原美術館で開催中の “蜷川実花:Self-image” に行ってきました。
「蜷川カラー」 と呼ばれるほどの極彩色の鮮烈な写真で知られる蜷川実花さんのファン待望の新作展です。
今回の展覧会に出展されているのは、未発表作品を中心にした約150点。
闇や影の部分に目を向け新境地を開いたシリーズ 《noir》 や、
ノワール noir/河出書房新社
目黒川に散る桜を一心不乱に撮影したという 《PLANT A TREE》 シリーズが展示されていました。
今回の写真群の中でもっとも注目を集めているのが、
展覧会のポスターのメインビジュアルに使われている 《Self-image》 シリーズ。
蜷川実花さんのモノクロームのセルフポートレイトです。
彼女の展覧会は、これまでに何度も開催されていますが、
セルフポートレイトを中心とした展覧会は初めてなのだとか。
そういう意味で、どんな写真群なのか、とても気になっていたのですが。
率直な感想としては、
・・・・・・・・いたたまれない気持ちになりました (笑)
全部が全部ではなかったですが、全体の4分の3くらいは、蜷川さんのヌード。
「何もそこまでさらけ出さなくても、、、」 と、ちょっと引いてしまいました。
「お金を払って、僕は何を観ているのだろう、、、?」 とも思いました。
ただ、たぶん女性の蜷川実花ファンが観たなら、
そのさらけ出しっぷりを、カッコいいと感じるのだろうなぁという気もしました。
さらに言えば、そういう反応があるのを見越したうえで、
蜷川さんは 《Self-image》 シリーズを発表しているような印象も受けました。
そういう意味では、さらけ出しているようで、実のところはさらけ出していない。
虚構のセルフポートレイトであった感は否めません。
う~ん。
最初の展示室を使った映像インスタレーション作品と、
階段室の窓全体を覆った透過性フィルム作が良かっただけに、 《Self-image》 は残念。
もちろん蜷川実花ファンなら大満足の展覧会だと思います。
きっと3つ星。
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蜷川実花:Self-image
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