東北地方の仏像をテーマにした “特別展 みちのくの仏像” が絶賛開催中の東京国立博物館。
今度は、その表慶館にて、インドの仏教美術をテーマにした・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
“コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流” が開催されています。
展示されているのは、コルカタ・インド博物館の貴重なインド美術コレクションの中から厳選された約90件。
いずれもインド仏教美術の優品と呼び声が高いものばかりです。
ぶっちゃけてしまえば、実は、この展覧会には、そこまで感心が持てずにいました。
と言いますのも、やはり日本人としては、日本の端正な仏像に心が惹かれるわけで。
インドのエキゾチックでスパイシーな仏像に、これまで心が惹かれたことがなかったのです。
ところが!
インド仏教美術の優品というのは、ダテではありません。
日本の仏像と比べても遜色がない、
いや、むしろ造形的に勝っている仏像が多いではないですか。
《弥勒菩薩坐像》
ロリアン・タンガイ出土 クシャーン朝(2世紀頃) Photograph © Indian Museum, Kolkata
また、パッションとノリだけで作っているのかと思いきや (←勝手なイメージ) 、
細部まで神経を行き届かせて制作された、工芸的な魅力に溢れる作品が多いではないですか。
《仏伝「出家踰城」》
ロリアン・タンガイ出土 クシャーン朝(2世紀頃) Photograph © Indian Museum, Kolkata
さすが仏教美術の源流と、唸らずにはいられない美の世界に触れて、会場では、終始、心が踊りっぱなしでした。
インド映画みたいに。
「おせちもいいけどカレーもね!」 と誰かがCMで言っていましたが、
「日本の仏もいいけどインドの仏もね!」 と心の底から感じた展覧会でした。
さてさて、今回まとまった数のインドの仏像を目にして、
特に印象的に感じたのが、 《摩利支天立像》 をはじめとする女神像たちが・・・
ビハール出土 パーラ朝(11世紀頃) Photograph © Indian Museum, Kolkata
実に、ナイスバディだったことです。
峰不二子くらいにボンキュッボン。
ちょっとデフォルメしすぎな感もあり、アキバ系の美少女フィギュアを彷彿とさせました。
当時のインドの人たちは、そういう目で、女神像を観ていたのかもしれませんね。
ちなみに、個人的に印象に残った仏像は、バカリズム似の 《仏坐像》 (写真左) と、
光背にリクライニング機能がついていた (?) 《仏坐像》 です。
作品そのものだけでも、もちろん造形として楽しめるのですが。
やはり、インドの仏教美術に関する最低限の知識があった方が、より楽しめるのも事実です。
しかし、ご安心ください。
会場には、インドの仏教美術を楽しくガイドしてくれるパネルが多数設置されています。
極め付きが、あみだくじ風のパネル。
自分の悩みを解決してくれる神様を教えてくれます。
若干・・・というか、かなり選択肢がおかしなことになっていましたが、それも含めて必見です (笑)
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コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏
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