知られざる大正の家具デザイナーの展覧会や、
究極の名車模型作りに情熱を傾けるモデラーの展覧会、さらには植物の種子のデザインに注目した展覧会と、
独自の切り口でセンスが光る展覧会を開催しているLIXILギャラリー。
3月5日から始まった新たな展覧会でも、そのセンスがキラリと光っています。
“科学開講!京大コレクションにみる教育事始展 展” と題された今回の展覧会は、
京都大学の前身である旧制第三高等学校で使われていた実験機器や生物標本といった資料がテーマです。
会場を埋め尽くすほどに並べられているのは、物理の実験機器。
「いやいや、自分は文系だったし・・・。物理苦手だし・・・。」
という方でも、ご安心を。
僕自身も、理科は苦手なのですが、
明治時代当時の最高技術を駆使して製作された実験機器は、純粋に造形として美しく、
眺めていて、妙にワクワクするものがありました。
もちろん、実際に使用されていた実験機器ですから、
キャプションを読めば、何の実験に使うものかを知ることが出来ます。
例えば、こちらの実験機器は、
パスカルの原理を説明するための機器なのだとか。
では、ここで問題です。
こちらは、どんな機器でしょう?
正解は、サイレン。
フランスの物理学者カニャール・ド・ラ・トゥールが考案したことから、
カニャールのサイレンと呼ばれているのだそうです。
昔は、このような形をしていたのですね。
実験機器の機能美に魅了された後は、生物標本のコーナーへ。
こちらは、なかなかにポップでグロかったです。
例えば、カイコの模型。
カイコが大きいということだけで、かなりパンチが効いていますが。
その上、内臓が剥き出し。
ダブルパンチです。
他にも、ミツバチやカタツムリの模型や、
さまざまな生物の脳の模型などが展示されています。
怖いもの見たさで、どうぞ。
(あくまで教育用の模型ですが)
勉強が好きな人も、そうでなかった人も。
きっと楽しめる展覧会です。
無料というのも嬉しい限り。
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科学開講!京大コレクションにみる教育事始展 展
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