Quantcast
Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

引込線 2015

$
0
0
埼玉県所沢市にやってきました。

所沢


何の変哲もない・・・もっと言えば、アートと関係が無さそうな、この地で美術展が開催されています。
その名も、“引込線 2015 美術作家と批評家による第五回自主企画展
所沢市に在住する数名のアーティストを発起人とした美術展です。

引込線


もともとは、“所沢ビエンナーレ 引込線” として2年に1度のペースで実施されていたようで。
前回の2013年展から、“引込線” に名称をリニューアル。
今回で、実に通算5回目となる、意外と歴史のある美術展なのです。

そんな “引込線” の舞台となっているのは・・・

給食センター  給食


なんと、元・給食センター!!

給食センター


思いっきりその痕跡が残るスペースに、多種多様のアート作品が展示されていました。

会場  会場


ちなみに、こちらの施設は、現在は災害時用緊急物資や機材の保管庫として使用されています。
そのため、あちらこちらに、モノがあふれていました。

品々


この光景自体が、もはや一つのアート。
廃墟のような雰囲気 (若干ですが) もあいまって、なんだかダンジョンのような印象を受けました。

そんなダンジョン感満載の会場だけに、

会場   アート


アート作品がいきなり目の前に現れると・・・

ドラクエ?


と、思うこと必至。
美術展を鑑賞する、というよりも、冒険する感覚に近い展覧会でした。
これで、なんと無料!
思い切って、所沢まで足を運んで正解でした。
星星
ただ、3ツ星とは言い切れないのは、全体的にコンセプチュアルな作品が多かったこと。
会場の雰囲気が面白かっただけに、
わかりやすい作品やビジュアルで見せる作品がもう少しあっても良かったような。


作品として純粋に印象に残っているのは、
タールやセメントなどで作られた遠藤利克さんの 《空洞説―黒化》 と、

黒化  黒化


漫画をイメージしたという末永史尚さんの絵画作品 《7つの齣》 くらいでしょうか。

7つの齣


ちなみに、会場受付で貰ったリストによると、
末永史尚さんは、他にも 《段ボール》 という作品を出展しているようなのですが。
なかなか見つかりません (泣)
諦めて帰ろうと、2階からメインフロアを眺めていた時に、

段ボール


《段ボール》 を発見!

段ボール


“メタルスライムがあらわれた!” くらいに嬉しかったです (笑)




1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位ですアップ
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!

Blogランキングへ  にほんブログ村 美術ブログへ

Viewing all articles
Browse latest Browse all 5005

Trending Articles