涼風献上。暑中お見舞い申し上げます。
と、いきなり 「涼風献上」 などと、あまり耳馴染みのない言葉を使って挨拶してみたのは、
先日訪れた根津美術館で、 “涼風献上 絵とやきもので暑中お見舞い” が開催されていたから。
覚えたてホヤホヤの夏の挨拶語を、早速使ってみました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
さてさて、こちらの展覧会は、そのタイトルからも、なんとなく想像がつくように。
“涼” を連想させる根津美術館コレクションを紹介する美術展です。
画面内に吹く風を感じる作品であったり、
涼しげに泳ぎ回る魚をモチーフにした作品であったり。
一口に、 “涼” と言っても、その形態はさまざま。
中には、あえて野々村仁清作の 《色絵武蔵野図茶》 のように、
秋をテーマにした作品を展示することで、強制的に夏を終わらせてみるという力業 (?) も。
それらの “涼” を感じる作品群に交じって、
重要文化財に指定されている芸阿弥筆 《観瀑図》 もサラッと展示されていました。
1幅 紙本墨画淡彩 日本・室町時代 根津美術館所蔵
そのさりげなさたるや、かなり涼やかでした。
自分の中で一番印象に残ったのが、 《染付雪柴垣文団扇形皿》 という作品。
なんと団扇の形をしたお皿です。
仰げば涼しい・・・のでしょうか。
おそらく手首を痛めて、バンテリンを塗ることになるのでしょう (結果的にスースーしますね) 。
出展作品は、全33点とやや少なめな印象を受けましたが。
あまり作品が多くては、涼しさは半減してしまうのかもしれませんね。
むしろ今回くらいにスッキリした会場が、ちょうど良かったのでしょう。
ちなみに。
個人的には、展示室5での特集展示 “手紙-こころを伝える-” で展示されていた・・・
《紫陽花螺鈿文箱》 がお気に入り。
“涼風献上 絵とやきもので暑中お見舞い” に出展されていたどの作品よりも。
(↑企画展紹介記事として元も子もないことを、涼しい顔で言ってみる)
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涼風献上 絵とやきもので暑中お見舞い
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