アーティスト荒神明香の生み出すアイディアを、
wah documentの二人が実現させるというスタイルで活動を続けている現代芸術活動チーム目 【め】 。
2012年に活動を開始して以来、瀬戸内国際芸術祭や宇都宮美術館などで
次々と奇想天外なアートプロジェクトを発表している話題の現代芸術活動チームです。
そんなアート界の台風の目とも言える目 【め】 の待望の東京初個展が資生堂ギャラリーで開催されています。
その名も、 “たよりない現実、この世界の在りか” です。
普段は開いているはずのドアが半開き。
しかも、ドアには、 “点検口” という言葉が記載されています。
確か、いつもはそんな言葉は書かれていなかったような・・・ (←記憶もたよりない)
さらに、ドアの脇には、こんな立札が。
“階段も作品の一部って、どういうこと??” と、
不思議に思いながらドアを開けると、そこには超意外すぎる光景が!!
「えっ?えっ!何があった?!」
ネタバレしたくないので、その説明は割愛。
とにかくビックリします。
資生堂ギャラリーを訪れているはずなのに、
全く別の施設を訪れてしまったような不安感でいっぱいに。
それくらいに世界観が作り込まれています。
が、それは、まだほんの序の口でした。
資生堂ギャラリーに降り立つと、そこには、思わず目 【め】 を疑う光景が!
なんとホテルの廊下が、目 【め】 の前に広がっていたのです!!!
しかも、映画や舞台のセットで使われる書き割りではなく、
ドアや照明、床の絨毯に至るまで、ホテルの内装が作り込まれています。
しかも、驚くなかれ、この天井や壁もすべて、今回の展覧会のためだけに作られたフェイクなのです。
また、この廊下の角を曲がると、そこには、ホテルでお馴染みのカード室も完備。
もはや一美術展という域は軽く超えた圧倒的な再現力に、ただただ驚きを隠せません。
ちなみに、このホテルの内装を作り上げるのに、何でも3週間もかかったのだとか。
にもかかわらず、展覧会自体は、約1ヶ月の会期。
なんともったいないのでしょう。
さてさて、資生堂ギャラリーがホテルに大変身してしまったという、
超劇的ビフォーアフターぶりだけでも、十分すぎるほどアート的ですが。
目 【め】 の仕掛けは、こんなものにとどまりません。
ホテルの中で、ホテルにあるはずのないアレの姿を目にすることが出来たり、
ホテルでもよく見かけるアレが秘密の出入り口になっていたり、と数々のサプライズが。
さらに、1室だけ中に入れる客室には、とんでもないサプライズが仕掛けられていました。
その仕掛けの作り込みようと言ったら。。。
あまりのスゴさに、
「ふぉ~~~」
という今まで一度も出したことのない声をあげてしまいました (笑)
ネタバレさせたくない。
その一心で記事を書いたため、抽象的な内容になってしまい、
読んでいて、そこまでオモシロい記事になっていないことは、自覚しています (←おいっ!)
でも、いいのです。
それを補って余りあるほど、この美術展はオモシロいです。
会期は、8月22日まで。
もし訪れなかったら、きっと泣き目 【め】 を見るはず。
これからも、 目 【め】 から 目 【め】 が離せません。
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たよりない現実、この世界の在りか
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