現在、東京都美術館で絶賛開催中の “新印象派-光と色のドラマ” 。
その関連イベントとして、2月18日に下北沢のB&Bにて、
とに~×大橋菜都子「〈新印象派〉をもっともっと楽しむ!」 というトークショーが開催されました。
「出来るだけバラエティ番組的な内容にしたい!」
という目標があったので、まずは大橋学芸員に、トークショーの中で、
『真剣に選んだ付き合いたい新印象派の画家ベスト5』 を発表してもらうことに。
そんな無茶ぶりを、大橋学芸員は快諾。
その手前、さすがに、自分も何かしなければと、もう一つ企画を考えることにしました。
はてさて、何をしましょう。
『見逃せない作品ベスト5』 を発表するのは、普通です。
むしろ、普通に面白くなさそうです。
かといって、とに~版 『真剣に選んだ付き合いたい~』 を発表しても、あらぬ誤解が生じるだけです。
と、何か良い企画はないかと、新印象派展の画集をパラパラと捲っていたときに、一つの疑問が浮かびました。
「・・・・・あ。そういえば、新印象派の作品って、一体いくつくらいの点で描かれているんだろう??」
大橋学芸員にメールで質問してみたところ、カウントされたものは無いとの返事が。
ならば、自分が数えてみよう!!!
この短絡的な思い付きを、激しく後悔することになるのは、数日後のことでした。
数日後、大橋学芸員より、とある出展作品の高画像データが送られてきました。
今回、僕が検証することになったのは、
ポール・シニャックの 《サン=ブリアックの海、ラ・ガルド・ゲラン岬、作品211》 という作品です。
果たして、この作品は一体いくつの点が描かれているのでしょうか。
2月某日。
朝9時、検証開始です。
画像をペイントで読み込み、最大限に拡大。
そして、点1つ1つに対して、赤いチェックを入れながらカウントしていきます。
300数えて、この状態。
(検証開始から30分経過)
画面の左上がちょこっとだけ赤くなった程度です。
ゴールが果てしなく遠いということを、この時点で自覚しました。
なんとか自分を奮い立たせて、1000までカウント。
(検証開始から1時間経過)
・・・・・・・・・。
終わる気がしません。
絶望状態。
その後、地獄のような単調作業をひたすら続け、
日付は翌日に変わって、0時30分に検証作業がようやく終了。
トータル 15時半 (!) にも及ぶ検証の結果、72350という数字が導き出されました。
この結果が、新印象派を研究している方の何かの役に立つことを願ってやみません。
これから新印象派展に足を運ばれる方、
是非、 《サン=ブリアックの海、ラ・ガルド・ゲラン岬、作品211》 にご注目くださいませ。
その時に、この絵の点を数えあげた一人の男がいたということを、少し思い返して頂ければ幸いです (笑)
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