松岡美術館で開催中の “日本の和美・彩美” に行ってまいりました。
ちなみに、展覧会名の 『和美』 は、 『わび』 、 『彩美』 は、 『さび』 と読ませるそうです。
『わびさび』 を 『和美彩美』 と、
ヤンキーのように表記してしまうと、そこには、わびさびの精神がないような気もします (笑)
それは、さておき。
こちらの展覧会は、松岡コレクションの中から、
日本人による作品のみに焦点を絞った展覧会です。
柿右衛門様式、鍋島、古九谷様式など、日本陶磁約50点からなる・・・
「いろどり・古伊万里」 (展示室4)
“読書の秋” だけに、文学をテーマにした日本画コレクションで構成された・・・
「遥かなる時代 (とき) ―物語の絵画」 (展示室5)
まさに、今が旬?!秋から冬にかけての風景を描いた日本画ばかりの・・・
「風景を感じる~秋から冬へ~」 (展示室6)
以上、3部の構成からなるオムニバス形式の展覧会。
全体を通じて得る満足感は、やや物足りなさを感じるものの、
3つの展覧会を、一緒に楽しめてしまうというお得感はありました。
松岡美術館には、これまで何度も足を運んでいますが、
今回目にした作品は、わりと目新しい作品ばかりでした。
正直、
「こんな作品も持ってたの?!」
と、驚くことが多かったです。
その一例を挙げますと、
久住守景 《業平・定家》 に、
酒井抱一 《布引の滝》 に、
英一蝶 《牟礼高松》 に、
円山応挙 《趙飛燕》 に。
西洋画のコレクションには定評のある松岡美術館ですが、
まさか江戸絵画も、十分に充実したコレクションを持っていたとは。
これ以外にも、日本陶磁、中国陶磁、近代日本画、現代日本画、
古代オリエント美術、現代彫刻、古代東洋彫刻…などのジャンルのコレクションがあるのは、確認済み。
(これまでの美術展により)
一体、どれだけ、多岐にわたるジャンルを網羅しているのでしょうか。
いい意味で、節操のない美術コレクションです。あくまで、いい意味で。
最後に、今回の美術展で、一番ガツンと来た作品を。
中嶌虎威さんの 《夏の終わり》
波が押し寄せる迫力に、圧倒されました。
力ずくで、夏を終わりにさせます…という感じ (笑)
森山直太郎の 『夏の終わり』 とは、
タイトルは一緒でも、印象は真逆です。
(どうでもいいですが、森山直太郎は、絶対 “なつのおわひ~” って歌ってますよね?!)
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日本の和美・彩美
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