示されています。
こちらもお見逃しなく!
(実際は、バスケットのコートを横に2面くっつけたくらいの大きさがあります!)
最後に、僕が一番印象に残った作品を。
写真右の 《ポール・ヴィヤール博士の家族》 です。
ポール・ヴィヤール博士の姿が、ブレ過ぎ。
どう見ても、手ブレ写真のようにしか見えません。
お父さんの姿だけ、何故か上手く撮れていない。
家族写真あるある。
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “デュフィ展 絵筆が奏でる 色彩のメロディー” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
http://homepage3.nifty.com/art-teller/tony_contact.htm
(〆切は、6月20日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
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デュフィ展 絵筆が奏でる 色彩のメロディー
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