原美術館で開催中の “「アート・スコープ 2012-2014」 旅の後もしくは痕” に行ってきました。
こちらは、原美術館で定期的に開催されているアート・スコープ展の記念すべき (?) 5回目となる展覧会。
ちなみに、 「アート・スコープ」 とは、ダイムラー・ファウンデーション ジャパンによる文化・芸術支援活動で、
日本とドイツでお互いに現代美術作家を派遣・招聘し、異国で生活を元にした作品を制作するプログラムです。
今回の展覧会では、2012年にドイツから招聘されたリタ・ヘンゼンとベネディクト・パーテンハイマー、
2013年に日本から派遣された今村遼佑さんと大野智史さん、計4名の作家の作品が紹介されていました。
アート界の 「今」 を知りたい人なら押さえておきたい展覧会です。
個人的な印象としては、ドイツ人作家のほうが、ガッツリ日本の影響を受けているなぁという感じでした。
例えば、リタ・ヘンゼンの 《駅》 という作品は、
日本の駅 (おそらくJR) で目にしたスタンプラリーを珍しがって制作したものなのだとか。
なお、こちらのスタンプを押した紙は、お持ち帰り自由です。
他にも、紙風船を使ったインスタレーション 《天より落つ》 や、
蚤の市で購入した小物を使った 《セルフポートレート》 など、
ドイツ人の目から見た日本を感じられる作品を多数制作していました。
一方、もう一人のドイツ人作家ベネディクト・パーテンハイマーが珍しがったのは、
自動販売機のある光景。
日本人には、珍しくもなんともない光景ですが、ドイツ人の目には新鮮に映ったようです。
それらの写真とともに、こんな一文も。
(←英語は苦手なので、誰か訳してくださいw)
それに対して、ドイツへ派遣された日本人作家は、
作品を見る限りでは、そこまでドイツの影響を受けていないように思えました。
東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の “絵画の在りか” にも参加している大野智史さんの作品は・・・
どことなく南米っぽい印象。 (←あくまで勝手なイメージです)
オシャレな空気感の漂う今村遼佑さんの作品は、
どことなくロンドンやパリっぽい印象でした。 (←あくまで勝手なイメージです[2回目])
もしかしたら、海外の人よりも日本人のほうが、
相手のコミュニティに溶け込むのが苦手なのかもしれませんね。
今回出展されている作品の中で、一番好きなのは、今村遼佑さんの作品でした。
特にお気に入りは、 《真夜中の8月通りで》 という作品。
2つの街灯が光ったり消えたりする作品です。
ただ、それだけなのかと思いきや、電球の中を、よ~く観てみると・・・
そこには、小さな電柱が!!
何そのオシャレな空気感。
ちなみに、もう片方の街灯の電球の中には、別のものが入っています。
それは実物を観てのお楽しみ。
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「アート・スコープ 2012-2014」 旅の後もしくは痕
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