昨日の “唐画もん—武禅に閬苑、若冲も” の記事で、
センセーショナルなデビューを飾った大坂画壇の鬼才・耳鳥斎 (にちょうさい) 。
ユーモアあふれる地獄を描かせたら、おそらく彼の右に出るものなし。
耳鳥斎と互角に張り合えるのは、ティム・バートンくらいではないでしょうか。
それはさておき。
昨日の記事では、そんな彼が描いた灸すえ (=灸師) の地獄や、
硯職人の地獄、
そして、ところてん屋さんの地獄を紹介しました。
この記事を読まれた灸師、硯職人、ところてん屋さんは、きっと恐怖におののいたことでしょう。
それ以外の職業の方、ホッとしていませんか?
実は、耳鳥斎は他の職業の地獄も描いているのです。
それらの職業を生業とされている方、どうぞお気を付け下さい。
~馬士 (馬に荷を引かせて運ぶことを職業) の場合~
逆に、馬に扱き使われてしまう地獄。
~綱渡りの場合~
逆に、綱。
逆に、渡られる地獄。
~太鼓持ち (宴席などに出て客の機嫌を取る職業) の場合~
人ではなく、羽織や刀などモノを相手に笑わせなくてはならない地獄。
芸人的には、これが一番の地獄。
~飴職人の場合~
飴のようにビロ~ンと体を伸ばされる地獄。
で、そのあと、丸められる地獄。
~豆腐屋の場合~
豆腐にされる地獄。
おそらく左に描かれているのが、完成形なのでしょう。
原型が無さすぎるにも、ほどがあります。
~煙草好きの場合~
煙草好き=ヘビースモーカーは職業ではないと思いますが。
煙草が好きだと、地獄では、キセルや煙草入れなどにされてしまうようです。
煙草好きの飴職人とか、煙草好きの豆腐屋さんとか、煙草好きであれば、2倍地獄。
吸いすぎに注意しましょう。
~茶師の場合~
茶釜とか茶碗とか蓋置とかにされちゃう地獄。
地獄なのでひどい目に遭っているところなのでしょうが、目がつぶら。
サンリオの新手のキャラにも見えます。
~立花師 (生け花の師匠) の場合~
生けられてしまう地獄。
生けられた後の表情が、せつないです。
どういう感情なのかわからない表情をしています。
~歌舞伎役者の場合~
大根役者は、大根を食べさせられてしまうという地獄。
くだらないダジャレを強いられることが、何よりも地獄です。
~和尚の場合~
タコに絡まれる地獄。
なぜ、タコなのかは謎。
タコも和尚も頭がツルツルだから?
地獄って、本当に怖いところですね。
こんな地獄に行かなくて済むような毎日を送りましょう。
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