昨日は、増上寺へ。
2015年4月2日。
こちらの本堂の地下に・・・
増上寺宝物展示室がオープンしました。
というわけで、早速、初日に足を運んできたのです。
増上寺宝物展示室のセンターに飾られていたのは、英国ロイヤルコレクション所蔵の 《台徳院殿霊廟模型》 。
「なんだ、ただの建築模型かぁ。。。」
と侮るなかれ。
実は、由緒ある建築模型なのです。
ところで、台徳院殿霊廟とは、何でしょう?
簡単に説明しますと、台徳院殿霊廟は、二代・秀忠の墓所として、
三代将軍・家光により、1632年に増上寺の境内の南側に造営されたという巨大な建築群です。
何を隠そう、あの日光東照宮のお手本になったのが、台徳院殿霊廟。
国宝にも指定されていたそうですが、1945年5月の戦災により、残念ながら焼失してしまいました。
それ以降、台徳院殿霊廟は、モノクロ写真でしか往時の姿をしのぶことができなかったのです。
しかし、1996年に、一人のオーストラリア人教授によって、
英国王室コレクションの倉庫で眠っていた 《台徳院殿霊廟模型》 が発見されました。
これは、1910年ロンドンにおける日英博覧会に出展された10分の1スケールの模型で、
彫刻家の高村光雲をはじめとする明治時代の作家たちが総力を結集して制作したものだったのです。
つまり、単なる建築模型というよりは、美術工芸品。
増上寺宝物展示室のセンターに、ドーンと飾られているのも納得です。
実際に展示されている 《台徳院殿霊廟模型》 の画像はありませんが、もちろんカラーです。
これだけカラフルな建築が、かつては増上寺の境内にあったのかと思うと、感慨もひとしおでした。
さらに、増上寺宝物展示室では、
2011年に江戸東京博物館で公開され、話題となった狩野一信作 《五百羅漢図》 も展示されています。
・・・・・と言っても、増上寺宝物展示室は、そこまで広くはないので。
全100幅ある 《五百羅漢図》 のうち、今現在公開されているのは、第1幅から第10幅まで。
1幅1幅が、相当こってりしているので、10幅くらいでちょうど良かったような気もしますが。
少なくとも20幅~25幅くらいは展示して欲しかったです。
1回につき10幅ということは、すべてを鑑賞するには、あと9回は通わなくてはなりません (>_<)
ちなみに、現在公開されていた中で、一番印象的だったのは、第9幅の 「浴室」 という作品です。
画面中央に描かれている人物が、完全に三遊亭好楽でした。
しかも、自分の答えに酔って、ドヤ顔しているときの三遊亭好楽です。
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増上寺宝物展示室
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