現在、原美術館では、 “サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡” が開催されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、20世紀後半を代表する抽象画家サイ・トゥオンブリーの個展です。
実は、サイ・トゥオンブリーの個展が、日本で開催されるのは今回が初めて。
彼のファンにとっては、待望の展覧会なのです。
大型の抽象絵画や彫刻作品も数多く手掛けてたサイ・トゥオンブリーですが、
今回の展覧会で焦点が当てられているのは、サイ・トゥオンブリーの紙の作品。
彼の50年の画業の中で制作されたドローイングやモノタイプなど約70点の作品が展示されていました。
さてさて、サイ・トゥオンブリーの作品といえば、
しばしば “子供の落書きのような” と評されます。
一方で、 “描画された詩” と評されることもあります。
サイ・トゥオンブリーのファンは、僕の知り合いの中にも少なくないので、
どこがどう魅力的なのか、かなり長い時間、作品と向き合ってみたのですが・・・
全っ然、わからなかったです (笑)
ちょっと僕には、難易度が高すぎました。
とは言え、 “わからない” は “わからない” のですが、
「この作品のどこがスゴいわけ?」 といった腹立たしさは全くありません。
(同じ “わからない” でも、ラッスンゴレライのどこが面白いのか “わからない” とは違います)
“わからない” なりに、今は “わからず” とも、
もっと多くの美術と触れ合って経験値があがれば (=修行すれば) 、
いつか “わかる” 時が来る (=悟りが開ける) ような気はしました。
禅問答の “わからなさ” に近い印象を受けました。
率直に言わしてもらえば、僕のように “わからない” 人のために、
サイ・トゥオンブリーの作品の魅力を伝える演出が、もう少しあっても良かったような。
(キャプションなり、映像なり)
でも、もしそういう演出があると、逆にサイ・トゥオンブリーの作品の魅力を消してしまうような気も。
それすらも、わかりません。
ただ一つ確実に言えるのは、
サイ・トゥオンブリーの紙作品の白い世界と原美術館の白を基調とした内装とが、絶妙に響き合っていたということ。
普段から居心地の良い原美術館の空間が、
サイ・トゥオンブリー作品とのコラボのおかげで、3割増しで居心地が良くなっています。
あまりにも居心地が良くて、 「この空間だけ時間が経過していないのでは?」 と感じてしまったほど。
もはや異次元の居心地の良さでした。
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サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡
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