Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
“キャプテン・クック探検航海と 『バンクス花譜集』 展” に行ってきました。
展覧会のタイトルにある 『バンクス花譜集』 とは、
ジェームズ・クックの第一回太平洋航海に同行した植物学者ジョゼフ・バンクスが自身で収集した植物標本と、
現地で画家に描かせたドローイングをもとに制作された全743枚からなる豪華で美しい植物図譜です。
Bunkamuraザ・ミュージアムは、『バンクス花譜集』 に収められた多色刷版画を収蔵しており、
これまでも企画展ごとに、会場の一部に設けた収蔵品コーナーで、数点ずつ紹介していました。
そんなBunkamuraザ・ミュージアムのバイプレーヤー的存在だった 『バンクス花譜集』 が、今回は主役に!
いつもは数点しか紹介されていなかった 『バンクス花譜集』 が壁一面に展示されています。
いつもは企画展の最後に、ちょろちょろっと (?) 、
企画展の文脈とは全く関係なく展示されているので、あまり集中して鑑賞はしていなかったのですが。
(↑Bunkamuraザ・ミュージアムさん、申し訳ありません)
今回、改めて、まじまじと 『バンクス花譜集』 を鑑賞して、
葉脈の一本一本に至るまで、実に丹念に描き込まれていたことに、軽く衝撃を受けました。
こんなにスゴい作品だったなんて。
そして、そんな細かすぎて伝わらない植物の絵が、全部で743点もあるだなんて。
今さらながら、 『バンクス花譜集』 の芸術的な魅力に気づかされました。
さてさて、もちろん 『バンクス花譜集』 自体も良かったのですが。
ジェームズ・クックを艦長とするエンデヴァー号に関する展示をしたり、
太平洋地域の民族資料を合わせて展示したり、
バンクスらが航海中に立ち寄った4つの土地ごとに、 『バンクス花譜集』 の作品を展示したり。
会場を巡るだけで第一回太平洋航海を追体験できるような作りになっていたのが、この展覧会の最大のポイント。
右を向けばタヒチ島の植物に出合い、左を向けばニュージーランドの植物と出合い。
美術版・植物版のジャングルクルーズといった印象でした。
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キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展
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