いまやすっかり秋の風物詩となりました “黄金町バザール2015” に行ってきました。
「黄金町バザールって何?」
という方は、こちらを読んで頂くとしまして↓
(黄金町バザール2009を紹介した記事)
開始から7年目ということもあって、
かつての黄金町にあった妖しさやいかがわしさは、良くも悪くも少なくなったなァというのが、率直な感想です。
もちろん、街としては、妖しさやいかがわしさは無いに越したことはありません。
しかし、アートイベントとしては、
妖しさやいかがわしさが少なくなった分だけ、黄金町バザールの個性が減っていたような気がしました。
ジレンマですね。
とは言っても、もともとの個性が強すぎたので、まだまだ黄金町バザールらしさは健在。
越後妻有トリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭のようなオシャレなアートイベントにはないアングラ感があります。
今回の作品の中で、個人的に気に入ったのは、
インドネシアのナターシャ・ガブリエル・トンティの 《リトルショップ・オブ・ホラーズ》 というショップ型の作品です。
いかにも怪しげなお店に売られているのは、紙袋に入った謎のもの。
よく見ると、紙袋に何かが書かれています。
読んでみると、そこには、袋の中にまつわる怖~いエピソードが。
こちらで売っているのは、いわゆる、いわくつきのものばかり。
せっかくなので、僕も一つ買ってみました。
それには、こんないわくが・・・
「この魚の形をした道具は、 “化け猫遊女” や “化け猫” を見分けるためのものと信じられてきました。
化け猫遊女はしばしば売春宿に来たお客を殺す化け物として知られていました。
この道具は赤線地帯のそこら中で見つかり、
享楽を求めて売春宿にやってくるお客が殺されるのを逃れるために使いました。
お客が魚の形をした道具をプレゼントしたときにもしもその売春婦が化け猫遊女であれば、その本当の姿を表すのです。
しかし奇妙なことは数多くの道具が空き家になった売春宿で見つかったことです。
それはつまり、多くの人がその道具を使う前にすでに殺されてしまったということです。」
あまりに怖いエピソードなので、買ったはいいものの、開封できる気がしません。
しかし、勇気を出して、開けてみました。
すると、袋の中に、さらに袋。
その中にも袋。
もう一つおまけに、袋。
で、出てきたのが、こちら↓
おいっ(笑)
実は、こちらは、なにげないものに、架空の怖いエピソードをつけて販売するという作品。
でっちあげにも、ほどがあります (笑)
何を買わされるのか、ある意味、怖い作品です。
こういう怪しげな作品もありますが。
さかもとゆりさんのインスタレーションのように、
オシャレで可愛らしい作品もあるので、ご安心くださいませ。
こちらは、セラミックで作られた時計をテーマにしたインスタレーション作品です。
ちなみに、僕のイチオシは、一級建築士事務所 中村建築による、こちらの作品↓
一見すると、普通の家のようですが、中に入って唖然!
なんと部屋全体がバスタブになっているのです!
その名も 《ROOM BATHTUB》 という作品。
素晴らしく、アホな発想です (←超褒め言葉!)
そう言えば、確かに、扉の脇にタオルかけが設置されていましたっけ。
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黄金町バザール2015
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