今年2015年は、琳派400年の節目の年。
それを記念して、琳派のお膝元・京都では、
「琳派400年記念祭」 と銘打って、大々的なキャンペーンが開催されています。
いよいよ、来月には、京都国立博物館にて、史上最大の琳派展が開催!
まさに、琳派のパーフェクトイヤーです。
・・・・・と、ここまでは昨日と全く同じ。
実は、箱根の岡田美術館だけでなく、東京でも琳派展が開催されています。
それは、9月1日より山種美術館で始まったのが、
琳派400年を記念した “琳派400年記念 琳派と秋の彩り” という展覧会です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
酒井抱一の 《秋草鶉図》 や、
酒井抱一 《秋草鶉図》 【重要美術品】
19世紀 (江戸時代) 紙本金地・彩色 山種美術館
鈴木其一の 《牡丹図》 といった、
鈴木其一 《牡丹図》 1851 (嘉永4) 年 絹本・彩色 山種美術館
山種美術館が所蔵する琳派作品を紹介する一方で、
近現代日本画の殿堂・山種美術館らしく、福田平八郎の 《彩秋》 や、
福田平八郎 《彩秋》 1943 (昭和18) 年 絹本・彩色 山種美術館
速水御舟の 《山科秋》 など、
速水御舟 《山科秋》 1917 (大正6) 年 絹本・彩色 山種美術館
琳派の影響を受けたその後の日本画家の作品も展示されていました。
琳派展としては、やや物足りない気がしましたが、
近現代の日本画のコレクションが充実しているので、全体的には十分にお釣りがきます。
タイトル通り、“秋の彩り” を感じられる心地良い空気感の展覧会でした。
全体的に、イイ感じの展覧会だったので、
特にアートテラーの出番 (=ツッコミどころ) は無かったのですが。
強いて言うなら、近現代日本画よりも、琳派の作品の一部に、ちょっと気になる点がありました。
例えば、俵屋宗達と本阿弥光悦の合作による 《鹿下絵新古今集和歌巻断簡》 。
俵屋宗達 (絵) ・本阿弥光悦 (書) 《鹿下絵新古今集和歌巻断簡》
17世紀(江戸時代) 紙本・金銀泥絵・墨書 山種美術館
描かれている鹿を含め、作品はともかくも。
表装の一部 (一文字の部分) が気になって仕方がありませんでした。
鳥、雑すぎwww
鹿と言えば、同じく俵屋宗達の 《鹿に月図》 の・・・
俵屋宗達 《鹿に月図》 17世紀 (江戸時代) 紙本・墨画
鹿の表情のうろんさが気になりました。
目がイッちゃってます。
それから、鈴木其一の 《業平東下り図》 も、よく見ると気になる一枚。
鈴木其一 《業平東下り図》 19世紀 (江戸時代) 紙本・彩色
女性の横顔が妙なことになっています。
正面から見たら、一体どんな顔になっているのか。
謎です。
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琳派400年記念 琳派と秋の彩り
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