福井県立美術館へやってきました。
現在、こちらでは、曹洞宗の開祖道元禅師が創建した福井県屈指の名刹・永平寺、
その名宝約100点を一堂に紹介した “大永平寺展 -禅の至宝、今ここに-” が開催されています。
国宝の 《普勧坐禅儀》 を筆頭に、
(注:展示は10/18まで)
狩野探幽の筆による 《四季花鳥図》 や、
躍動感がハンパない 《伽藍神立像 監斎使者》 などが展示されています。
都内では、これまでに法隆寺展や醍醐寺展など、
さまざまな 「○○寺」 展が開催されているわけですが。
それらと比べてしまうと、ややパンチに欠けているかなぁというのが、率直な感想でした。
(お寺の格とか宗派の違いとか、そういうことではなく、あくまで寺宝を比べて)
ただ、その分、寺崎廣業による 《ヒマラヤ図》 を筆頭に、
平櫛田中の 《聖観世音菩薩立像》、棟方志功の 《聖青御瀧不動明王尊》 、
平山郁夫の 《彩雲来迎図》 に、田渕俊夫さんの障壁画など、
近現代の日本の作家の作品が、思いがけず充実していたのが興味深かったです。
さらに、僕は体験しませんでしたが、
坐禅体験コーナーも用意されていました。
トータル的には、とても充実していた展覧会だったように思います。
さらにさらに!
こちらの永平寺展のチケットで、
同時開催されている “レンブラントハウス所蔵 レンブラント版画名品展” も、なんと入場可能です。
展示されているのは、《病人たちを癒すキリスト》 を含む約30点と、ややボリューム少なめな感はありますが。
壁面を使ってレンブラントにまつわるさまざまなトピックを紹介したり、
レンブラントと同時代の版画印刷機を展示するなど、飽きさせない工夫が随所に施されていました。
特に面白かったのは、レンブラントが使用していたとされる和紙は、
実は越前和紙だったかもしれない、と福井県が調査した、その最新結果が紹介されていたこと。
越前和紙である可能性は大いにあるようです。
福井県に何のゆかりもない僕ですら、その結果に、「お!」 と思ってしまったくらいなので。
福井県民の皆様なら、もっと 「おぉっ!!!」 とテンションが上がってしまうことでしょう。
ちなみに、どうでもいいことなのですが。
福井県立美術館のロッカーが、大変なことになっていました。
まずは、こちらに予算を。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
↧
大永平寺展 -禅の至宝、今ここに-
↧