今回ご紹介する展覧会は、 “メトロポリタン美術館 古代エジプト展 女王と女神” 。
東京都美術館にて、9月23日まで開催されています。
こちらは、メトロポリタン美術館が誇る約3万点のエジプト・コレクションの中から、
女王にまつわる品や女神像など、 “女性” をテーマに厳選された約200点の作品を紹介する展覧会です。
しかも、展示されている作品は、すべて日本初公開!
エジプト考古ファンならば、この夏絶対に見逃せない展覧会です。
エジプト考古ファンでない読者の皆様の中には、
“あぁ、またエジプト関連の展覧会ね・・・”
と、スルーしようとしている方が、いらっしゃるかもしれません。
しかし、そんな方にこそ、オススメしたいのが、こちらの “メトロポリタン美術館 古代エジプト展” 。
と言いますのも、 《髪結いの道具》 や、
Purchase, Lila Acheson Wallace Gift, 1977 (1977.169)
Images (c) The Metropolitan Museum of Art.
《アメン・ラー神の歌い手ヘネトタウィの人型内棺とミイラ板》 など、
Rogers Fund, 1925 (25.3.183a, b; 25.3.184)
現代の眼で見ても美しさを感じる展示品そのものの素晴らしさもさることながら。
今回の展覧会は、何と言っても、会場の作り方が神がかり的に素晴らしかったです。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
エジプト関連の展覧会として、これ以上ないというくらいにこだわり尽くした会場で、
この会場が作り出すエジプト文明っぽい雰囲気 (?) だけで、ワクワクドキドキしてしまったほど。
ただでさえ素晴らしい展示品が、この会場に展示されたことで、さらに3割増しになっていた気がします。
エジプト関連の展覧会を、これまでにいくつも観てきましたが、僕の中では暫定No.1です。
ちなみに、展示品としての見どころは、
ちょっと前田美波里似の 《ハトシェプスト女王像の頭部》 を筆頭に、
Rogers Fund, 1931 (31.3.153)
《ハトシェプスト女王のスフィンクス》 (手前) や 《ひざまずくハトシェプスト女王像》 (その奥)など、
女性ファラオとして偉大な功績を残したハトシェプスト女王にまつわる品々。
ハトシェプストは、民衆の前に出る際は、つけ髭をして男性の姿をしていたのだとか。
なんともヅカファンに人気が出そうな女王です。
個人的に印象に残っているのは、可愛く4つ並んだカノポス容器です。
とても愛らしいビジュアルですが、
カノポス容器とは、本来、ミイラ作りの過程で取り除いた死者の内臓を保管するための容器。
・・・・・・・。
そんなつぶらな瞳で見つめないでほしいです。逆に。
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メトロポリタン美術館 古代エジプト展 女王と女神
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