ワタリウム美術館で開催中の “「ここより北へ」石川直樹+奈良美智展” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
こちらは、写真家にして冒険家の石川直樹さんと、
日本を代表する現代アーティスト奈良美智さんの初の2人展です。
2014年の夏、青森から北海道、ロシア・サハリンまでをともに旅したという石川直樹さんと奈良美智さん。
その旅のさなかに2人が撮った写真が、今回の展覧会の核となっています。
そう聞いて、
「えっ、奈良さんの展覧会なのに、奈良さんの絵は展示されていないの?!」
と思った方は多いことでしょう。
結論から言いますと、今回の展覧会に奈良さんの絵画作品は出展されていません。
ついでに言えば、版画作品もドローイング作品も展示されていません。
あくまで奈良さんが昨年の2人旅の中で撮った写真が展示のメインです。
ただ、不思議なもので、同じ場所を同じ日に旅していても、
写真家の石川さんが撮影した写真と比べてみると・・・
奈良さんの写真のほうが、圧倒的に愛嬌があるのです。
写真ではあるものの、やはりそこには奈良美智ワールドが、ハッキリと感じられました。
奈良美智というフィルターを通じて撮影された写真といった印象です。
対して、写真家・石川直樹さんの写真は、記録としての写真、それも本質をスパッと切り取った写真といった印象。
どちらが写真として優れているというわけでなく、それぞれの良さがありました。
今回の展覧会は、そんな2人の写真を、ただ並べるのではなく。
随所に、2人の旅をより追体験できるような演出が施されていました。
そのおかげで、全体を通して、良質のドキュメンタリーDVDを観たような感覚に。
それも、何度も見返したくなるドキュメンタリーDVDといった感じでした。
嬉しいことに、ワタリウム美術館の入場チケットは会期中何度でも入場できるパスポート制。
会期中に再び足を運びたくなることは必至です。
自分が特に好きなコーナーは、3階の展示室。
こちらでは、2人の創作の原点が紹介されています。
2人がそれぞれ読んでいた本や、
奈良さん所蔵のレコードや石川さん所蔵の地図、
さらには、2人の幼い頃の写真なんかも展示されています。
これらが、上手いことグツグツ煮込まれて、
2人の芸術家が誕生したのだなぁと思うと、何とも興味深かったです。
奈良さん、石川さんのファンはもちろんのこと、
「奈良さん=ポップな絵を描くだけの人」 というイメージを抱いている人にこそ足を運んで頂きたい美術展です。
ちなみに。
それでも、やっぱり奈良さんの絵が観たいという方。
ご安心 (?) ください。
ワタリウム美術館の地下にある書店オン・サンデーズに、期間限定で「石川奈良文庫」 が開設されています。
こちらには、2人が読んできた本や、北方の民族やアイヌ関連書などが取り揃えられています。
さらには、奈良さんの絵やグッズも。
展覧会を観終った後に、是非お立ち寄りくださいませ。
オン・サンデーズ
150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 Tel 03-3470-1424
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在10位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
こちらは、写真家にして冒険家の石川直樹さんと、
日本を代表する現代アーティスト奈良美智さんの初の2人展です。
2014年の夏、青森から北海道、ロシア・サハリンまでをともに旅したという石川直樹さんと奈良美智さん。
その旅のさなかに2人が撮った写真が、今回の展覧会の核となっています。
そう聞いて、
「えっ、奈良さんの展覧会なのに、奈良さんの絵は展示されていないの?!」
と思った方は多いことでしょう。
結論から言いますと、今回の展覧会に奈良さんの絵画作品は出展されていません。
ついでに言えば、版画作品もドローイング作品も展示されていません。
あくまで奈良さんが昨年の2人旅の中で撮った写真が展示のメインです。
ただ、不思議なもので、同じ場所を同じ日に旅していても、
写真家の石川さんが撮影した写真と比べてみると・・・
奈良さんの写真のほうが、圧倒的に愛嬌があるのです。
写真ではあるものの、やはりそこには奈良美智ワールドが、ハッキリと感じられました。
奈良美智というフィルターを通じて撮影された写真といった印象です。
対して、写真家・石川直樹さんの写真は、記録としての写真、それも本質をスパッと切り取った写真といった印象。
どちらが写真として優れているというわけでなく、それぞれの良さがありました。
今回の展覧会は、そんな2人の写真を、ただ並べるのではなく。
随所に、2人の旅をより追体験できるような演出が施されていました。
そのおかげで、全体を通して、良質のドキュメンタリーDVDを観たような感覚に。
それも、何度も見返したくなるドキュメンタリーDVDといった感じでした。
嬉しいことに、ワタリウム美術館の入場チケットは会期中何度でも入場できるパスポート制。
会期中に再び足を運びたくなることは必至です。
自分が特に好きなコーナーは、3階の展示室。
こちらでは、2人の創作の原点が紹介されています。
2人がそれぞれ読んでいた本や、
奈良さん所蔵のレコードや石川さん所蔵の地図、
さらには、2人の幼い頃の写真なんかも展示されています。
これらが、上手いことグツグツ煮込まれて、
2人の芸術家が誕生したのだなぁと思うと、何とも興味深かったです。
奈良さん、石川さんのファンはもちろんのこと、
「奈良さん=ポップな絵を描くだけの人」 というイメージを抱いている人にこそ足を運んで頂きたい美術展です。
ちなみに。
それでも、やっぱり奈良さんの絵が観たいという方。
ご安心 (?) ください。
ワタリウム美術館の地下にある書店オン・サンデーズに、期間限定で「石川奈良文庫」 が開設されています。
こちらには、2人が読んできた本や、北方の民族やアイヌ関連書などが取り揃えられています。
さらには、奈良さんの絵やグッズも。
展覧会を観終った後に、是非お立ち寄りくださいませ。
オン・サンデーズ
150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 Tel 03-3470-1424
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