渋谷区立松濤美術館で開催中の “中国宮廷の女性たち 麗しき日々への想い” に行ってきました。
こちらは、北京市内の古刹万寿寺内にある北京藝術博物館が所蔵する8万件のコレクションの中から、
中国宮廷の女性たちの服飾品や宝飾品、また宮廷を飾っていた工芸品を中心に紹介した展覧会です。
中国宮廷のセレブのための服の数々に、
中国宮廷のセレブのためのアクセサリーの数々に、
中国宮廷のセレブのための調度品の数々に。
いつになく渋谷区立松濤美術館がゴージャスな品々で埋め尽くされています。
さて、率直な感想を言いますと、
自分が男だからか、もしくは、そこまで中国文化に興味がないからか、イマイチ乗り切れない展覧会でした。
もう少しキャプションがあれば、楽しめたのでしょうが。
中国宮廷のセレブのための服やアクセサリー、調度品がポンと展示されていても、
それらが、どれくらいスゴいものなのか (そもそも何に使うものなのか) 、よくわからず。。。
中国版 “スターの豪邸訪問番組” を字幕なしで見ているような印象を受けました。
個人的に楽しめたのは、中国の女性書画家の作品を紹介するコーナーです。
西洋でも日本でも、美術史に名を残す女性画家は数多くいるわけで、
よく考えれば、中国にも女性の画家がいても、不思議でもなんでもないのですが。
展覧会でまとまった形で中国の女性画家の作品を目にしたことがないので、なんだか新鮮でした。
さまざまな女性画家が紹介されていましたが、
ある意味で強く印象に残っているのが、下の 《蘭石図》 を描いた馬守真 (1548~1604) という人物です。
キャプションによると、絵画や詩に優れただけでなく、劇も制作した人物とのことでした。
マルチな才女だったようです。
さらに、キャプションによると、
ただし、彼女の容姿は、「姿首常人の如し(姿首如常人)」 とあるように飛び抜けて優れていたわけではない
とのこと。
馬守真にとって、余計なお世話にもほどがある情報です (笑)
しかし、まぁ、 「姿首如常人」 とわざわざ史実に残されるとは、よっぽど月並みな容姿だったのでしょう。
ちなみに、それらの女性画家に交じって、中国三大悪女の一人・西太后の作品もありました。
意外と上手くて、ビックリ。
・・・と思ったら、現在残っている西太后の多くは別の画家が代筆したものとのこと。
さすがは悪女。
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中国宮廷の女性たち 麗しき日々への想い
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