東京銀座の日動画廊の創業45周年を記念して、1972年に茨城県笠間市に開館した笠間日動美術館。
日動画廊さんには、銀座ギャラリー巡り等々で
大変お世話になっているにも関わらず、実は、これまで一度も訪れたことがありませんでした。
しかし、仕事の一環ではあるものの、ついに初訪問!
その率直な第一印象は、
“あれっ、意外と小さな美術館だなぁ。。。”
でした。
が、しかし!!
のちに、こうして見えている2階建ての建物は、企画展示館と判明。
企画展示館を抜けると、渡り廊下があって、
その先に舟越保武や柳原義達らの彫刻がある野外彫刻庭園があって、
さらに、その先に、世界的にも珍しいパレットコレクションを中心に展示する5階建てのパレット館なる建物が!
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
その向かいには、モネやルノワール、ゴッホなどの西洋美術作品が展示された部屋や、
ルドンやクレーなどの貴重なデッサン作品が展示されたデッサン室があるフランス館なる建物がありました。
意外と小さいどころか、意外と大きい、いや、大きすぎる美術館でした。
とても滞在時間の2時間では見切れなかったほど。
しかも、パレット館とフランス館で展示される作品は、2ヶ月ペースで入れ替わるのだとか。
これだけのボリュームで、なんと入館料は1000円です!
僕の中で、日本国内の一度は訪れておきたいオススメ美術館BEST5に一気にランクインしました。
今まで一度も足を運ばなかったことを、心から反省いたします。
さて、そんな僕のオススメ美術館・笠間日動美術館 (←すっかり) では、
現在、“孤高の画家 熊谷守一と朝井閑右衛門” という企画展が開催されています。
こちらは、孤高の画家と謳われ、
独自の世界を構築した熊谷守一と朝井閑右衛門、2人の洋画家を紹介する展覧会です。
何度も熊谷守一美術館を訪れるくらいに、
熊谷守一が好きなので、僕的には完全に熊谷守一が目当てで行きました。
熊谷守一らしい作品の数々や、
珍しい熊谷守一の日本画作品が見られて、大満足です。
そう言ってしまっては、ご本人には申し訳ないですが。
朝井閑右衛門は、僕的には完全にバーター扱いでした。
ところが、今回、まとまった数の朝井閑右衛門作品を観たことで、
“朝井閑右衛門もイイかも。むしろ、朝井閑右衛門のがイイかも!” と心境が変化しました。
朝井閑右衛門 《牡丹》 1978年
絵画というよりも、もはやレリーフに近い朝井閑右衛門作品は、
ややアクは強目なのですが、その分、観れば観るほどクセになるのです。
一度ハマったら最後 (←?) 、朝井閑右衛門ワールドからは抜けられなくなります。
病み付きに注意しましょう。
朝井閑右衛門 《ドン・キホーテ》 1969年頃 横須賀美術館蔵
朝井閑右衛門 《不動明王尊像》 年代不詳 横須賀美術館蔵
そんな朝井閑右衛門の死の5日前に描かれたとされる絶筆が、こちらの薔薇の絵。
朝井閑右衛門 《薔薇(嘉靖青花唐子紋中壺)》(絶筆) 1983年 横須賀美術館蔵
ちなみに、朝井閑右衛門という名前から、
明治初期から大正くらいに活躍した洋画家というイメージを持った方もいらっしゃるかもしれませんが。
昭和に活躍した画家です。
本名は、浅井実。
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孤高の画家 熊谷守一と朝井閑右衛門
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