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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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こども+おとな工芸館 ピカ☆ボコ

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東京国立近代美術館工芸館で開催中の “こども+おとな工芸館 ピカ☆ボコ” に行ってきました。

ぴかぼこ


こちらは、東京国立近代美術館工芸館が所蔵する工芸品の数々を、
「ピカピカ」 や 「ボコボコ」 など、オノマトペというくくりで紹介する展覧会です。
工芸品の鑑賞は、ちょっと難しいイメージがあるので、

「これは、何と素晴らしいアイディア!」

と、期待して、会場に足を踏み入れたのですが・・・・・ポカーン。
展示室内には、一切、オノマトペが書かれていませんでした。
どうやら子ども向けに配られるパンフレットのみに、オノマトペが紹介されているようです。

なので、大人は必然的に、その部屋の工芸品が、
どんなオノマトペで集められているのかクイズ (←?) に挑まされることになります。
例えば、最初の部屋には、これらの工芸品が集められていました↓

スケスケ  スケスケ


正解のオノマトペは、スケスケだそうです。


また、最後の部屋には、こんな工芸品が集められていました。

部屋  部屋


正解のオノマトペは、ダラリ・ジワリ・スベスベ・・・だそうです。
いや、ノーヒントで、わかるかい!


オノマトペごとに工芸品を紹介する。
せっかく面白い試みなのに、それは子供向けで、
大人は普通に鑑賞してください、というスタンスを取る理由が、ちょっとよくわかりませんでした。
大人への逆差別だと思います (←?) 。
大人だって、もっと気軽に、工芸の観賞を楽しみたいですよ。
星


ただ、展示品は、さすが国立の美術館だけあって、
ピカピカ光るセンスあふれる素晴らしい作品が、ボコボコとありました。
個人的に気に入ったのは、 練上手という技法で人間国宝となった松井康成の 《練上嘯裂文大壺》

練上嘯裂文大壺  練上嘯裂文大壺


同じく松井康成の 《練上嘯裂文大壺 西遊記》 です。

練上嘯裂文大壺 西遊記  練上嘯裂文大壺 西遊記  


唯一無二の肌の質感に、目が吸い寄せられました。
この作品ほど触ってみたくなる作品は無いような気がします。
ただ、どのあたりが、『西遊記』 なのかは、よくわかりませんでしたが (笑)




また、谷口嘉 (たにぐちよしみ) さんの 《Untitled》 というガラス作品も、スタイリッシュでお気に入り。
純粋に美しかったです。

Untitled  Untitled



ちなみに、夏休み期間の展覧会だからでしょうか。
ウーゴ・ラ=ピエトラの 《箱 バレリーナ》 に、

箱


長野垤志さんの 《白銅木兎花瓶》 に、

長野垤志 《白銅木兎花瓶》


キャラクター的な工芸品も多数展示されていました。
その中でも最もキャラが立っていたのが、こいつ↓

金彩鳥置物


《金彩鳥置物》 が仲間になりたそうにこちらを見ている。




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