二十四孝。
それは、古代中国において特に親孝行だった24人を紹介した物語です。
江戸時代には、広く庶民にまで知られていたようで、
浮世絵や欄間彫刻、落語などの題材によく使われています。
と、そんなベスト24に選抜されるだけあって、
二十四孝のメンバーの親孝行エピソードは、そんじょそこらの親孝行エピソードとは格が違います。
いや、ぶっとんだものばかりです。
常人の斜め上を行っています。
そこで、今回は、二十四孝について、改めて考えてみようと思います。。
ツッコまずにはいられない二十四孝の仰天親孝行エピソードの数々をご紹介いたします。
~孟宗 (もうそう) の親孝行エピソード~
孟宗は、幼い時に父を亡くし年老いた母を養っていた。
病気になった母は、あれやこれやと食べ物を欲しがった。ある冬に筍が食べたいと言った。
孟宗は竹林に行ったが、冬に筍があるはずもない。孟宗は涙ながらに天に祈りながら雪を掘っていた。
すると、あっと言う間に雪が融け、土の中から筍が沢山出て来た。
孟宗は大変喜び、筍を採って帰り、熱い汁物を作って母に与えると、たちまち病も癒えて天寿を全うした。
これも深い孝行の思いが天に通じたのであろう。 (Wikipediaより引用)
僕ならば、涙ながらに、 「これ以上、母が食べ物のワガママを言いませんように」 と天に祈ります。
~呉猛 (ごもう) の親孝行エピソード~
呉猛は8歳であったが、家は貧しく、蚊帳を買う金もなかった。
呉猛は考え、自分の着物を親に着せ、自分は裸になって蚊に刺された。
それを毎日続けると、蚊も呉猛だけを刺し、親を刺すことはなくなったと言う。 (Wikipediaより引用)
それが本当なら、蚊も孝行ものである。
~老莱子 (ろうさいし) の親孝行エピソード~
老莱子は、両親に仕えた人である。
老莱子が70歳になっても、身体に派手な着物を着て、子供の格好になって遊び、
子供のように愚かな振る舞いをし、また親のために食事を運ぶ時もわざと転んで子供が泣くように泣いた。
これは、老莱子が70歳の年寄りになって若く美しくないところを見せると、
息子もこんな歳になったのかと親が悲しむのを避け、また親自身が年寄りになったと悲しまないように、
こんな振る舞いをしたのである。 (Wikipediaより引用)
単にそういう性癖だったのかもしれません。
~庾黔婁 (ゆけんろう) の親孝行エピソード~
庾黔婁は南斉の人で、
孱陵県の役人になっていたが、着任して10日も経たないうちに、胸騒ぎがしてならなくなった。
父の病気かと思い、役人を辞めて家に帰ると、案の定大病を患っていた。
庾黔婁が医師に病状を尋ねると、病人の便を舐めて、甘く苦ければ良かろうと言う。
庾黔婁は簡単なことだと言って舐めてみると、
味が違ったので父の死を悟り、北斗七星に身代わりになることを祈り続けた。 (Wikipediaより引用)
なぜ、便を舐めなくてはならないのか。
~丁蘭 (ていらん) の親孝行エピソード~
丁蘭の母が亡くなると、丁蘭はその死を悲しみ、母の木像を作って生きている時のように尽くした。
丁蘭の妻がある夜、母の木像の顔を火で焦がしてしまうと、
木像は腫れて血が流れ、2日経つと妻の髪の毛が全てなくなってしまった。
妻は何度も詫びをするが一向に変わらないので、丁蘭は驚いて木像を大通りに移し、妻に3年間詫びをさせた。
すると、一夜のうちに風雨の音がして、木像は元の場所に戻ったと言う。 (Wikipediaより引用)
テイストが完全にホラー。そして、丁蘭はモラハラ夫。
~王祥 (おうしょう) の親孝行エピソード~
王祥は母を亡くした。
父は後妻をもらい、王祥は継母からひどい扱いを受けたが恨みに思わず、継母にも大変孝行をした。
継母が健在の折、冬の極寒の際に魚が食べたいと言い、王祥は河に行った。
しかし、河は氷に覆われ魚はどこにも見えなかった。
悲しみのあまり、衣服を脱ぎ氷の上に伏していると、氷が少し融けて魚が2匹出て来た。
早速獲って帰って継母に与えた。
この孝行のためか、王祥が伏した所には毎年、人が伏せた形の氷が出るという。 (Wikipediaより引用)
王祥が、とにかく明るい安村にしか見えません。それと、エピソードのオチが、なぜかホラータッチ。
~陸績 (りくせき) の親孝行エピソード~
陸績は6歳の時に袁術という人の所に居た。
袁術は陸績のために、おやつとして蜜柑を与えた。
陸績はそれを3つ取って帰ろうとすると、袖から蜜柑がこぼれてしまった。
袁術は 「陸績君は幼いのに泥棒のようなことをするのかね」 と言ったところ、
陸績は 「あまりに見事な蜜柑なので、家に持ち帰って母に食べさせ、恩に報いようと思いました」 と言った。
袁術はこれを聞いて
「幼いのに何という親孝行な子供であろうか、過去現在において稀な心がけである」
と褒め称えた。 (Wikipediaより引用)
実に微笑ましい親孝行エピソード。
・・・・・が、その程度でいいのか?!
他のメンバーは、雪山に筍を採りに行ったり、親の便を舐めたりしたんだぞ!
と、ツッコミどころの多い親孝行エピソードが尽きない二十四孝。
彼らの奮闘をみていると、自分がいかに親不孝なのか自覚させられます。
とりあえず、今度、実家に帰る時は、子供の恰好で帰ってみようかと思います。
でも、便は舐めません。
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