今年の4月でめでたく10周年を迎えた明治大学博物館。
それを記念して、現在、明治大学博物館特別展示室では、
“明大博物館クロニクル ―過去・現在・そして、未来―” という特別展が開催されています。
6月22日まで。
こちらは、明治大学博物館の歴史を振り返る展覧会で、
普段は常設展示でも見られない希少なコレクションの数々が展示されています。
実は、明治大学博物館は、3つの博物館が統合する形で10年前にオープンした博物館なのだそうです。
1929年に設立された刑事博物館と、
1951年に設立された商品博物館、
そして、1952年に設立された考古博物館が、その前身となっているのだとか。
刑事、商品、考古・・・全然、毛色が違います。
この3部門をまとめて1つの博物館にしまっただなんて。
何だか落語の三題噺のようなユニークな博物館です。
また、そのコレクションも、かなりユニークなものがあります。
特に珍しいのが、十手のコレクションと、
そして、ことわざコレクション (←謎) 。
いろはカルタやことわざをモチーフにした工芸品などを1450点以上も所蔵しているようです。
紹介されていたことわざコレクションの中には、ことわざをモチーフにした根付の数々も。
一番印象に残ったのが、 「蛇に睨まれた蛙」 の根付です。
・・・・・いや、もう睨まれたとか、そういう次元ではありません (笑)
他に、今回の展覧会で印象的だった展示品は、 《柳生流三道具巻子》 。
詳しいキャプションが無かったので、実際のところ、どういうものなのかは不明ですが。
おそらく、あの柳生流の棒術の指南書みたいなものなのでしょう。
ただ、イラストが妙に可愛らしくて、なぜか微笑ましく見えてしまいました。
勝てる気がしません。
“明大博物館クロニクル” の会場は、そこまで広くなく、
あっさり全部を観終えてしまいましたので、その後、常設展の会場も観賞することに。
圧倒的に、こちらのほうが見応えはありました。
明治大学博物館の “顔” とも言える 《ニュルンベルクの鉄の処女》 もこちらで観られます。
(内側に無数の針が取り付けられており、人を閉じ込め、扉を閉めると針が体を刺し貫く中世ドイツの拷問具です)
他にも、重要文化財に指定されている 《顔面付壷型土偶》 や、
舟塚古墳から出土した埴輪たちを目にすることが出来ます。
他の博物館と違って、何が登場するかわからない面白さが、明治大学博物館にはある気がしました。
いきなりヨネスケが持ってるような (?) しゃもじも登場しますし。
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明大博物館クロニクル ―過去・現在・そして、未来―
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