現在、東京国立近代美術館 工芸館では、
“近代工芸案内―名品選による日本の美” という展覧会が開催されています。
こちらは、東京国立近代美術館 工芸館のコレクションの中から選りすぐりの約130点を紹介する展覧会です。
出展作家は、超豪華なラインナップ。
まさに工芸界のオールスターが勢ぞろいといった印象です。
初代宮川香山に、
芹沢銈介に浜田庄司に、
北大路魯山人に、
今年、菊池寛実記念 智美術館で回顧展が開催された藤本能道の作品があれば、
以前、練馬区立美術館で衝撃的な展覧会が開催された人間国宝・大坂弘道さんの作品もありました。
ドラマで言えば、大河ドラマ並みの、
歌番組で言えば、紅白歌合戦並みの、
お笑い番組で言えば、爆笑ヒットパレード並のラインナップでした。
国立の美術館ならではの層の厚いコレクション展でした。
東京国立近代美術館 工芸館の底力を見せつけられました。
完璧なる美を追求したような工芸品も数多く紹介されていましたが、
その真逆を行く破天荒な工芸品も数多く紹介されていたのが印象的でした。
例えば、柳原睦夫さんの 《黒オリベペロット瓶》 。
だいぶペロットしています。
側面に大きな穴が開いているため、瓶としての使い勝手は、かなり悪そうです。
テヘペロ。
三輪壽雪 (十一代休雪) の 《鬼萩割高台茶碗》 (写真左) も、相当に破天荒な茶碗でした。
茶碗の表面が、雪の宿 (せんべい) みたくなっています。
もしくは、松露。
いずれにせよ、甘そうな感じがします。
続いては、こちら↓
写真手前の佐藤敏さんの 《面-MAN-面》 もインパクト大ですが。
写真奥に映っている十二代三輪休雪 (龍作) さんの 《愛のために》 にご注目くださいませ。
こちらは、なんと陶器のハイヒール。
しかも、ちゃんとろくろをひいて制作されたハイヒールだそうです。
(足を入れる部分とヒールの部分それぞれをろくろで作って、最後にドッキングさせるのだとか)
こんなぶっ飛んだ陶芸を作る陶芸家がいたなんて。
親の顔が見てみたいです。
・・・と思ったら、先ほど紹介した 《鬼萩割高台茶碗》 を作った三輪壽雪 (十一代休雪) が実の親とのこと。
血筋なのですね。
ちなみに。
今回出展されているオールスターの作品の中で、
どれか一つ貰えるとするならば・・・ (←そんな状況は、万に一つもないですが)
三代徳田八十吉の 《燿彩鉢 創生》 が欲しいです。
「とに~さんが、そこまで欲しいなら、あげるよ。」 という場合は、ご一報ください。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在3位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
↧
近代工芸案内―名品選による日本の美
↧